オランダで歩く
ロッテルダム郊外を歩く(Oostvoorne)
今日はワンダレンに行ってきました。 実は天気も良くなってきてうずうずしてたのよね。1ヶ月に1度くらいは歩いたほうがいいし、 と思っていたしね。今日はいいお天気だ、と聞いていたから。出かけたのは実はうちから結構近くのOostvoorne、 という場所。ロッテルダム港の入り口近く。実ロッテルダム港は細長ーい港でロッテルダムから北海まで約35キロ 続いているのです。私が住んでいる町も港沿いなんだけれど、そこからさらに北海まで向かうとその町はあるんです。
港の近く、ていうと、どーしても横浜港とか神戸港とか…ああいう風景を浮かべるじゃない? でも、オランダのすごいところは、港付近はやたら港っぽい(?)んだけれど、ほんの少し 外れるだけで、牧場やのどかな風景が広がって、近くに港があるなんてことを忘れさせてしまうすごさがあるってこと。
実はそうはいっても、行くまで期待してなかったんです。いくらだんなが「このあたりは海水浴も あるし、キャンプもできる」といっても、やはり港の近く。それにうちの町もそうそう魅力的 とはいえないので(わが町ながら…)、うちの町でこうなんだからさらに田舎のはずれにいったら 牧場くらいしかないんじゃないの?という期待薄感。
持って行ったワンダレンの地図がイマイチで、高級住宅街をウロウロする私たち。 ようやく人に尋ねて今日のワンダレンルートになんとか到着。ここは南ホランド州政府が 管理する地域で、まあいわゆるナショナルパークのようなものです。入り口には、 ビジターセンターまであってなんだかバケーション気分が高まってくる。うちの町から バスで30分なのに、こんな素敵なところがあるなんて新しい発見だわ!!と、 すっかりうれしくなってしまったのでした。
まず「ナイチンゲールルート(Nachtegalen route)」を歩くことにします。 大抵が低木の地域で、道は砂。オランダにはこの「砂」のルートはたくさんあります。 隆起を繰り返した関係で、砂と泥が混じり、木と土と砂と湿地帯、という独特の風景(DUINEN) を作り出しているのです。道には木にペンキを塗りつけたルート案内表示があちこちに あり、迷うことはありません。
春だからでしょうか?鳥のさえずりがひときわ美しく 風景とともに彼らの美しい声を楽しめます。ほんと鳥の声って「癒し」だわ。ここでこの美しい鳥の声をご案内 できないのが残念…。途中で、木を眺めたり、ベンチに座ってぼーっとしたり、のんびり気分で進みます。 途中の湿地帯では、たくさんの生まれたばかりのおたまじゃくしを発見。おたまじゃくしを見るのなんて、 何年ぶりだろう?この地域には「ワンダレンルート」「自転車ルート」と「馬のルート」 があって、途中ギャロップして走り去る一行を見かけました。気持ちよさそうだなあ。
さて、そうこうしているうちに4.5キロのルートは終了。ビジターセンターの隣にある カフェを訪れて軽いお昼を食べることに。天気の良い中、外に座っていると、 周りの緑は美しく、鳥のさえずりも相変わらずきれいで、時折目の前の道路を 乗馬客が通り過ぎていきます。私は何度もだんなに「本当に良い日だねえ」と つぶやいてしまいます。本当にここに座っているとまさにどこかバカンスに来ているような 錯覚に陥り、ついつい「うちから30分のところでこんなさわやかなうれしいバカンス 気分に浸れるならわざわざ遠くどこかまでいく必要なんてないじゃないかあ?」なんて 考えてしまったりして。。。
のんびり軽い昼食とコーヒーを楽しんだ後、次はさらに短いBerken routeを歩き、 ここでのワンダレンは終了。バスの時間に合わせて再び「超高級住宅街」を 覗き歩き、バス停に到着。バスに乗るやすぐ、二人とも深い眠りについてしまいました。 お気軽、でも充実度満点、のなかなかお勧めルート。ロッテルダム付近にお住みの方、 ぜひ週末バカンスを楽しんでみてはいかが?