ブルターニュとパリ・ディズニーの旅 2019

Rotterdam to Saint-Malo, France - DAY 1

初日はロッテルダムからタリスでパリ入り。 その後、モンパルナスからTGVに乗ってフランス・ブルターニュ地方のサンマロまで行きました。



今日からフランス旅行。今年も昨年に続き娘と二人旅です。ティーンエイジャーになった娘は夏は当然海に行きたい派。しかし だんなは海にはまったく行きたくない…という人で…しかも、家を何日も明けることに不安感を感じるようなので、無理していくことはない、 と二人で旅行計画を立てたのでした。

しかしかくいう私も体調がイマイチで、6月に風邪ウィルスによる内耳炎になってしまいました。 内耳炎という病気は、めまいがひどい病気で、最初の1週間は立ち上がることもできないほど。 歩くのも誰かにつかまっていないとまっすぐ歩けないし、地下鉄やバスなんかに乗ったら最後。 ジェットコースターに乗っている気分で、全身が「助けてくれ~~」と叫んでしまう状況なんです。

激しい眩暈は1週間でよくなったものの、耳の調子がずーっと悪く、そのうち自律神経がおかしくなって、 そして更年期特有のホットフラッシュが出るようになってしまった、、、。 そして目前には1週間のフランス旅行が迫り、、、。まー、こうなってしまうと不安になって当たり前といいますか。 タリスにちゃんと乗れるのかぁ~?みたいな世界ですからね(苦笑)。

実際、行きのタリスは、アントワープ辺りで早くも「助けてくれ~」みたいな状況に陥ったのですが、 お守りのつもりで持って行った ANWB Acustraps に 効果があって乗り物酔いを回避することができました。 これはちなみに乗り物酔いのツボ、内関(ないかん)を刺激する東洋的腕バンドです。東洋的ですが、ANWBで売ってます(笑)。

さて、今回はフランスのブルターニュにあるサンマロとパリ・ディズニーランドに行ったのですが、、 サンマロはひたすらのんびり、ディズニーランドは娘のアテンドのみ(勝手に並んで好きにやってもらってこちらはどこかで 待っている態勢…(笑))、なので体力的にどうこうの問題はなかったのですが、旅行目前には、 パリの最高気温更新42℃!なんとも恐ろしいことが起こっていて、フランス旅行の最中には暑くなりませんように!と ひたすら祈ってました。

祈りが通じたのか、、、旅行中は割と涼しい日々で、最後の難関ディズニーランド2日間!もなんとかなりました。 特にディズニーランド1日目は3時間くらい恵みの大雨で(私にとってはあいにくの雨ではない、、、)、涼しくなって良かったです。

今回はロッテルダムを朝8時ころ出発し、パリ北駅到着が10時半過ぎ頃。その後地下鉄でモンパルナス駅まで移動してモンパルナスから 最終駅サンマロまでTGVで行く、というものでした。通しで買うと1本早いチケットを推奨されたので、時間に余裕を持たせるために ロッテルダムからパリまでのチケット。パリからサンマロまでの往復。帰りはディズニー最寄り駅のマルヌ=ラ=ヴァレ=シェシー駅から ロッテルダムまで直通のチケット、と3つに分けて購入しました。特にタリスが遅れることを懸念していたのですが、行きは問題なく 予定通り10時半過ぎに到着しました。やはりオランダ・アントワープ間が高速化されたため、以前より確実に早くなってますね! これであとはアントワープ・ブリュッセル間が高速化されれば、将来は2時間超でパリに到着できるのでしょうね。

ちなみにチケットのお値段は、ロッテルダムからパリまでが二人で85ユーロ(娘のほうが若干安い)。パリからサンマロまでの往復が二人で180ユーロ。 帰りのマルヌ=ラ=ヴァレ=シェシー駅からロッテルダムまでが二人で70ユーロでした。予約する時期や日程・電車時間によってお値段が違います。 新幹線もそうすればいいのにね。

パリは最後に来たのが2014年。2015年のテロが起きる前で、それ以降足が遠のいてしまっていたのですが、久々に来ました。 テロ以来、日本人が減ってしまった…と言ってましたが、そうなのかもしれませんねえ。まぁ私たちは北駅からモンパルナス駅へと 地下鉄で縦断しただけですので詳細は定かではありませんが。

モンパルナス駅2時過ぎの列車だったのでずいぶん長い間待ってしまいましたが、駅前でプラプラと時間を費やしました。 パリでのんびりしていたら気分も上場になってきたので、やはり少し休んだのは良かったです。 待っている間はのんびりしつつも、SNCFより事前要請があった荷物への名札をまだつけていなかったので名札を配布している人から貰って 書いたり、事前のバリデーション(チケット印字)が必要なのか?尋ねたりしました。

バリデーションはすでにオランダでは存在せず、フランスやドイツで残っているシステムなのですが、 ルールがよく分からないので結構気をつかいます。結果的には 家から印刷してきた日時指定のプリントチケットにはバリデーションは必要ありませんでした(よく考えたら印字マシンへ挿入できないので 印字できないですよね…)。



2時過ぎにパリを出発したTGVは夕方5時前にサンマロ駅に到着。2013年にここには来ているので、6年ぶりの再訪です。あの時の旅行のキラキラとした思い出が 今回のサンマロ再訪を決意させたのですが、最初に感想を述べさせてもらえば、やっぱりここは良いところでした。

前回はサンマロ市内でバスは乗らなかったのですが、今回は歩くなんて絶対嫌!と、駅前から城壁内(Intra-Muros)までバスで行きました。 バスの乗車賃はお手頃で(ひとり1.4ユーロだったか?)、頻繁にあるのでラクチンです。慣れてしまえばフランス語が分からなくても全然大丈夫! …でも、この地域はイギリスも近いせいか割と英語が通じる地域でもあります。あと、非常に庶民的。ハイソな人々が訪れる海リゾート…というよりは 気軽に林間学校が開かれるリゾート、みたいなイメージですね。また、岬になっていてぐるっと海岸に囲まれているので、海水浴場も多数あって今日はこちら、明日はあちら…と いろいろ移動できるのも楽しい場所なのです。

今回はこの城壁内に宿を取りました。旧市街なので最新ホテルという感じではなく、典型的な旧市街にあるヨーロッパの宿です。 もともとイギリス人にバツグンの人気があったホテルで予約はずいぶん前に取らないと空いてない…とガイドブックには書かれていたのですが、 今年はあのブレクジット問題でイギリス人は通常通り海外(EU)に旅行できるのかどうか分からない状況になってしまったりしたのが影響したのか? スムーズに予約できました。…と、これを書いているのは実は2020年なのですが、コロナの今年は外国人の比率はさらに減っているんでしょうね…。


6年ぶりに戻ってきましたサンマロの旧市街が広がる城壁内「Intra-Muros」

たくさんの人でにぎわっている通りを抜けて少し曲がったところに私たちのホテル「Hôtel Le Nautilus」 がありました。ホテルの先は行き止まりなのでホテルの前を行きかう人は少なく、割と静かです。割と、と書いたのは、この街の特徴である カモメの声は絶えず聞こえているからです。カモメの声を聞くとサンマロを思い出す…それくらい鳥さんが鳴いています(笑)。

ホテルはフレンドリーでいかにも良きフランスのホテルと言った感じ。朝食時はいつもフランス人の従業員とお客がそれはそれは楽しそうに会話しており、 私もフランス語ができるようになりたいなあ~と思いました。カモメの声にフランス語。旅情たっぷりです。そしてなんといってもここから ビーチが近い。50メートルも歩けばあっちもこっちも海水浴場なので、海が目的の私たちにとっては立地も最高です。


ステキな風景が広がる海岸まで歩いて50メートルほど…

ホテルに到着したのがすでに夕方6時ころだったので、荷物を置いて少し休んでから夕食を食べに行きました。ちょっと早いけど…今日はお昼もそんなに食べていなかったからね。 まずは目をつけていたピザ屋に行きました。え、フランスでピザ屋…?多くの人はそう思うでしょう。私もそう思います(苦笑)。 しかし、ティーンの娘が喜んで食べるものは限られているのでね。とりあえずピザ、ということで。


ほとんど空席でちょっとビビったくらい…

まだ早い時間だったので空いていました。見ているとテイクアウトして家に持ち帰る人がけっこういました。家族連れでバカンスハウスなどを借りている人が 家で食べるのでしょう。小さな子ども連れなんかだと便利ですしね。


味は…まぁピザといえばこんなものでしょう

本日のピザ屋「Pizzeria Le Borsalino」

ピザを食べた後はまだまだ日が暮れるまで時間があったので、海に行ってみることにしました。前回のサンマロは3泊でしたがちょっと街はずれの B&B邸宅にステイしていたため、旧市街に滞在したのは5、6時間ほど。今回は4泊で特にこれをしなければ…!という目的地もないので、のんびり。 日本人でここまで来てモンサンミッシェルに行かないのは…私たちくらいのものでしょう(笑)。でもいいんです。 6年前のステキなキラキラの思い出。まだ残ってますから!!それを上書きする必要なんてないんです。


観光地のトップシーズンとあって人はたくさんいるものの、レストランも山のようにあるのでちょっと外れるとのんびりとした雰囲気になります。


サンマロと言えばモンサンミッシェルと同様干潮時と満潮時の差が激しいコトで有名です。干潮時・満潮時の時間は毎日ズレますが、それでもだいたい 朝から昼にかけて干潮。夕方から満潮…というイメージですかねえ。この日初めて見た海はもう夕暮れも近かったので、満潮に近づきつつありましたが それでもまだ泳いでいる人がたくさんいました。いや。もう結構涼しい…寒かったんですけどね。


海を眺めながら、サンマロの城壁沿いを歩きます。夕食後から日没時間(今の時期だと10時ころ)くらいまでのそぞろ歩きが楽しいのね…。 この日、すっかり楽しんでしまった私たちは結局、その後毎日 夕日を眺めながら城壁沿いを歩きました。たくさんの人がただ夕日を眺めるために城壁沿いに集まって座って眺めていて…恋人たちは愛を語り合い、 子供たちは城壁の散歩道をあっちへこっちへ走り回り…平和な風景が流れていました。本当にいいところ💛


満潮の波の高さを実感できる場所。ここにもたくさんの人が集まって、うわー!大きい波~来た!!!うわー!濡れたーーーー!!!と… 人類皆友達(汗)。やることは同じだわね…とついつい呟きたくなることをやっていました。こうなってくると言葉なんて分からなくても、 彼らの考えていることはよーーーーく分かる。つまり…わたしと同じ、ということなのだ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。

本日は夕日が沈むのを見た後、ホテルに戻りました。こののち、ここが平和で安全な観光地ということを悟った母娘は帰りがだんだんと遅くなっていく… 不良母娘なのでありました(笑)。