オランダ街歩き - ファルケンブルグ

ファルケンブルグ - Valkenburg Point

p> オランダらしからぬ丘陵地帯が続くこの南リンブルグ地方はオランダ人にとっても魅力的な観光地で、 どのシーズンもたくさんの観光客が訪れる。フォルケンブルグは南リンブルグ観光の中心地であり、 たくさんのホテルやレストランが軒を連ねている。サイクリングやハイキング、ドライブでお城めぐり や美しい田園風景を楽しむ他、カジノや温泉施設もあり、誰にとっても楽しいバケーションを過ごすことが できる。



ファルケンブルク (Valkenburg) - Travel Information

町自体はこじんまりとしていてどこも徒歩圏内。駅から町中心までは徒歩10分程。レストランが連なる 通り、ホテル街などはまとまっており、迷うことはない。南側は急勾配の坂になっており、箱根の山を 思わせます(?!)。この地点は1990年の自転車レース、ツールドフランスでの終点地点に使用されました。

(ツールドフランスは大会期間中たいてい1日の海外遠征日があります。) さて、フォルケンバーグや郊外の村、お城を見て廻るのは、(坂があるものの)自転車が便利です。 貸し自転車はフォルケンバーグに1軒あります。かなりの台数を持っているためなくなることはないと 思いますが、夏は予約されるとよいかもしれません。VVVで場所を確認できます。

ファルケンブルク (Valkenburg) - クリスマス

クリスマス(11月末から12月クリスマス直前)の時期には、名物「洞窟クリスマスマーケット」が開催されて、 町はクリスマスの雰囲気が漂う。町を挙げて「クリスマス」を盛り上げていて、手作り感いっぱいの クリスマス・パレード 、クリスマス蒸気機関車の運行など、大人も子供もクリスマスムードを堪能できる。海外からの観光客も多く、 オランダ語のほか、ドイツ語、フランス語、英語、といろんな言語が溢れているのも楽しい。

洞窟マーケットは二つありますが、どちらかひとついけばよいのではないかと思います…毎年テーマが違うので、 私たちは両方とも入り口を見て、好きなほうを選びました。

南リンブルグのお城

南リンブルグにはたくさんのお城が残っています。現在はホテルレストランに使用されていたり、個人宅として 非公開であったり、とさまざまですが、外から眺めて楽しむことができます。

オースト城 (Kasteel Oost)

ファルケンバーグのすぐ東に位置する。ここから隣の村Schip op Geulに抜ける小道(自動車不可)は とても美しい。私が訪れた時は秋でしたが、小川に紅葉した木々が反映し、まあロマンチックな秋!と 感動しました。さて、このオースト城はアメリカ映画に出てくる高級邸宅といった趣です。

現在はなんと国際バトラー・スクール(日本風に言えば国際執事専門学校!!)として使用されているそうです。 うわ、執事専門学校だなんて…少女漫画の大ファンとしては…ちょっと潜入したい気分でいっぱいです。 いや、人生やり尚せるならこの学校に入学して執事という人生を歩んでみたいかも。

スハローエン城 (Kasteel Schaloen)

隣のオースト城から歩いてすぐ。こちらはヨーロッパのお城ってイメージそのもの。森の中から木の 馬車道を抜けると、お城にたどり着くのですが、ここを通り抜けたらそらはもう貴婦人になっていた! (気分は・・・ですが。自転車で通り抜けってのもイマイチだったか・・・。)森の中に建つ素敵なお城は 現在ホテルレストランとして使用されています。そらが訪れた時は、改装中だったのしっかり中まで 見れませんでしたが、お城の周りに建物があり、もしかしたら宿泊はそこなのかも・・・(部屋番号が チラッと見えた。)お城内に泊まりたい方はきちんと確認して下さいね。なお、この建物は17世紀に 建てられ、19世紀にあのアムステルダムにある国立美術館の建物をデザインしたことで知られる建築家 カイパースの手によって修繕されました。

ヘンホース城 (Kasteel Genhoes)

スハローエンのすぐ東に建つのがこのヘンホース城です。スハローエンの馬車道からもこの白いお城が よく見えます。こちらは16世紀と18世紀に建てられたお城。

ウェイルレ城 (Kasteel Wijlre)

ウェイルレ村にあるお城。個人邸宅のため非公開。外から眺めると お城というより豪華邸宅といった感じ。庭は美しそう・・・(だけど見えない!)。

カルティルス城 (Huis Cartils)

こちらも個人邸宅のため、非公開。車が行き交うN595沿いからはまったく姿は見えません。がすぐ南に ある農道(のような道?)を入っていくと全容が見えます。こちらもお城というより豪華邸宅といった言葉が 当てはまります。

ウィッテム城 (Kasteel Wittem)

歴史あるお城で現在はホテルレストランとして使用されている。詳細は下記のホテル欄をご参照ください。

ネウボルグ城 (kasteel Neuborg)

マーストリヒトからドイツのアーヘンに抜ける道N278からもガルペン村の手前ではっきり見ることができる かなり大きなお城。丘陵地帯に建つその姿は本当に美しい(写真がなくなってしまってお見せできないのが 本当に残念・・・。)できればしばし車を止めてじっくり眺めたいもの。そらも自転車を止めてじっくり眺め ました。何十年か前まではレストランとして使用されていましたが、現在は特に何にも利用されていないようです。 お城やヘリテージハウスはとても美しいけれど、その維持には莫大なお金がかかるものです。特に昔と同じ 形を留めながらの修繕作業は相当なテクニックと時間も必要になります。ネウボルグ城が復活し、また再び 私たちの前に姿を現すのはいつになるのでしょうか。

シベフースケ城 (Kerst Sibberhuuske)

フォルケンバーグの南、シベ村にある城。現在は会社か何かに使用されていて、非公開。小さな村に 似つかわしくない大きな門跡が城の前の平原に建っており、昔はさぞこの辺で勢力のある方の お住まいだったのだなァー、と思いました。

アメリカ軍兵士墓地 (Amerikaanse Militaire Begraafplaats)

マーストリヒトからドイツのアーヘンに抜ける道ーN278のマーガレッテン村の手前1キロほどに位置するアメリカ兵の墓地。

ナチスドイツに押されていた戦況も徐々に主にアメリカ軍、 イギリス軍、カナダ軍、フランス軍からなる連合軍が盛り返し、1944年にはドイツと国境を接するこの オランダの上空を飛び越えて連日ドイツへの攻撃が続きました。そして45年5月にドイツが降伏し、戦争が 終わるわけですが、その間には多数の若き戦士たちが犠牲となりました。当時ドイツに占領されていた オランダは多大な犠牲を出して戦ったアメリカに感謝し、この土地をアメリカ兵士墓地に使用できるよう 提供したのです。ヨーロッパの各地にこのようなアメリカ軍兵士墓地はありますが、オランダではここが 唯一の墓地となっています。

入り口の左側には第二次世界大戦のヨーロッパにおける戦況が地図と共に説明されています。日本人は 主に太平洋戦争のことを中心に歴史を学ぶせいか(はたまたそらが無知なのか)、知らないことばかりで 興味深く大変勉強になりました。まっすぐに進むと、現在も行方不明の1722名のアメリカ軍兵士の名前が 刻まれた大きな白い壁が両側に続きます。アメリカからも遺族がたまに訪れるのか、花束が所々置いてあります。 その壁を抜けると、8301名もの戦士の白い墓地が見渡す限りに続きます。こんなにたくさんの人が 亡くなったんだ!と見て一瞬にして感じました。ところどころにある星のマークの墓地は、ユダヤ兵の 墓地です。

南リンブルグのホテル - Hotel

南リンブルグ周辺のお薦めホテルは下記のとおりです

Kasteel Wittem

11世紀ころから南リンブルグで重要な拠点としての歴史を持つ。また、1568年にはオランダ創設の父、ウィレムI世が ここを拠点に当時オランダを占領していたスペインと戦ったことも有名である。その後も改良や修繕を加えつつ、 この城は現在に至るわけだが、修繕費に莫大なお金がかかるためかさまざまな家系の手に渡り、1958年にホテルレストラン として開業される。その後もオーナーは代わるが、この歴史ある建物を維持する努力は続いている。部屋は ヨーロッパのお城の雰囲気を十分に残し、かつ居心地も良く、快適にお城ホテルを楽しみながら滞在する ことができる。部屋は12部屋。

Prinses Juliana

1914年開業のホテル。家族が3代に渡って続けてきたホテルで、”美味しい食事とホスピタリティー”が 代々のモットー。オランダのロイヤルファミリーを始め、90年代にはフランスのミッテラン元大統領や ドイツのコール元首相なども訪れています。部屋は落ち着いたクラシックモダンにまとまっている。 部屋は17部屋。一部屋125ユーロから(朝食別)。

Groot Welsden

マーストリヒトからアーヘンに向かう途中にある小さな町:マーガレッテンの町の外、Groot Welsdenにあるホテルレストラン。アットホームな雰囲気のラウンジには たくさんのアンティークが飾られ、居心地がよくついつい長居してしまいます。こんな雰囲気はちょっとやそっとでは出せない代物だと思います。 レストランのフランス料理もおいしく、優雅なひと時を過ごせます。何よりもここのスタッフのもてなしが 暖かく、また戻って来たい雰囲気になりました(こんなところで片言の日本語で出迎えてくれるとは 思いませんでした。)わざわざここまで足を運んだだけある…そんな価値のあるホテルです。近年は、このような雰囲気のホテルがどんどんと少なくなっているだけに貴重です!! オランダのベスト100ホテルにも選ばれています。夏やクリスマスは早くから予約で 一杯になるので、なるべく早い予約が必要です。14部屋。★★★

その他の南リンブルグのホテル検索

値段と地図を合わせ見ながら調べると便利です。写真もたくさんついているのでイメージが沸きやすいかと思います。

「そらのプチホテル・B&Bファイルのオランダ編」にて お薦めB&Bやプチホテルをご紹介していますのでそちらもご参考ください。