ウェールズ コンウィ & スランデュドゥノ
ウェールズ - コンウィ・スランデュドゥノ (Wales Conwy & Llandudno)
ウェールズの入り口、コンウィ側の畔にたたずむ美しい町。この町の魅力はなんといっても世界遺産のコンウィ城です。 また、町を取り囲む城壁を歩くのも楽しい。ともかく町のいたるところが中世のたたずまいで、まるでタイムトリップしたような 気分になってしまいます。昼は観光客でにぎわうコンウィも夕方6時くらいには静かになってしまうので、にぎやかなのが好きな方は 海沿いリゾートの町スランデュドゥノ(Llandudno)に泊まるのがお薦め(バスで15分ほどでバスもしょっちゅう出ています)。 なお、コンウィの正しい発音は「コンウェイ」で、コンウィと言うと、地元の人には言い直されます。
ウェールズ・コンウェイ 行き方 - Travel Information
イングランドのチェスターから直通列車が出ています。所要時間は約1時間ほど。コンウェイ駅は下車を希望しないと停車してくれない可能性もあるので、要注意です。 このあたりの見どころはコンウェイ、および海沿いのリゾート地、スランデュドゥノ(Llandudno)の二つが魅力的な街ですが、現在はHop on Hop offバスが3月から10月末まで 営業しており、この2つの町の主な見どころを周ってくれています。時間がないけど見どころを全部回りたい!という方はこのバスに乗るのがお勧め。
Hop on Hop off オフィシャルサイト: Hop on Hop off bus (Llandudno)
コンウィ・スランデュドゥノ 見どころ - Things to do
コンウィ & スランデュドゥノの二つの街の見どころをご紹介します。
コンウィ城 (Conwy Castle)
コンウィまではるばるやってきたからには、絶対に立ち寄らなければいけない壮大な中世のお城。高い塔が何本も立ち、観光客は思い思いに、登っては降り、登っては降り… かつて要塞だったことが想像できないくらい静かに広がる絶景を楽しむことができます。
13世紀にイングランド王エドワード1世によってイングランドの勢力をウェールズに見せつけるために建てられたというこのお城は、その大きさからもウェールズを制覇し、手中に収め、支配しようという意思がはっきりと感じ取れます。 しかし、13世紀には軍事上重要拠点とされたこのお城も、14世紀に入って以降は、次々と変わる王によって時には重宝されますが、やはり場所が場所なだけに時にはまったく修復されず、屋根からの雨漏りなど、損傷もところどころに現れはじめ、 廃墟の色合いが強くなっていきます。
ウェールズの反乱もほとんどなくなって以降、軍事拠点という意味合いが薄くなったコンウィ城は、時を経るにつれてさらに「廃墟」となり、18世紀には画家などのアーティストがあこがれる風光明媚な場所に建つ 中世のお城となったそうです。19世紀以降は、この美しい廃墟を現在の状況に維持しようという動きが高まり、再び巨額の金額で補填工事を行い、現在の世界遺産のお城につながっています。
コンウィ城・オフィシャルサイト: Conwy Castle
Rose Hill St, Conwy LL32 8AY, UK
コンウィの街 (Conwy)
日本のガイドブックだと、ウェールズ辺りの情報はかなり少なく、どのような街か想像もつかない場合も多いですが、コンウィは世界遺産のお城を持つ小さな城下町と言うに 等しい街。街の周りはぐるりと城壁で囲まれ、多くの部分で城壁の上を歩くことができます。城壁の上からの眺めは小さな町、そして遠くに広がる山並み、海を見渡すのに十分で 自然豊かなウェールズを堪能することができます。
お店やお土産屋さん、レストランは決して多くないながらも、ひととおり揃っており、オシャレで最新なものは何もありませんが素朴な本来のイギリスらしさがまだたくさん残っている 印象でした。もうロンドン等は…カフェはチェーン店ばかりで英国らしさが消えてしまいましたが、ここにはまだ古き良きイギリスが残っています。
ボドナント・ガーデン
コンウィの郊外にあるイギリス屈指の名園。ガーデン好きであれば、是非立ち寄ってください。ウェールズの山々を借景に取り入れた見事な 庭園に「ほぉ~」とため息が出ること間違いなしです。スランデュドゥノ(Llandudno)ジャンクションで乗り換え、15分ほどバスで行ったところにあります。毎時バスが ありますので、公共機関を使ってもそれほど大変ではありません。
科学者として成功したヘンリー・デービス・ポーチンによって1874年に作られたこの広大な庭園。なめらかな渓谷の地形を利用し、アメリカやアジアから木々を取り寄せてうっそうとした森と小川、 傾斜を利用したイタリア風テラスから臨めるウェールズの山々、ガーデン・パビリオンとして建てられたピン・ミルとその前に浮かぶ蓮の花々、そしてボドナントと言えば 5月~6月に満開を迎えるキングサリ、と言われるほど有名なキングサリのアーチなど見どころはたくさんあります。
なお、ボドナント・ガーデンは1949年にナショナルトラストに移行されており、現在はナショナルトラストの管理下で公開されています。
ボドナント・ガーデンの公式WEBサイト: www.bodnantgarden.co.uk
スランデュドゥノの街 (Llandudno)
北ウェールズのリゾート地であるスランデュドゥノは、華やかな雰囲気を持つ街です。「ウェールズのリゾート地の女王」と呼ばれるこの町は、ウェールズ一のリゾート地として栄え、 2マイルにも及ぶ弓状の入江沿いにビクトリア・プロムナードが連なり、シーズンになると人々が思い思いにプロムナードを散策しています。プロムナードの北にはグレート・オーム と呼ばれる小高い山がそびえ立ち、そこから絶景が楽しめます。
グレート・オームとトラム (Great Orme)
スランデュドゥノの北に位置する200メートルほどの小高い丘。現在は、徒歩、トラム、もしくはケーブルカーで頂上に登ることができます。グレート・オームには 約200匹のカシミヤ・ヤギがおり、頭数を増やさないように監視されつつもヤギ天国となっています。緑の草地、白いヤギ、そして広がる青いウェールズの海の風景は まことに私が想像するウェールズの姿そのもので目に焼け付けておきたい風景でした。
グレート・オーム・トラムの公式WEBサイト: www.greatormetramway.co.uk
コンウィ付近のホテル - Hotel
歩ける範囲で泊まってみたいB&Bがいくつもあって魅力的なウェールズの街。2つの街はそれぞれ特徴があるので、どちらか自分に合ったほうを選ぶのが良いです。 一泊だけでも十分その魅力を楽しめると思います。
コンウィのホテル検索
値段と地図を合わせ見ながら調べると便利です。写真もたくさんついているのでイメージが沸きやすいかと思います。
「そらのプチホテル・B&Bファイルのイギリス編」にて
イギリスのお薦めB&Bやプチホテルをご紹介していますのでそちらもご参考ください。
「海外ホテル選び・手配・注意点」もどうぞご参考ください。
コンウィ付近のレストラン - Restaurant
2つの街にレストランはいくつもあります。夜遅くまでにぎわっているのはリゾート地であるスランデュドゥノ、一方コンウィのほうは早くに静かになってしまうので コンウィに宿泊予定で早めのご飯を希望される方は予約をしておいたほうがよいかもしれません。
The Queen Victoria - パブ&レストラン
スランデュドゥノにある典型的な英国風パブで、バー・ミールと呼ばれる食事を提供するレストラン。バー・ミールはシェフが本格的にホームメードのバー・ミールを出すお店、全国のバーミール・ チェーン店である場合、もしくはあんまり美味しくない「やっちゃった…イギリス料理…」的バー・ミールを出す場合といろいろあるのですが、ここは本格的な シェフが典型的なバー・ミールを出してくれるお店です。デザートに食べた英国を代表するデザート「スティッキー・トッフィー・プディング」が美味しくて、 いまだに思い出します。
The Queen Victoriaのサイト: The Queen Victoria
住所: 4 Church Walks, Llandudno LL30 2HD
Pen-y-Bryn Tearooms - ティー・ルーム
コンウィでウェールズ風クリーム・ティーが楽しめるお店。ウェールズのお菓子バラ・ブリス(Bara Brith)なども食べられます。オシャレな雰囲気はまったくなく、小さな田舎町の ティールームという感じでそっけないですが、美味しかったです。メイドさんがサーブしてくれるティー・ルームとしては、Anna's Tea Rooms (9 Castle St)もあり、こちらでも ウェールズのお菓子類が食べられます。こちらのほうがティー・ルームらしい雰囲気が溢れているかも?お席に余裕があるようでしたら、ぜひこちらもトライしてみてください。
Pwn-y-Bryn Tearoomsのサイト: なし
住所: 28 High St, Conwy LL32 8HT