英国 - スコットランド旅行(2004年7月)
Edinburgh Holyrood House - DAY 8
今日はエディンバラのロイヤルファミリーのお城、ホリールード宮殿を訪れました。
さて、今日はホリールード宮殿に行く日です。エリザベス女王は通常7月上旬はスコットランドで過ごす、と聞いた私たちは、もしかしたら女王が今 スコットランドに来ているのかもしれない、と思い、朝B&Bで顔を合わせたイギリス人にその旨を尋ねてみました。 品の良さそうな美しいクイーンズイングリッシュを話す彼らによると「100%たしかじゃないけど…今はいないと思う。」ということでした。 なぜ、こんなことを聞いたのか、というと、皇室のどなたかが滞在中はホリールード宮殿は閉館してしまう、ということからなのでした。
女王の避暑地 - ホリールード宮殿
それにしても…。バッキンガム宮殿さえもOPENし、他の所有建物もOPENし、たくさんの入場料を得ている彼ら。 入場料だけでいったいいくらの収入になるのだろうか。。。
私がバッキンガム宮殿を初めて訪ねたのは、ちょうどダイアナさんが亡くなって 2週間後くらいの時でした。宮殿の庭を歩いていたら急に警護が厳しくなったなぁ?なんて思ったら、空からヘリコプターが降りてきました。 なんだ、なんだ?と思ったらなんとチャールズ皇太子が降り立ったのです。そこいらにいた観光客は「まあ、チャールズ 皇太子!」なーんてのんきなことを言ってたけど、日本の皇室じゃ、まず考えられませんよね…(苦笑)。 自宅公開ばかりでなく、皇室グッズなるものまで売り出す彼ら。すごいなぁ…と感心しきりです。

ここホリールード宮殿にも、最近クイーンズ・ギャラリーが誕生したそうで…。その名の通り、女王陛下が所蔵する絵画などをお金を徴収して 公開しようというコーナー。今回はオランダコレクションを公開していた ので、入ることにしました。オランダに住むようになって、あちこちの美術館でオランダコレクションを見たせいか、以前よりはかなり オランダ絵画には詳しくなっている私。今回も見ただけで「ああ、マウリッツハウスのあの絵を 描いた画家ね。」と理解できるようになっているのがうれしい。
それにしても、あのフェルメールの名画 「A Lady at the Virginals witha Gentleman」を初めとして、レンブラント、フランス・ハルス、ホッベマ、 カイプなど蒼々たる絵画が揃っています。まったくもって英国女王の所蔵物はすばらしい。やはり世界で一番のお金持ちは持っているものも違いますねえ。
門と建物をくぐると中庭が…
ホリールード宮殿では、日本語の解説テープが貸し出されているので、それをつけながら回りました。英語をつけて回るのは疲れるけど、 日本語だとさーっと流すだけでも、頭にインプットされるからやっぱり便利です。 中はいくつかの部屋のみの公開ですが、なんといっても興味があったのが、メアリー・クイーン・オブ・スコッツ(スコットランド女王)が16年間住んだ、という塔です。
彼女の愛人(秘書?)であったイタリア人Rizzioが彼女の目の前で暗殺された部屋も公開されており、興味深い限りでした…。 最後の王室関連の小物や絵も秀作ぞろいで、一点一点じっくりと眺めてしまいます。とにかく、15歳でフランスで結婚、 その後、2度の結婚を経て、最後は彼女のいとこにあたるエリザベス一世に処刑されてなくなる、という彼女の一生は本当にドラマチック。 彼女は3度目の夫の暗殺に係わったのかそうでないのか?いまや真実を知る手立てはなくなってしまったけれど、たいていのスコット ランド人は彼女に対して同情的であるのが、印象的でした。
中庭も散策できます
庭に出ると、1128年に建てられたという教会跡があります。今も改装されずに遺跡として残っている教会はシーンと静まり返り、 観光客も皆黙々と、写真に収めたり、じーっと座って遺跡を眺めたり、と思い思いの時間を過ごしているのが印象的でした。
朽ちかけた教会
ここは一応市内なのですが、庭から眺める風景は田舎そのものであり、女王がここを避暑地として気に入っている理由も分かるような気がします。
ここはどこなのだ?という田舎風景が広がる

ホリールード宮殿を後にし、コーヒーとケーキで一休みした後は、さあ~、買い物です。ロイヤル・マイルには、2軒(少し外れると3軒)のクリスマスショップがあり、 やっぱり私たちもはまってしまいました。イギリスのクリスマスはやっぱり憧れで、オーナメントやその他を手に入れてしまいました…。
何度通っても重厚な雰囲気…ロイヤルマイル
その後、エディンバラ一のショッピングストリートであるプリンセス通り(Princes St)に行って、コーヒーカップやら、本やら CDを買い込んで大満足です♪
夕食は…夜に行こうと思っていたレストランが満席でガガーン。いい感じだったのに~…。やはり予約がないと厳しいのですかね。。。いけなくて残念です。 結局、近くのメキシカンで食べたんだけど、これまたイマイチ?なんか、毎日、イマイチって言ってますね…わたし?