英国・北ウェールズへの旅 2011
Bodnant Garden - DAY 6
6日目は、昔から憧れていたボドナント・ガーデンを訪れたあと、北ウェールズの保養地Llandudno(スランディドノ)に 行きます。たくさんの美しいガーデン写真をお楽しみください!
今日もピーカンの良いお天気!本日は、楽しみにしていた名園訪問なので、良いお天気なのはうれしい~! 今日は新しいB&Bで最初の朝食。こちらもまた美しいセッティングで、ほぅぅぅぅ~っとため息。今朝、初めてここのホストさんに お会いしましたが、ステキな女性~…。なるほど、このB&Bの魅力は、立地・美しさのみじゃなくてホストの魅力も加わるのか! すごいな。
朝食はウェルシュ・ブレックファストを選びました。こちらのブレックファストも食材がいいのか、 シンプルな料理なのに美味しい。そして、このホストさんがおばあちゃんから教わったというウェルシュケーキも 美味しい!!朝からいろいろ大満足です。
テーブルに並んだシリアルやフルーツ
朝からウェルシュ・ケーキ(スコーンみたいなもの)
本日のお出かけ先、ボドナント・ガーデンは、コンウェイからバスでジャンクション駅まで行き、 そこから別のバス(25番)に乗り換えて15分ほど。遠くないのだから…と思ったけれども、郊外のバスは 飛ばしてかなり揺れるので、りすちゃんは本日も酔い止め薬を飲みました。 可哀想だな…。

ガイド本などには、交通の便は悪い、と書いてあるようですが、1時間に一本バスがあるので それほど行きづらい場所ではありません。
私とこのボドナント・ガーデンの出会いは、15年ほど前。日本でOLをしていた頃、ガーデニング雑誌の 「英国のガーデン特集」で出会いました。英国南部のシシング・ハースト、コッツウォルズのヒドコード・マナー などイギリスの名園が多数紹介されていましたが、私が強く行ってみたい!と思ったのが、このボドナント・ガーデン だったのです。この日は、長年の思いがかなって…私は本当に幸せ!でした。
ちなみにこの庭の特徴は、 急な崖を使って段差を持たせ、遠くに見えるウェールズの山々を見事に借景として取り入れており、 大きな木々やうっそうとする森に小川が流れ…人工的な庭もここまでダイナミックになるのか!!と いった感じです。上からの壮大な眺めは、、、そうね、カナダのブッチャート・ガーデンを思い起こさせたでしょうか。 あちらも大層立派な有名なお庭ですが、もしかしたらこのボドナントが流れを作っているのかもしれませんね。
バスで到着すると、大きな駐車場があって、大きな観光バスさえ止まっていたので、おぉ!とびっくり。もっとこじんまりと
しているのかと思ったのです。トイレに行った後、入り口方面へ。庭はどこにあるのか、と思いきや、トンネルをくぐった
道の反対側にありました。いよいよ見学開始です。
このボドナンド・ガーデンで有名なキングサリのアーチ。残念ながら見ごろ(6月)はとっくに過ぎ去っていましたが…。
本日は鳥ショーが行われていました。
広い芝生で大興奮のりすちゃん。
奥に進むにつれて、大きな木々、そして切り立った崖…と庭がダイナミック化していきます。
うっそうとした森の中のような雰囲気も意図的に作られたもの
崖を使って、立体的な景観を作り出しています。何気ない風景がどれもステキ。
水に浮かぶハスの花が綺麗でした。空に浮かぶ雲が水に映ってさらに美しい。
こちらもハスの花が美しい。こちらの池には、家が水面に映っています。ロマンチック。
この頃になると、いかに美しい写真を撮るか…と必死になってきて、思わず「一眼レフが欲しいな~!!」
立体的な庭を造るかなめであるアーチと階段
小さな空間もきれいなボーダーガーデンが
ウェールズの山々の借景。いつまでも眺めていたい…美しいです。
建物も違う角度から見るとまた別の風景が見えてくる…絶妙な作り
お城のようなお屋敷も緑の中で輝いています…これだけの庭を維持するのにいったいどれくらいの手がかかるのでしょう?
結局…2時間くらいで廻れるかな?と思っていたのですが、実際には4時間くらいいたのでは…?暑くてよいお天気だったので、 炎天下の中、ずいぶん疲れてしまいました。
ゲート前はカラフルな花々
まぁ…雨が降るよりずっといいわよね。最後にお土産屋さんを見て、その後、駐車場付近に あったティールーム(カフェテリア?)へ。 簡単なサンドイッチ&ティーを頼んだんですが、、、これがものすごく美味しい♪なんでしょう、これは。さすが 英国のサンドイッチだわ~、と心が踊ってしまいました。
サーモンと何か、だと思うんですが…美味しい。

カフェでの遅い昼食が終わった後、再びバスに乗って今度はLlandudno(スランデュドゥノ)へ。バスの最終駅がスランデュドゥノの中心街なので、このまま このバスに乗っていけばいいだけです。私はいつの間にかぐっすりと眠りこんでしまい、目が覚めたら最終駅でした…(汗)。 時間も当初予定していたよりずいぶん遅く、すでに4時。。。これから、ここでも楽しんで…というにはちょっと遅すぎかも?!?! スランデュドゥノのウェールズ1のリゾート地、ということで、町はさすがに華やいだ雰囲気。人や車で溢れかえっていました。
街の中心街に連なる車たち
私たちはここからグレート・オルム・トラムウェイに乗って、岬の先っちょまで行く予定にしていたのですが、トラムが6時までという情報をつかんでおらず、 ついついお店に寄り途をしたりして…トラムの駅に着いた時は、すでに5時前。上まで上がって30分くらいでまた戻ってくることができる、ということでしたが、 微妙~…。困ったぞ、、、と考えていたところ、前のおじさんグループは、行きの切符だけ買って帰りは歩いて帰ってくる、というので、私たちもそうすることに しました。すでにすんごく疲れている私だったのですが…そんな安易に決めちゃって大丈夫でしょうか?!?!
トラムの駅
このトラムはアメリカ・サンフランシスコから来たトラムなのです
もうほとんど最終便、ということで、乗っていく人もあまりおらず、ちょっとさみしい雰囲気…。景色はサイコーなんですが、、、ちょっと残念だワ。 途中の駅で乗り換えて、再び上へ。本当だったらここで見学もできるんでしょうけど…私たちに残された時間はナイ(涙)。
トラム内は気持ち良い~…もうちょっと混んでいたらさらに良かったかも☆
私たちが到着した時は、まだまだたくさんの人がいて華やいでいましたが…帰る人のほうが多いくらいで。 どうやら頂上のカフェやお店も6時までしかオープンしていないらしい、、、 ということに気がつき…うーーーん、大失敗!もうちょっと早く来るんだった~!!と後悔しつつ…急いであっちこっちを見ました。 って、私たちは帰りは「歩き」なので急ぐ必要もないんだけどネ。夏の間はもうちょっと遅くまでやってほしいよなァ~。さすがはウェールズの田舎だわ。
頂上からの眺めは…どこまでも続く青い海。遠くに島(またはどこかの岬?)らしきものが見えて、、、気持ちいいなぁ~!! なんとなく昔行ったスコットランドを思い起こさせるなだらかな緑と海。こういうのもイギリスらしい風景の一つなのかもしれませんね。
しばしのんびりした後(実際には疲れ過ぎていて…これから下らなければならない、と思うと、あまり呑気な気分にもなれず、 せっかくのトラム、眺めも最高なのに残念な時間でした)、下りへ。だんなとりすちゃんの足取りは着々。私一人、足を引きずるように して…かなーりの遅れを取りつつ、進みました。見た目では、めっちゃ遠かったけど、実際にはそんなに遠くなかったかな。 上がってくるのは大変だと思いますけど、私たちは下りですからね。
この後、二人は豆粒のように遠のいてしまった…汗
ようやく街中に近づいてきたゾ
全部で30分くらいの歩きだったとは思うんですが…。この歩きでまたもやどどっと疲れてしまった私。もう限界です、、、。

ともかく近場にあるレストランで休みたいワ…と 思っていたところ、ちょうどなんとなく雰囲気のよさげなパブがあったので、そこに入りました。 安くてお気軽、しかもなかなかのお味!で、けっこう当たりでした。名前は…ビクトリア・カフェとかいう名前だったかしらん? 最後にだんなが食べていたトッフィー・プディングは本当に美味しかったそうです。彼が、えらく感激しておりました。
何気なく入ったパブ(カフェ?)は雰囲気もよろし
ご飯もなかなかよろし!!!
ゆっくりしながらご飯を食べたら、また少し元気が出てきました。せっかくだから…と、海岸沿いのプロムナードを散策。 プロムナード沿いには、白い綺麗な建物がずらーっと建っていて、おぉ、これはリゾート地だわ!!という気分になりました。 人々ものんびり海沿いを歩き、子供たちはバケツと釣り糸を手に持ってカニを釣りあげていて、夏の優雅な夕方といったところ?
華やかな雰囲気が漂うプロムナード(もう夕方なので暗いけど)
りすちゃんと私は波打ち際までいって、打ち寄せる波で遊びました。

9時のバスにてコンウェイに向かいました。コンウェイまでは15分くらいの乗車だから大丈夫だろう、と思いきや、コンウェイの駅で 下車した途端、りすちゃんが吐いてしまいました(涙)。やっぱり、この子はバスに弱いんだ!!特にこのイギリスのワインディングロードは ダメなんだ!!と痛感(涙)。ものすごくげっそりした顔をしているし、こりゃ、ダメだ!!明日は、カーナーヴォン城に行く予定にしていて、 バスは乗り換えも含めてびっちり1時間、往復で2時間も乗らなければいけない、と考えると、辞めたほうがいい…という結論になりました。 プリンス・オブ・ウェールズの叙任式が行われたという由緒正しきお城…見たかったんだけどな。
辞めるとはいえ、代替案はどうするよ?…夜、りすちゃんが寝た後、B&Bに置いてあったパンフレットを読みあさり(前もってきちんと 予定を立ててしまうので、突然代わり、と言われてもなかなか思いつかないのです…汗)、結局、私たちは山の上にある小さな動物園、 だんなは予定通りカーナーヴォン城に行く、という別日程になりました。天気も明日はとても悪いらしく、、、まぁ、それでいいかな。