オランダのお城 - デハール城
デ・ハール城への行き方 - Travel Information
2018年現在の公共交通機関を使ってのデ・ハール城への行き方ですが、ユトレヒトから数駅先にあるVleuten という駅(普通しか止まりません)からミニバスが出ています(バス番号127)。周りは森で広大な敷地が広がっている ため、お城の姿はなかなか見えません。小さな農道・森を通って、迷わないように行きましょう。
デ・ハール城 (Kasteel De Haar)
開館時間: 現在はほぼ毎日OPENしています。ただ、多くの期間に特別イベントを開催しているので前もってスケジュール確認しておくほうがいいと思います。 お城内部はツアーでのみ入れます。また、ミュージアムカードも使えるので持っている方は携帯忘れずに。
お城は14世紀と15世紀に建てられたものですが、1672年から73年にかけてフランスのルイ14世 率いる軍に壊されそのまま約2世紀もの間、放置されていました。
この荒れ果てた城を現在のドリーム・キャッスルに変えたのが、あのロスチャイルド。オランダのお城では必ず かかわりがあるといっていいオランダの名家Van Zuylen家の男爵エティエンヌがロスチャイルド家の中枢である フランスロスチャイルド家創始者 ジェームス(ヤコブ)の直系孫エレーネと結婚したことで、ロスチャイルド家の莫大な資金がここに流れたのです。
エレーネの家系についてちょっとお話します。あまりに近親結婚が続いているので、ちょっとややこしいのですが、 エレーネの父はソロモンといい、フランスロスチャイルド家創始者のジェームスの息子です。 エレーネの母はアデールといい、イタリアロスチャイルド家創始者カールの孫にあたります。 ちなみにカールとジェームスは兄弟です。 エレーネの母アデールの父(エレーネの祖父)はこれまたカールといい、イタリアロスチャイルド家創始者カールの息子です。 エレーネの母アデールの母(エレーネの祖母)はルイーズといい、イギリスロスチャイルド家創始者のネイサンの末娘なのです。 ちなみにネイサンとカールとジェームスは兄弟です。本当にややこしいのですが…(汗)。ともかく分かることは、 エレーネがいかにロスチャイルドの中枢人物であるか、ということです。
エレーネは莫大な資金を使って荒れ果てた城の再建を行いました。再建を指揮したのが、アムステルダム中央駅 を建築したことで知られる有名な建築家カイパース。1892年にすべてのお城が完成しました。お城の周りには美しい庭 が広がり、庭でのんびりしながらお城をゆっくり眺めることもできます。
また敷地内にはカフェもあり、 カフェでのんびりしながらのんびりしたひと時を過ごすこともできます。お城内部には16世紀-17世紀の 絵画やタペストリー、家具などが飾られていています。入り口のホールは広く、天井も高く、豪華な内装 でとても美しいです。
現在はこのお城は「デ・ハール財団」が所有しており、ミュージアムとして一般公開されています。Van Zuylen家はすでにこのお城のオーナーでは ないのですが、現在も9月に1カ月だけここに滞在するという権利が与えられています。2011年、最後の城主テリー・ファン・ズィレン・ファン・ ネイエフェルト・ファン・デハール男爵(Baron Thierry van Zuylen van Nijevelt van de Haar)が亡くなり、ここのお城に住んだ人は誰もいなく なってしまいました。最近は「デ・ハール財団」がさまざまなイベントを開催し、たくさんの観光客を集めるオランダの人気スポットのひとつです。
情報1:ここ近年まで子ども連れの家族にとっては非常に敷居の高いお城でしたが、 2013年から子どもツアーを始めるなど家族向けのツアーも 充実するようになりました。オランダ語が分かる子どもは子ども向けガイド・ツアーに参加す ると子供向けの楽しい説明を受けることができます。
情報2:11月末に開催されるクリスマスマーケットは入場料が高いにも関わらず大人気!チケットはかなり早めに 売り切れてしまうので、お城でクリスマス♪を実現されたい方は早めのチケット購入をお勧めします。
デ・ハール城のWEBサイト: www.kasteeldehaar.nl
ハールツィレンス (Haarzuilens)
デ・ハール城の城下村。村の家々はデ・ハール城のトレードマークの白と赤で装飾され、とてもかわいらしい雰囲気。 何軒かのカフェもあるので、時間があればデ・ハール城とセットで訪問するのもお薦め!ただし、結婚式などの予定が入っていると カフェの入場を断られることもあるので注意。