海外旅行で短期アパートメントを利用する
短期レンタル滞在アパートとは
短期滞在レンタルアパートメントとは、その名のとおり、キッチン、リビングなどのついた住居地を短期間借りるサービスということです。 最近は日本でも「民泊」という言葉がさかんに使われるようになりましたが、ヨーロッパでは旅行者向けにアパートを貸し出しするところが昔から多く、 アパートの貸し出しサービスサイトもたくさんあります。要領を得ればスムーズな貸し借りができることから、バケーションシーズンは 高くて融通の利かないホテルステイではなく、こういったアパートを1週間も2週間も借り切ってバカンスを楽しむ家族が多いのが特徴です。
「スムーズな貸し借り」と書きましたが、しかし、海外のシステムに慣れていない日本人にとっては、実際にアパートを借りることは 単にホテルに泊まるよりも難しく、アパートを借りて滞在する、ということになりますと、やはり海外旅行の「上級編」に当たる、といっても 過言ではないかもしれません。

短期レンタルアパートメントの種類
短期レンタルアパートメント、といっても種類は何種類かあります。
1.アパートのオーナーがいて貸し出ししている、いわゆる個人経営のアパート(民泊)
2.会社が運営しているアパート
3.レンタルアパートにしては室数が多く、実際はキッチンつきのホテルともいえるサービスアパートメント
日本人にとって一番とっつきやすいのは、3.のキッチンつきホテル。実際はホテルなので、数日間という短期間のレンタルが可能で、 サービスもホテルと同じである、ということが、利用が簡単な理由です。日本人にもお馴染みのフランスのシタディーヌなどはこれに当たります。 その次に、ハードルが低いのが、2.の会社が運営しているアパートになるかと思いますが、実際には個人経営のアパートのほうが安くて 融通が利きやすい可能性があります。
短期レンタルアパートメントの利点・不利点
短期滞在アパートメントの利点は、キッチン、リビングなどもついているので、家にいるようにくつろげる、というのが利点です。 たとえば子供と一緒に旅行する場合、ホテルの一室では、子供が寝た後、真っ暗にして静かにして…ということになると、まったく 窮屈な空間になってしまいます。また、小さな子供でなかなかレストランで食べるのが大変、という場合も、キッチンで自分たちの 好きなものが食べられれば、これまた便利です。また、子供にとっても広いスペースは魅力的でしょう。子供と一緒でなくても、 大勢で旅行する場合には、2ベッドルームや3ベッドルームのアパートを利用すれば、皆でわいわい、楽しい&リラックスした滞在に することも可能なのです。
一方、短期アパートにも不利なところがあります。たとえば、多くの日本人の旅行がそうなのですが、1週間で海外旅行をし、色んな町を 見てみたい、という人には、不向きだ、ということ(詳しくは下記の契約時の注意をご覧ください)。アパートは長い間泊まって 初めて利点がでてくる、と考えてもらったほうがいいのです。
アパートを利用するに当たっての注意点
契約時の注意
まず上記1.および2.のいわゆるアパートメントを借りる場合、契約時にディポジット、または滞在にかかる費用の一部を 負担する必要があるところがほとんどだ、ということです。無料で予約できるとこは、まずない、と思っていいでしょう。 アパートを貸し出す側としたら、1週間、2週間のロング期間、貸し出すのですから、突然・直前のキャンセルは、その期間の 収入がなくなるも同然のこと。こういったキャンセルを防ぐためにも、一部の費用負担は当然の考えです。
しかし、借りる側からすると、その土地を踏む前に大金を支払うことになりますので、どういった契約になっているのか?しっかり 確認する必要があります。かかる費用として、考えられるものは:滞在費の一部。たとえば1週間滞在で合計600ユーロの物件 で、50%負担となれば、300ユーロを予約時に支払い、残りの300ユーロを現地で支払うことになります。
それ以外に かかる費用は、ディポジット。これは何かあったときにそのお金を使って修理・処理する、というものです。日本では敷金に 当たります。例えば、キーディポジットであれば、滞在中、鍵をなくした場合にそのディポジットを使って補填、滞在ディポジットで あれば、たとえば家具にダメージを与えてしまった場合にそのディポジットを使って補填することになります。
それ以外に、 かかるのが掃除費用。引き上げ時に掃除費用として一定の金額を請求するアパートもあります。掃除費用がない場合は、自分で きれいにして返還しなければならない場合もあります。電話代はもちろん、光熱費・水道代が別途必要、というところもあります。 そんなわけで、契約がどんな状況になっているのか?隅から隅までconditionを読む必要があります。
何が含まれているのか?
アパートを借りる場合、そのアパートでは何が含まれているのか?事前に注意する必要があります。特に注意が必要なのは、タオル類、 リネン類が含まれているかどうか?ということ。これが含まれていないと、、、持っていかなかった場合、、、けっこうつらいです。 書いていない場合は、詳しくオーナーに聞いて、妥協しないようにしましょう。
今まで泊まった経験からすると、 トイレットペーパーの数が微妙…というところが多かったです。あと2日滞在するけど、トイレットペーパーがなくなってしまいそう、、、 これだと買い足さなければならない…でも近くのスーパーは8個入りしか売っておらず、仕方なくそれを買い足した、みたいな。 あと、タオル類も最低限しかないところもありました。洗濯機がついていれば洗えばよいのですが、ついていないと困ってしまうので 最近は家族1人につき最低1枚は持参するようにしています。
契約日数
多くのアパートが最低滞在日数を指定しています。1週間(7日間)が基本ですが、人気都市によっては1、2日間から可能、というところ もあります。その場合、1日辺りの単価は高くなりますので、金額もきちんとチェックする必要があります。
鍵の受け渡し
到着してから鍵の受け渡しは、けっこうキーになります(洒落?ではありませんが…)。特に一般的なアパートだと、特に看板が出ている わけではありませんので、どの建物か?探すのが難しい可能性があります。私が利用した際、一度は駅で待ち合わせ、一度は近くのホテルで オーナーと待ち合わせしました。目印になるものがない場合、こういう風に「どこかで待ち合わせ」となる可能性があります。 最近は、携帯電話のアプリ普及に伴い、アパート前に到着したら電話連絡(もしくはメール連絡)する場合が多くなっています。
オーナーの所在地
ホテルを探すに当たって重要なのは、オーナー、またはそれに代わる人がすぐ近くに住んでいるかどうか?です。たとえばヒーターが 壊れた、トイレが詰まった、電球が切れている、、、など問題が発生したときに、ヘルプをすぐ近くに求められるかどうか、によって 快適度・安心度がまったく違うものになってきます。
短期レンタルアパートを探す
日本(人)のサービスエージェンシーを探す
最近は、パリやフィレンツェなどの人気都市では、アパートメント滞在は人気なのか、インターネットを見ていると、現地の短期アパートを 借りるに当たって、日本人が日本語で仲介してくれるサービスが多数登場しています。「パリ アパート 滞在」などをキーに検索 するとたくさんの情報が出てきます。色々探して、自分の予算・希望と照らし合わせてみるといいのではないでしょうか。 とにかく日本語でやりとりできる、という点が心強いのではないかと思います。
海外のサービスエージェンシーを探す
案内の豊富さという点で、やはり「日本人向け」という限られたエージェンシーよりも、「世界の人々向け」というエージェンシーのほうが 情報量が全然違います。海外のサービスエージェンシーには、アパートと本人の間で仲介となって紹介してくれるエージェンシーと、 レンタルアパートの広告だけを扱っているエージェンシーがあります。
現在はレンタルアパートの広告を扱う大手エージェンシーはほぼ1社に集約されており、多くの人々がこのサイトを使って予約しています( 「Homeaway.co.uk」)。あまりに大量の情報がありすぎで、かえってどれにすれば いいのぉ~…と途方に暮れてしまうほどです(でも、本当にステキなアパートなのに信じれらナイほどお安い、という場合もあるので、宝の掘り出しもの、と 思って探すのも楽しいのです♪)。広告を扱うエージェンシーの場合は、希望するアパートのオーナーに直接連絡が取れるので、 仲介の手間が省けてラク、という点も挙げられます。また、最近は普通のホテルサイトでも民泊であるアパートを紹介するようになりました( 「Booking.com」)。 手数料なしに予約は簡単にできますが、アパートによってかなり条件が違いますので、条件を必ず確認してから予約するようにしましょう。