英国 - スコットランド旅行(2004年7月)

Loch Ness - DAY 7

今日はスカイ島からエディンバラまでネス湖を経てドライブです。



さて。早いものでツアーも最終日。今日はスカイ島からエディンバラまで南下というひたすらドライブデーなのであります。 途中、ネッシーで有名なネス湖に寄る、というのがメインイベントなくらいでしょうか?

朝、B&Bでご飯を食べ、身支度をして外にでる。だだっ広ーい風景も今日が最後。思えばいいところだったなあ。 スカイ島。天気も良かったしね。ドライバー兄ちゃんアレックが迎えに来て、スカイ島を後にしました。 行きは法外な値段の橋を通って本島に戻ったが、帰りは昔ながらのフェリーを使うようです。 って…フェリーかと思ったら、これ、渡し舟???という程小さい。車2台乗ったら一杯ですよ!!


対岸がすぐ先に見える渡し舟

この入り江にはたくさんのアシカがいて、時折あちこちで顔を出す。あ、あっちに!あ、こっちに!と船を待つ時間も船に乗っている間も大騒ぎです。 あっという間に本島に着き、再びドライブ。途中、古い遺跡の跡、という場所に寄って、コーヒーブレイクタイム。


古い遺跡

その後、5 Sisters of Kintailという5つの山が連なる風景を眺めながら、くねくねと曲がる道を進んでいきます。 もともとかなり時間が押しているスケジュールらしく、ネス湖に到着したときはかなり予定より遅れているようで、 アレックがイライラしているのが伝わってきました。

結局、ここで過ごせる時間はかなり限られていて、ネス湖をちょっと眺め、お昼(サンドイッチ)を食べてちょっと散策したら終わり、 という感じで非常に残念でした。私たちが降り立ったところは、フォート・オーガスタス(Fort Augustus)という場所なのですが、 これはネス湖のほんの南端の部分で、実際ネス湖はものすごく大きく、ネッシー散策などはもっと北部で行われているそうです。 どうせならそういうのに参加してみたかったねえ~、、、と二人でちょっとがっかりしていました。


写真にはなんの神秘さも現れませんが…ネス湖

ネス湖は少し黒っぽい湖面で、風が吹くたびに湖面が揺れて、なんとなくネッシーというか何かがいるように見えてしまいます。 特写撮影も簡単にできそう?…なんて…でも、やっぱり少し神秘的な雰囲気でした。


特に見どころもない…フォート・オーガスタスの村

ネス湖を後にし、その後はひたすら南下、南下、南下。南下していくと風景が山の荒々しい風景からだんだんとなだらかな 丘が連なる風景に変わってきて、ああ、私たちは大自然の中にいたのだなあ、と改めて思ました。今回の旅行では、自然を見にいく、 という感覚は持ち合わせていなかったのですが、とーんでもない。大自然旅行だったのでした。これはうれしい誤算です。

途中一度、トイレ休憩もかねて、ストップした以外はひたすらドライブ。やっぱり大移動日ってあんまり面白くなーい…。 気がつくと、大きなハイウェイになり、エディンバラに近づくにつれ、だんだんと車の量も増えて、 都会に戻ってきてしまったのでした。ツアーも終わりだなぁ。。。

ツアーの皆はそれぞれ自分たちに都合のいい場所で降りていき、私たちは場所的に最後まで残ることになりました。 今日からは別のB&Bに滞在です。というのは、単に最初のB&Bは後半予約が取れなかったからなんですが…。 でも、結果的に2つのB&Bを体験できて良かったです。どちらのB&BもエディンバラのNEW TOWNに位置しています。 NEW TOWNと聞いて、私はすっかり「新興住宅地」を思い浮かべていたのですが、まーったく違いました。「新興住宅地」どころか、1700年の後半に建てられた 町で、日本で言ったら江戸時代に建てられた完全な「古都」になってしまうわ。。。

アレックがB&Bの前まで送ってくれたのですが、 ストリート名が紛らわしく間違っていたようで、しかも同じ番地にB&Bがあって…とさらに紛らわしく、 最初そこを訪れたとき「???」とお互いに話が食い違ってしまって、アセアセ。 結局、違うB&Bらしい、、、ということが分かって慌てて荷物を抱えて私たちが予約したB&Bに向かったのでした。

さて。この地が何故ニュータウンと呼ばれるか、というと、ロイヤルマイル付近のオールド・タウンより後に出来たから、という単純な由来です。 17世紀にはオールドタウンは世界でもっとも込み合った街になり、衛生上からかなり危うい街になっていました。裕福な人々は もっときちんとした家が欲しい!と訴え、ニュータウンが作られることになったのです。

ニュータウンができると裕福な家族はこぞってそちらに移り住みました。昔は1階から3階(または4階)までは裕福な家族が住み、 地下部分には女性のメイド、屋根裏部分には男性のメイドが住んだそうです。

今は、裕福な家族が部屋を区切って使用しているか、またはオフィスに使われている そうです。私が最初に宿泊したB&Bは、2階部分から屋根裏部分まで老夫婦が住んでいて、一部をB&Bにしている様子でした。 後半宿泊したB&Bは、家族が半地下と1階部分に住んでいてこれまた一部をB&Bにしているような感じでした(ちょっと 複雑で、実際どういう作りなのかはわからなかったのですが。。。)


品の良いB&Bの部屋

最初のB&Bは、アンティークを使っている感じで、ちょっと古めかしい貴族の館、という感じ。18世紀にタイムスリップした、といったら いいすぎでしょうか?対して後半のB&Bは、すべて高価なものを使用している感じで、とにかく豪華、 豪華。カーテンからコップ1つまでが豪華なブランドなので、壊しちゃったらどうしよう~、て心配になるくらいでした。

居間がとにかくステキで、ああ…うちもこんな感じに飾れたら、と切実に思いました。しかし、現実に家に帰ってきて、 この家を眺めてみると何から始めたらいいのやら。思ったのは…高いから、といって妥協しないで 1年に一品ずついいモノを買っていく感じでいろいろそろえていったらいいのかも。カップとか、クッションカバーとか。。。 そんなわけで、張り切ってウェッジウッドのティーカップを1セット購入しました。1セットってのが悲しいんですけどね…。 ま、ちょっとずつ、、、頑張ってみますわ~。

さて、夕方までハイランド地方に行っていたので、B&Bにチェックインしてから外に出たのが8時過ぎ。これからレストランを 探そう!というのです。今度のB&Bはエディンバラの中心東寄りに位置していて、歩きはじめてすぐに結構な数のレストランを発見できました。 いやあ、英国で金曜日というと、、、かなーり盛り上がってますなあ~。さすが、PUBの国? しかも、エディンバラは学生が多いのか?やたら若い人がわんさか街を徘徊していて、どこへいってもヤングパワー全開!って感じ でした。しかもコスプレ好き?いや、よく分からないのですが、へんなカツラを集団で被っていたり、メキシカンハットみたいな変な 帽子を集団で被っていたり、目立つ赤い花を頭に集団でくっつけていたり…集団ってのがミソらしいのですけど…。

特にのっけからスキポール空港で50人くらい変なカツラを被った英国人軍団に出会ったときは、なんすか?これ???と目を合わせない ようにするので精一杯だったわ(笑)。きっとこのカッコで、飛行機乗ってきたんだね。コスプレ祭りでもあるのかな。

なんだか話は逸れてしまったんですが、そういう中で結構落ち着いたタイレストランを見つけ、食事をとりました。ここは辛さも自分好み に選べるということだったので、辛いのが苦手な私も喜んでマイルドなカレーを注文。私なりの辛さを楽しんで美味しかったです。 ちなみにレストランの名前は、SIAM THANI(14 Broughton Street Edinburgh)という名前でしたが、今はまったく別のレストランが入っているようです。

このレストランで印象的だったのは、何人もの男性が一人でご飯を食べていたことでしょうか。やっぱり、一人だと落ち着いて食べられるところを探すのかしら。 結構ステキな人が一人でご飯食べていて、いい感じでした。オランダではなかなかおひとりさまのご飯って見かけないので。

食事が終わると9時半くらいになっていましたが、まだまだ明るい夏のエディンバラ。せっかくなので、ぶらぶら周りを歩いてみることにしました。 少し歩くと、CALTON HILLへ登る坂が見えました。カールトン・ヒルとは小高い丘であります。ここからの眺めはいいよ、とどっかで聞いた気が したので、登ってみることにしました。ちょっと小高い丘、といったとこなので、すぐ登れます。少し薄暗くなった 丘。。。(怪しい人がたむろす)おっかない雰囲気なのか?はたまた、恋人達であふれているのか?と恐る恐る登ると、意外や意外閑散 としている。女性一人で車を乗り付けて夕焼けを眺めていたり、若者が語り合っていたり、、、 まばらに人はいたものの、金曜日の夕暮れにしてはやけに人が少ないような…。

私は、といえば、暮れ始める街をカメラに収めるのに必死。しかしことごとく失敗 しました。やっぱりコンデジでは難しいわね。そのうち雨が降り出したので、あわてて退散。雨に濡れた石畳は 滑る~(汗)、と慌てていたこともあって、坂道ですってんころりんと転んでしまいました。あーあ。