フランス・オンフルール

オンフルール (Honfleur)

フランスの北、ノルマンディーの英仏海峡の海岸沿い近くに位置する木組みの愛らしい街といえば このオンフルール。印象派の画家たちが訪れた「印象派の街」でもあり、 世界的に有名な音楽家エリック・サティの生まれ故郷とも知られています。

ノルマンディーの海岸といえば、70年経った今も第二次世界大戦の面影をどこかしら残しているのが現実ですが、 この街は大きなダメージを受けることなく、現在も古き良き美しい街並みがいたるところに残っています。 夏のシーズン中などは観光客でごった返していますが、それでも派手に観光地化されることなく、 素朴な雰囲気も漂う魅惑的なフランスの小さな町のひとつと言えるでしょう。



オンフルールへの行き方 - Travel Information

オンフルールには国鉄駅sncfがなく、公共交通機関を使ってオンフルールに行く場合は、以下のいずれかのsncf駅からバスに乗り換えてオンフルールに向かいます。

一番バスの路線が多い駅 - Trouville - Deauville (トルーヴィル・ドーヴィル)駅。この駅からは1時間に一本以上オンフルール行きのバスが出ています(バス20番)。 バスでオンフルールに向かう乗客も多く、多数の人がバスに乗り込みますので分かりやすいです。ただし、トルーヴィル・ドーヴィル行きの列車があまりないという問題点はあります。

Le Havre(ルアーブル)駅。この駅からは一日8本ほどのバスが出ています。ただし午前中などほとんど本数がありません。バスは時間帯・行き先によって番号が変わり、 バス20番、39番(急行Caen行き - オンフルール以降Caenまでノンストップ)、50番(Lisieux行き)がオンフルールに行きます。電車の本数はこちらのほうがあります。 またバスルートがノルマンディー大橋を渡るルートなので、展望◎。

Lisieux駅。50番のバスでオンフルールに行けますが、日本人にとってはメジャーな路線ではないと思われます…。

運行バス会社は Bus Verts社 http://www.busverts.fr/ (フランス語のみ)

時刻表を調べたい場合は、HORAIRES(スケジュール)という単語を探し Vos horaires par ligne (バス・ラインごとのスケジュール)からバス番号を選べばPDFファイルで 時刻表が出てきます。トライしてみてください(2015年現在の情報)。

見どころ - 旧港 (Vieux Bassin)

オンフルール一の風光明美な場所といえば、旧港です。ガイドブックの表紙などに使われるほど有名で、多数の観光客でごった返しています。日本人のここの印象は東京ディズニーシーだとのこと…確かにそんな感じ。

サント・カトリーヌ教会 (Eglise Sainte-Catherine)

木造の質素な佇まいがあまり教会らしくないのですが、このサント・カトリーヌ教会がオンフルールの顔。 内部に入るとほっとする静寂が広がっており、木造建築に馴染みのある私たち日本人にとって は懐かしくなるような雰囲気が漂っています。木造建築の教会はフランスではとても珍しく、 実はこのオンフルールの教会が最古かつ最大の木造建築物なのだそうです。

木骨組みの街並み

時間のない観光客は旧港付近をぐるっと歩いて次の目的地に赴いてしまうようですが、 この街の魅力は路地裏にもあります。この街にはたくさんの古い木組みの家が立ち並んでおり、 どの通りも風情があります。この町は小さな町なのですが、道はくねっており地図を持って 歩いても今どこを歩いているのか分からなくなってしまうこともしばしば。 ですので、是非観光局で地図を貰って、通りをくまなく歩いてみることをお薦めします。 観光客が多い街なだけあって、アンティーク、おしゃれなお土産屋も多いのでそぞろ歩きが 楽しいこと間違いなしです。

エリック・サティ (Les Maisons Satie)

20世紀の音楽家エリック・サティのミュージアム。サティはここオンフルールで1866年に生まれました。 当時「音楽界の変わりもの」と呼ばれたサティの音楽は、その後20世紀に活躍するドビュッシーやラヴェル、 ストラヴィンスキーといった音楽家に多大な影響を与え、現代音楽が確立されていきます。 このミュージアムでは、サティの音楽を聞きながら、サティの世界を体感するミュージアムとなっています。

エリック・サティ・ミュージアムの公式サイト: Musee maison satie
住所: 67 Boulevard Charles V, Honfleur 毎火曜日休館 1月-2月中旬 休館

オンフルールのホテル - Hotel

ここを訪ねる日本人の多くはパリから日帰り、もしくはモンサンミッシェルの途中立ち寄る町となっているようですが、美しい夕暮れ時の散歩もとても素敵なので、宿泊してのんびりするのもお薦めです。とても人気の観光地なので、お値段は全体的に高めですが、美しいB&Bが多数あるのが特徴です。

 オンフルールのホテル検索はこちらから→ 「オンフルール・ホテル検索」

値段と地図を合わせ見ながら調べると便利です。写真もたくさんついているのでイメージが沸きやすいかと思います。

「そらのプチホテル・B&Bファイルのフランス編」にて フランスのお薦めB&Bやプチホテルをご紹介していますのでそちらもご参考ください。
「海外ホテル選び・手配・注意点」もどうぞご参考ください。


オンフルールのレストラン・カフェ

オンフルールには本当にたくさんのレストランがあります。地元の人に有名な美味しい&安いお店もあるそうですが、ここを訪れる方々のほとんどは観光客なので 多くの人はお店の雰囲気や立地を見て適当に入る傾向が強いようです。どのお店も外にメニューが出ているので、メニューとお値段を見てお店を決めればいいと思います。 観光地ですが素朴さは残っているので、仰天価格!といった問題はほぼないでしょう。一歩路地裏に入ると素朴なレストランがあったりするので、とにかく見て、歩いて…。