英国・北ウェールズへの旅 2011

Snowdonia N.P. - DAY 3

3日目は、B&Bから滝まで、一日カントリー・ウォーキングを楽しみました。5歳児を連れて往復約10キロ(!)の道のりです。



今日は日曜日。この付近の公共バスは軒並みお休みか減便となり、とても不便です。こういう日は時間を気にしないで気軽にハイキングを 楽しむのが一番!!平日はB&Bがあるベトゥースイコイドから、スノードニア山周辺へバスが出ていて、多くの人がスノードニア山を目指す ようですが、我が家族にはなんといっても5歳の子供がおり、本格山登りは難しいであろう…とその案は論外。それならば、バスがない 日曜日に、高低差の少ないご近所へハイキングをすれば良い、と思ったのです。

さて。朝は7時半頃起床し、8時半頃朝食を取りました。田舎のB&Bの朝食は美味しいので、どんなんだろう~と楽しみにしていました。


気持ちのよいウェールズのB&Bでの朝食タイム

B&Bの朝食ルームは朝の光がサンサンと入ってとても気持ちが良いお部屋。窓の外には鳥たちがご飯をつまみに来ていて、自然の中にいるなぁと 実感できます。8時半過ぎには宿泊客全員が揃って、お互いに昨日のハイキングの様子やどこから来たのかetc.と話をしていました。 お客さんがハイキングやトレッキングの話題で盛り上がる…とは、昔、アメリカやカナダの国立公園に旅行に行った時代を思い出します。

耳を澄ませていると…どうやら皆さんイギリス各地からやってきているよう、、、。週末に気軽に訪れるバカンス地なんですね、きっと。 朝食は4つのメニューから選べ、今日はウェルシュ・ブレックファストを選びました。


Welsh Breakfast(ビーンズ抜き)

地元の素材を使っているってヤツでしょうか。シンプルな盛り合わせだと思うのに、どれもとても美味しい♪特にソーセージが美味しかったです。

のんびりの一日なので、朝食ものんびり。お部屋に帰ってからも、りすちゃんの希望通り子供テレビを見たりして10時頃までのんびり過ごし、 その後外へ。この町はアウトドアのメッカなのか、お店の70%くらいがアウトドアショップで、かなりビックリ。アウトドア・グッズマニアの私は かなり興奮です(笑)。しかも、日曜日は観光客が多数やってきて稼ぎ時ということなんでしょうか?日曜日の本日もどのお店もOPENしていて、 ついついお店巡りをしてしまいました、、、いつハイキング始めるんだって感じ(苦笑)。

全店を覗き歩く時間はありませんでしたが、楽しいウィンドー・ショッピングを済ませた後、i(インフォメーション)へ。本日のコンウェイ滝へのルートがイマイチ よく分かっていなかったので、前もって聞いておこうと思ったのです。実際、聞いておいてよかった!!そうでなければ、車がびゅんびゅん通る 道を進んでしまうところでした(汗)。


ハイキングを始める前に、入ったお店が子供の駄菓子やちょっとしたおもちゃ、お土産などを売るお店だったので、「もし今日、ちゃんと一人で 全部歩けたらキャンディを買ってあげるよ!」と約束しました。そうしないと、途中で「抱っこ!」となってしまうかも(そうすると旦那さんが大変!)… という恐れがあったからです。そもそも10キロも歩けるのかなぁ~という疑問もありましたが、とりあえずお菓子で釣ってみることにしました(苦笑)。 もうりすちゃんは大喜びで「頑張るぞ~!!」とやる気満々です。


ハイキングスタート!!

ようやくハイキングスタート!まずはたまーに車が通る静かな通りに入ります。りすちゃんがにぎやかな声で、歌を歌ったり、おふざけ話をしたり… 楽しいハイキング。最初からこんなに飛ばして大丈夫~?とは思いましたけど…(苦笑)。高い木々、そしてその脇には川、、、と私の好きな風景が 続きます。川(または川の両脇)はホテルの「私有地」らしく、「釣りはするな!」と書いてあるのが印象的でした。そういえば…イギリスの 川はほとんどが私有地なので、勝手に釣りをしてはいけないって以前読んだ雑誌に書いてあったような。

しばらく行くとFairly Glenという小さな渓谷を訪れることができる入り口に到着。これまた個人の私有地なので、入るのにお金が要ります。 実は下調べをしていた際、「入り口に置いてあるポストにお金を入れずに入ろうとしたら、所有者のおじいさんに追いかけられた」とコメントが あったので(苦笑)、どこかで見られているのかもしれない、、、と、きょろきょろ(オドオド?)しながらお金をポストに入れました。


敷地内にいる羊さん

敷地内は綺麗にルートが作ってあって(個人所有でしょ、誰がこんなに広大な敷地にハイキングルートを作るんだろう…?)、快適、快適。 農場を抜けると川沿いの道になり、せせらぎの音が心地よい…オランダにいるとこういう川には出会わないので☆


何気ない風景なんだけど癒されます

最後は急な石の階段を下りて、渓谷に到着。こんな危険な階段は5歳児には危ない…と思いましたが、りすちゃんは全然苦ともせず。 むしろ、3人の一番前を歩いて「私がリーダー!私についてこい~!!」と「1、2、3、4!」と号令なんぞかけちゃって元気いっぱい。 私の方が、後ろからへーへーと付いていくばかりで、どうなってるの~?って感じ(苦笑)。


渓谷に到着

大きな岩がゴロゴロした渓谷に到着。天気が良いので、川面がキラキラして本当に綺麗です。私は座ってしばし休憩。りすちゃんは、 パパを連れて、あっちへ登ってみよう~、こっちへ登ってみよう~!!と休むことなく元気いっぱい!!


パパを従えるミニリーダー?!

天気の良い日曜日…ここを訪れる人もまばらで、でも、誰もいないってワケでもないってのがいい感じ。しばらくせせらぎ風景を 楽しんだ後、また階段を上ってハイキング・スタート。こっちの道をたどれば、もしや最終目的地に少し近づく…?と思いきや、 残念ながら、入り口のポストにまた舞い戻ってしまいました…☆。あれ?

じゃぁ、どの道をたどれば本日の最終目的地である、コンウェイ滝 に近づくんだろう…?と、しばし迷ってしまいましたが、脇の農道みたいな道の門にフットステップがかかっていたので、 ここなんだろう、、、とそこを進むことにしました。農道らしき道なので、途中に羊がいたりして(驚)、びっくりしましたが(← たぶん羊のほうが驚いたと思う…苦笑)、いつしか農道らしき道は草の道となり、名もなき美しい自然の風景が広がっていました。 これぞ、イギリスのカントリー・ウォーキングです!


緑が落ち着きます…イギリスのカントリーサイトそのものの風景

りすちゃんとだんなはどんどん先に行ってしまい、私がおっちらついていく羽目に。。。おっかしいなぁ。昔は、よく山に登ったりしていたのに…(涙)。 かなり歩いた、かなり疲れた~と思う頃、ようやくフットパスの終点に。そこからほんの少しだけ、車がびゅんびゅん通るおっかない車道を歩き、すぐに目的地である コンウェイ滝&コンウェイ滝カフェに到着しました~~♪うれしぃ~。ようやくだよ。


素朴な田舎カフェ - 世界各地いろいろ出かけましたが、結局こういう田舎カフェの思い出が一番心に残る私

コンウェイ滝カフェは事前に調べてあって、こんな感じ好きかも~と、ちょっと楽しみにしていました。想像していたよりも簡素でしたが(苦笑)、 田舎カフェ、山岳カフェって感じでステキでした。私は、豪華な都会のカフェよりも、こんなのが好きです。

コンウェイ滝カフェ www.conwyfalls.com

大きなスコーン、そして巨大カップのコーヒーを満喫し(笑)、いざ、コンウェイ滝へ。


コンウェイ滝

滝は…こんなもんかね?って印象でした。日本の日光の湯滝とか霧降の滝のほうがよっぽどすごいです(苦笑)。ちょっと遠くからしか眺められない、という こともありますが…。面白いのは、この辺りでは鮭の遡上がさかんに行われるそうですが、このコンウェイ滝は鮭にとって難所なのだとか。。。 現在は、鮭が滝上りを回避できるように、岩に鮭専用の遡上トンネルが掘られているのだそう(上の写真の右辺りの穴です。中は近代的に整備されている ようです。お金も莫大にかけているそう…すごい!!)。

さて。こんなんで、目的地での滞在は終わり、あとは元来た道を帰るだけ。これがけっこう、、、大変なんですよね(涙)。帰りのほうが道を知っている分 近く感じたものの、やっぱり長い距離でした。疲れました。りすちゃんは、最後まで頑張って歩いて、大きな飴を買ってもらって大喜び。 元気な5歳児です。5時頃、飴を持って、インフォメーションの隣(駅前)にある大きな公園(芝生)へ。とても天気の良い日なので、たくさんの人たちが 公園で遊んでいました。フリスビー、サッカー、縄歩き(?)…。ぼーーっと眺めているだけでも楽しい、のんびりとした平和な空間です。

ふと、考えたことは、この町は本当に…イギリス人のためのリゾート地である、ということ。そのせいかアジア人らしき人なんて一人も見当たりません。 小さな町なので、観光客の数も限られているだろうし…きっと私はいろんな人に「あ、この人、さっきは公園にいたな」なんて覚えられているのかも しれないな、と思いました。

さて。りすちゃんの大きな飴がいつまでたっても終わりません…(汗)。その間、私は駅前をうろうろ。。。明日の切符はどこで 買うのか下調べをしておこうと思いまして。しかし、結局分かったのは、この路線ではすべての駅が無人駅であり、切符は電車の中で買うのだ、 ということ。そうしてうろうろしているうちに、日曜日の最終電車がやってきて、何人かの乗客を乗せて電車は去っていきました。

そのあとに、大きなリュックを背負ったカップルがやってきて「電車はいつかしら」と調べており…たら~り。彼女たちは最終列車を逃してしまったのです。 「もう最終列車は行ったよ!」とお店の人に言われていて、茫然としていました。彼女たちはその後、どうやってどこへ行きつくのでしょうか。 ちょっと気になりました。

再び公園に戻りましたが、りすちゃんの飴はまだ終わらず…結局強制終了となりました(苦笑)。その後夕食のため、レストランへ。 本日は、昨日のレストランのお隣のレストランに行きました。

本日のレストラン → Stables Bistro Bar

別のレストランですが、経営は同じRoyal Oak Hotelです…。こちらのほうは完全バー・レストランで、カウンターでテーブル番号を告げ、 オーダーするという典型的なシステム。お値段も1ランクお安くなっております(笑)。もちろん料理も質素です。ともかく簡単なシステムなので 6時半に入って、7時半には食べ終わり、外に出ました。


Stables Barの様子。


満足そうなりすちゃん。

外はまだまだ明るく、お散歩気分です。開いていたSPAR(コンビニのようなスーパー)でアイスを買って食べながら帰りました。 ともかく長いウォーキングで、私はすっかり疲れていましたが、りすちゃんは元気、元気。走って帰ってきたので、B&Bのホストさんは とてもびっくりしていました。8時頃部屋に着いたので、少しだけテレビ、そしてトランプ、そしてりすちゃんのシャワー。。。 結局彼女は元気に9:30頃就寝しました。本当にこのエネルギーはどこから…?な、元気な5歳児です。。。