オランダ街歩き - デンハーグ

デンハーグ ポイント- Den Haag Point

商業の町‐アムステルダム、経済の町‐ロッテルダムに対し、行政・政治の町といわれるデン・ハーグ。 政府機関のビネンホフ、現在のウィリアム・アレキサンダー王が執務するノールダインデ宮殿を始め、各国の大使館が このデン・ハーグに集合している。そのせいかなんとなく歩いている人々に国際的な雰囲気、気品などが 感じられ、それら関係者用に(?)高級ショップなども建ち並んでいる。マウリッツハイス美術館など 見どころも多く、是非一日かけて訪れたい町だ。



デンハーグどう歩く?- Den Haag Travel Information

デン・ハーグは比較的大きな町ですがトラムが発達しており、上手にトラムを利用すればあまり歩かなくてもすむ。しかしながら、 市内のメイン観光地を見るだけならば、あえてトラムに乗る必要はない。注意すべきは 列車の駅。デン・ハーグには主要駅が中央駅(Den Haag Centraal)およびハーグHS駅の2駅あり、 インターシティーや タリスが止まるのはハーグHS駅のみとなり、中央駅にはいかないので要注意。

また、この街で迷った…という話は 本当によく聞くので、よく地図を見ながら歩く方がよい。私もいつも迷い、今でも「?」となります。

なお、ハーグHS駅から町の中心までは歩けない距離ではないが、店のガラスは鉄格子になっていたり・・・と あまり治安が良くない雰囲気。よく問題も起こっており警察の発砲などもあるので夜は絶対に歩かないほうが良い。 昼でも中央駅まで行ってから町中まで 歩くことをお勧めします。

デンハーグ 見どころ - Den Haag Things To Do

デンハーグの見どころやミュージアムをご紹介します。

マウリッツハイス美術館 (Maurits Huis)

デン・ハーグの中心、ビネンホフのすぐかたわらに建つ美しい建物は1640年頃、ヨハン・マウリッツの館として 建てられたもの。1822年以降は王立美術館として世界でも有名な絵を一般公開している。国立博物館など 一般の美術館に比べ、こじんまりとしている感があるが、飾られている絵はどれもすばらしく、ゆっくりと 見て回りたい。特にレンブラントとフェルメールの絵は必見である。

最近2年間の改装期間を経て、2014年に再開館。現在はかつての重厚さと新しさが入り混じったさらに素晴らしい美術館として生まれかわった。

‐レンブラントのコレクション‐

Self-portrait(自画像)with a feathered cap (1635年作)
Self-portrait(自画像)wearing armour(1629年作)
Susanna and the elders(水浴のセザンヌ)(1636年作)
Simeon's song of praise(1631年作)
Dr. Nicolaes Tulp giving an anatomy lesson(トゥルプ博士の解剖学講義)(1632年作)
Two moors(1661年作)
Homer dictating his verse to a scribe(1663年作)
Self-portrait(自画像)(1669年作)

‐フェルメールのコレクション‐

View of Delft(デルフトの眺望)(1660年作)
Girl with a turban(青いターバンの少女)(1660年作)

‐その他のコレクション‐

The life of man Jan Steen(ヤンステーン)作 (1674年作)
The way you hear it, the way you sing it Jan Steen(ヤンステーン)作(1663年作)
Earthly paradise with the Fall of Adam and Eve Peter Paul Rubens and Jan Brueghel the Elder (ルーベンスとブリューゲル)作 (1615年作)
'Modello' for the Assumption of the Virgin Peter Paul Rubens(ルーベンス)作 (1624年作)


マウリッツハウス美術館のWEBサイト: www.mauritshuis.nl

ハーグ市立美術館 (Gemeente Museum)

ハーグで名高いミュージアムのひとつがこちらのハーグ市立美術館。こちらの所蔵はモダンアートが中心で、ハーグ派~印象派~現代が充実しています。 特にオランダ出身の抽象主義の巨匠、ピエット・モンドリアンの所蔵が多く、彼の絵画や彼と共に活躍した抽象画家の部屋が何部屋もあります。

‐モンドリアンのコレクション‐

ヴィクトリー・ブギウギ (1944年頃の作品)

戦火を避けるために亡命したニューヨークでモンドリアンは徐々にその名声を高め、以前にもまして積極的に作品を発表するようになった。 このヴィクトリー・ブギウギはそんな彼の生涯最後の作品(未完)。1997年に美術館が3700万ユーロという大金(要するに税金)をはたいて購入したため、 多くのオランダ人から税金の無駄ではないかと門義を醸され、批判された有名な作品でもある。この絵画は今やこの美術館のみならずオランダを 代表する絵画となっている。

‐印象派のコレクション‐

ゴッホ、モネの作品などいい作品がいくつかあります

- そのほかのコレクション -

デルフト焼、人形の家など

ハーグ市立美術館のWEBサイト: www.gemeentemuseum.nl

マドローダム (Madurodam)

古くからオランダにある有名なアトラクション地。オランダの街が25分の1のミニチュアの形で再現されています。 入った瞬間は、とても狭く感じられ、「え?これだけしかないの?このお値段で…?」と茫然としてしまいますが、 なんていっても街が25分の1に作られているので、細かいところまで見て行くときりがなく、意外や意外に時間が かかる不思議な空間です。

すべてミニチュアですが、ミニチュアの街の草木はすべて本物で、この小さい本物の 草木が違和感ない素晴らしい空間を作り上げているのだな、と納得。実際に、盆栽のように成長しないように 剪定するのはずいぶん手がかかるのだろうな、と思いました。動くミニチュアも実に巧妙にできていて、 なんちゃって感、ちゃちい感、はまったくありません。一度はおでかけする価値があります!!

マドローダムの公式WEBサイト: www.madurodam.nl

ロウマン博物館 (Louwman Museum)

巨大なクラシックカーの博物館。もともとダグラスのディーラーだったロウマン家が、失われていく車の歴史をとどめておきたくてコレクションを始めたのがこの ミュージアムのきっかけ。現在は巨大な数のクラシックカーを保管しており、ディーラーってそんなに儲かるのかしら?とオドロキです。たぶん、ガラクタ同然の 車を引き取ってクラシックカーとして売り出すなどして資金を貯めこんだのでしょう。

3代目となったロウマン氏も車を見る目は確かなようで、2008年には トヨタでさえ見つけることができなかったトヨタの量産自動車のルーツとなる、トヨダAA型をロシアの片田舎で発見したというマニアックなエピソードは驚きに値します。

車はそんなに好きでない私も、このミュージアムを見終えた後の感想として、車というのは時代を色濃く残すもので、過去100年、人々がいかに車でワクワクさせられたのか、 そして残念ながら、現在はワクワクさせるモノとしての存在価値はなくなってしまったのだな、ということが分かりなんというか哀愁を感じました。

車一台一台のエピソードを見るのも楽しいですが、美しい館内にきれいに並べられた車を撮るのもまた楽しみのひとつ。写真好きとしては、 館内でいくらでもカッコいい写真が撮影できるので興奮しっぱなしでした。

ロウマン博物館の公式WEBサイト: www.louwmanmuseum.nl

通信博物館 (comm)

通信博物館…などと聞くとなんだか大層なイメージがありますが、そうでもありません。どのように電話や手紙といった通信手段が発達していったのかを展示しています。 3階・4階は完全子供の遊びスペースとなっていて、親子で訪れることができるミュージアムです。ただしオランダ語オンリー。

通信博物館 muscomの公式WEBサイト: www.comm.nl

パノラマ・メスダグ (Panorama Mesdag)

一枚の絵を飾るために作られたミュージアム、それがパノラマ・メスダグ。巨大なパノラマ絵画の真ん中に立つと、不思議。何故か周りの絵が風景のように見えて、 自分が1880年に立っているような雰囲気に陥ります。これがパノラマの力なのか、と実感できます。英語ガイドも流れるので、じっくり眺めてみてください。

パノラマ・メスダグの公式WEBサイト: panorama-mesdag.com

子供絵本ミュージアム (Kinderboeken Museum)

オランダ語が少しでも理解できる子供には…是非お薦めしたい子供本ミュージアム。デンハーグの駅近くにあり、よく立ち寄ります。オリジナルのプラスチックカードを作ったり、 ちょっとしたアトラクションに挑戦できたり…子供にとって楽しい空間が広がっています。

子供絵本ミュージアムの公式WEBサイト: www.kinderboekenmuseum.nl

デンハーグの郊外-スヘベニンゲン

デンハーグの北にあるオランダ最大のビーチリゾート、スヘベニンゲン。デンハーグからトラムまたは バスで行くことができる。町の中央に立つクアハウスは1885年に建てられた歴史のある高級ホテル。 カジノなどを楽しむことができ、リッチなリゾート気分が味わえる。1993年にはサーカスシアターも リニューアルオープンし、ミュージカルやオペラなどが上演されている。ピア付近にはバンジージャンプ体験、観覧車もあり、 夏の期間はおおいに賑わう。

ビーチは3KMにわたって砂浜が続いている。美しい南の国のリゾートに比べると、寒そうなイメージが どうしてもしてしまう北の海岸だが、オランダ人はそんなことはお構いなし。またオランダの海岸線はドイツ人にも 人気があり、多数のドイツ人が観光でオランダまで繰り出す。天気の良い夏の日は 夏の湘南のように込み合う。海岸に沿って、たくさんのシーフードレストランや ホテルが建ち並び、そぞろ歩きも楽しい。

デンハーグでショッピング - Den Haag Shopping

アンティーク・マーケット - 毎週木曜日

デンハーグのホテル・デス・インデスの前辺りのLange Voorhoutでは、5月から9月までの毎週木曜日にアンティークマーケットを行っている。 手頃なお値段のセカンドハンド類から見るだけ…の高級アンティークまで多彩で、店舗数は50店舗~。

住所: Lange Voorhout通り (ホテル・デス・インデス前)


デンハーグのホテル - Den Haag

デンハーグはアムステルダムからも十分日帰り圏内ですが、アムス → デンハーグ → ベルギー…というルートを取る場合は、こちらで一泊してもよいかもしれません。 政治の中心地なので、大型高級ホテルが主たるホテルとなります。

デンハーグと周辺ホテル検索

値段と地図を合わせ見ながら調べると便利です。写真もたくさんついているのでイメージが沸きやすいかと思います。

「そらのプチホテル・B&Bファイルのオランダ編」にて お薦めB&Bやプチホテルをご紹介していますのでご参考ください。

デンハーグのレストラン・カフェ - Den Haag Cafe

観光都市なのであちこちにカフェ・レストランがあります。中心街を抜けると中華街やインターナショナル料理が楽しめるのもデンハーグならでは。

Cafe Blossom (カフェ・ブロッサム)- カフェ

日本大使館、平和宮の近くにあるカフェ。いつ通っても人の出入りが絶えることがない人気カフェ。朝は8時半からオープン。シンプルながらもどれも美味。特にパンはかみしめながらニッコリ微笑みたくなるくらい美味。

カフェのサイト: Cafe Blossom
住所: Anna Paulownastraat 70C, 2518 BH Den Haag

Achterrommetje (アハターロムチェ)- カフェ

通りを一本入った狭い路地にある人気カフェ。地図と住所を確かめていかないと絶対見つからないって感じ。なのにいつも満席状態…の大人気店です。 すべて手作りで、今風のおしゃれなカフェです。お友達とおしゃべりしたい時などお薦め。

カフェのサイト: Achterommetje
住所: Achterom 71 Den Haag