英国・北ウェールズへの旅 2011
Snowdonia N.P. - DAY 4
4日目は、Ffestiniog 鉄道でスノードン国立公園を少しだけ堪能しました。ちょっと時間配分を失敗して、田舎のカフェで ヒマ持てあまし…になってしまいましたが…ま、これはこれでよい思い出です?
今日の朝食はJohn's Welsh Breakfastという朝食を選びました。パンにチェダーチーズと厚めのブリティッシュ・ベーコン、そして卵が乗っている シンプルなメニュー。これでお腹がいっぱいになるのかな?ダメならシリアル等も食べなきゃ…と思いきや、どうやらチェダーチーズがたっぷりらしく、 すぐにお腹いっぱいになりました。明日は何にしようかな。毎日違うメニューが楽しめるこのB&B。贅沢です!
今日のブレックファスト - John's Welsh Breakfast
10時頃B&Bを出発し、ぶらぶらアウトドアやお土産屋さんを見ながら、駅前のバス停へ。たくさんの人々が待っていたので、皆、同じバスに 乗るのかと思いきや、皆は別のバス(たぶんスノードンの方面に行くバス)に乗ってしまって私たちはぽつんと残されてしまいました。 ちょっと心配…。バスはすぐにやってきましたが、乗る人はほとんどおらず、運転手さんにも「君たち、どこへ行くつもりなの?」と 尋ねられてしまいました。あのー、Ffestiniog鉄道に乗るつもりなんですが…というと、「あ、そう、じゃこれでいいよ」と言い、 切符を売ってくれました(苦笑)。

はたしてバスは、山道をすごいスピードで飛ばすので、私は心臓がばくばく…後ろを見ると、りすちゃんが「気持ちが悪い…」と ぐったりしていました。しまった~!!彼女は車に弱いのかっ?!オランダの平らな道ならともかく、このワインディングロードは やばすぎかもっ!!と思いました。実は、この旅行、この先もバスを使う予定がたくさんあるんです、、、無理かな(後日談:無理でした…涙)。
が。りすちゃんの具合はともかく、バスは、荒々しい山道の中を通り、かなり風光明美な風景でした。これは、立ち止まってじっくり見たい!! 一瞬でも止まってくれ!と思わせる絶景です。バスは遅れながらも無事鉄道の駅に到着。
思ったより小さい可愛らしい蒸気機関車
11:50出発のこの機関車には本当に長い客車がつながれていて、驚いたことにどの客車も人が座っていて、 かなり混んでいる様子。すごい人気なのね。びっくり。ちなみに、ウェールズでの蒸気機関車といえば、 スノードン山を駆け上る蒸気機関車がとても有名ですが、5歳児と一緒に1000Mの山を上るのは、どうだろう~… という気がしたので、今回はパス。スノードン山以外にも、あちこちに観光蒸気機関車が運行されていて、 どれも人気らしいです。
とりあえず開いているスポットに座ります
このFfestiniog鉄道は1時間強の時間をかけてポルトマドックという町まで運行しているのですが、 私たちは途中の山の駅、Tan-y-Bwlchで下車して、そこで少しハイキング&お昼ご飯を食べることにしていました。 Tan-y-Bwlchまでは30分ほど。あっという間です。途中の風景は、期待が大きすぎたせいかこんなもんかなぁ~って 感じでした(苦笑)。
Tan y Bwlch駅にて下車
すべての客車には、外から駅員さんが鍵をかけていて、途中下車する人は「おーーーい、おーーい、開けてくれ~!」と 窓から顔を出して頼まなければなりません。なんとまあ、古めかしいシステムでしょう。まるで時代が50年も100年も さかのぼった気分です。無事、下車することができ、ホッと一息(苦笑)。
このおじさん、顔がすすで真っ黒でした
駅、というと、お家があってお店があって…と想像するかもしれませんが、ここは何にもありません。 山の中の駅で、たぶんハイキングする人のための駅です。はて?でも、この駅は当初はどういう目的で作られたんでしょう。。。? ともかくも、この駅からハイキング道を下ると、小さな湖があり、その周りがハイキング道になっています。
湖の周りのハイキング道
小さな山の中の湖
大した距離を歩いていないのですが、昨日ロング・ウォークをしたせいでしょう。私はすぐに軽い疲れが…。 りすちゃんも「なんで今日も歩くの~?」とやる気なしモードになっています。。。や、やばいです。 しばらく歩くと、レストランを併設した施設(スタディ・センター)があるハズ…だったのですが、 施設はあるのにレストランがありませんでした…(涙)。相当がっかりしましたよ。 眺めはサイコー。お庭もとてもきれいだったんですけどネ☆
眺めはとても良かったんですケド…あるはずのカフェがナイ…
また別の方向に歩くと、ホテル&バー・レストランがあるハズだったのですが、距離がどれくらいか 分からず…すでにここまで来るのにいくぶんかの時間を費やしてしまっているので、行くべきか?行かざるべきか?と 躊躇してしまいました。そういえば、駅の隣に小さな駅カフェがあったから、そこでご飯を食べれば いいや!と戻ることにしました。
歩いている途中で、山の向こうから蒸気機関車がやってくる音が響き渡りました。姿は見えないのですが、 煙だけが見えます。なんというか…響き渡る音がこれまたレトロで、大自然とマッチしていて、 風景は忘れても、この音はなかなか忘れられないかも、という貴重な感覚でした。
ずいぶん歩いたつもりなのに、帰りはあっという間に駅に戻ってきてしまいました。やっぱり疲れているのかな? そんなワケで、ここで2時間待ち(汗)!しょえ~って感じですが、まぁ、、、最終の蒸気機関車を逃しては大変な ことになってしまいますので、まあ安全策ということで。
駅併設のカフェ、雰囲気はよかった
カフェでお茶していると、別の家族の会話が聞こえてきて…。 「最終列車はいつかしら」「まだあるから大丈夫よ。でも、間違えたら大変。実は私たち、昨日、間違えて 最終列車に乗れなかったの。」、、、ええ~~!!本当にいるんだ、そんな人。こんな山の中で、最終列車に乗り遅れて しまったら…もうどうしましょう~状態ですよ。ま、近くにホテルはあるんですけど、知らなかったら歩いていけないですし。 ちょっとビックリしました。でも、その人たち、まだ呑気にここにいるっていうのがまたオドロキ!! イギリス人ってけっこう呑気なんですかねぇ。
反対方向へ向かう列車
たくさんいた家族連れたちのほとんどは、やがてやってきた反対方向への列車に乗り込んで去ってしまいました。 残された人たちは、ぽつぽつのみ…で、ずいぶん淋しい~。大丈夫?本当に列車は来るんだろうね?とちょっと 心配になってしまいました(苦笑)。
それでも、さらに時間が経ち、さあ、そろそろ私たちが戻るべき方向に行く最終列車がくるはず…と、駅のホームに立ち、待っていました。 少し遅れて、遠くの方から蒸気機関車の音が響き渡りはじめました。おお、来た、来た!!いいですね。このレトロな音。 本当に時代を遡っているような…そんな錯覚に陥ります。
変顔で待つりすちゃん
最終便はさすがに空いていて、どこでも好きなところに座り放題!!行きはよい風景を見逃したので、帰りはよい風景のほう(進行方向右側)に 座って、ぼーっと外を眺めていました。あっという間に最終駅Blaenau Ffestiniog(←よ、読めない…)に到着!!ここからB&Bの駅まで、 行きはバスでしたが帰りは電車で帰ることにしました。 もともとそういう予定だったのですが、行きにりすちゃんが車酔いしたこともあり、この選択にしておいて良かった、と思いました。 でも、電車のほうがバスより運賃が高い&子供料金も取られるんですけどね…。
よめない…ウェールズらしい名前の駅?!
途中で見えるスレートの山!
もともとウェールズで多数の蒸気機関車が開通したのは、観光目的ではなく(←当たり前ですが…)…スレートと呼ばれる石板を運び出すため、でした。 今でもイギリスに行くと、屋根や塀など、灰色のうすっぺらい石が無数に使用されているのが至る所で見られますが、多くのスレートは 良質なウェールズ産だったのです。そしてここ、Blaenau Ffestiniog駅付近には大きなスレートの山がありました。ほんと、恐ろしいような…石の山! 電車で通り過ぎたので、あまり綺麗に写真は撮れませんでしたが、今まで見たことのないような大きな石の山でした。
ちなみにこの蒸気機関車はバケーションの間だけ、ボランティアによって運営されています。ボランティアも普段は別の仕事を各地でしており、 休みになるとここにやってきて蒸気機関車を動かすのです。もうまさに…鉄道大好きの本格「鉄」の集合体なのです(汗)!
30分ほどで、ベトゥースイコイドに到着しました。ちょうど夕方6時頃だったので、ついでにレストラン探し。 ベトゥースイコイドは良い町ですが、あんまりレストランがないのが問題かも。1泊や2泊ならば問題がありませんが…。そんなワケで、今日はどこに 行こうか、だんなと揉めてしまいました。結局、最初の日に行ったレストランが良かったかな、ということで、そこに行くことになりました。 月曜日のこの日は空いていました。やはり、ここは英国人のリゾート地、ということで、週末が混むんですね。
お疲れ様~♪ の乾杯?!
帰りにコンビニでクッキーを買ってB&Bへ。部屋でお茶を入れて、のんびりティー・タイムです。今夜で最後だと思うと、、、なんだか名残惜しいです。
最後の夜をのんびり過ごす