英国・北ウェールズへの旅 2011
Chester - DAY 2
2日目は、城壁と木組みの古い街並み有名なチェスターの市内を見学した後、午後3時頃、北ウェールズに向かいました。
なんといっても小さいソファで寝ていたので夜中に何度か目が覚めてしまいましたが、それでも旅行初日ということを 考えれば…まぁまぁ?しかし、さすがに朝には足やら背中やらが痛くなってしまいました。8時過ぎ、朝食を取りに 1階へ。

ここで斜め前に座っていた謎の親子たちが…食事をしていました。赤ちゃんを抱っこした母親ともう一人の女性 と小さな子供3人という5人組(赤ちゃんを入れれば6人)なのだけれども、この子供たちがいかにテーブルを汚そうとも、、、 文句も言わなければ片付けもしないのです。ここはホテルなんじゃ…?!普通、子供のことを気にするだろう?!て思うんですが、 世の中にはそうじゃない人もいるらしいんです。
結局、赤ちゃんを抱っこした母親がいなくなってしまったなぁ?と 思っていると、食べていた他の女性と子供も消えてしまい、残されたテーブルとイス、その周辺は、なんだこりゃ~?状態。。。 私なんぞ…生まれてこのかた見たこともないほどの惨状です。いや、まさに写真で見る汚部屋状態…。 当然、戻ってきて片付けをするハズだ!と思っていましたが、結局戻ってきませんでした。。。絶句。
そこに後からやってきた熟年の人々が、唖然!!!「このテーブルを見たことがあるか?」「いったい全体どんな人物が ここまで酷いマナーを許すことができるんだ?」「きっと我々の理解できない次世代の親子ってヤツだろう…」etc.、、、。 結局、この人たちは、見るにも堪えない、とホテルの人に訴え、テーブルを片付けさせていました。 ホテルの人も、「ここまで酷いのはあんまりないですね~」といいながら、片付けていました。
この旅行中、 B&Bの人と家族の話をするチャンスがありましたが、「子供の事をきちんと気にする人もいれば、どこへ行ってもまったくお構いなしの 人がいるのも事実だ」と言っていたので、、、そうなんでしょう。こういう人がいるから、子供が泊まれない宿が 増えるんだ!!と、内心思ってしまった私です。

この文章を再度見直している2018年はBREXITで揺れていますが、ニュースでイギリスの問題に触れるにつれ、この日のことを思い出します。 結局…イギリスという国は 教育問題や何代にも続く失業・生活保護問題、階級問題など多数の問題を抱えていますが、その根幹にあるのは、こういう家族を分断・ほったらかしする結果、 しつけをまったく受けないまま 大きくなった子供がまた子供を生み、その子たちがまたまったくしつけを受けることなく成長していく…というまさに負の連鎖としかいいようもない チェーンを断ち切れないのが問題なのかもしれません。ちなみにこの家族もやはり白人層でした。移民だったら彼らをなんとかしなければ、と思う人々もいるのですが、 白人は結局「自己責任」を押し付けられ、白人のクズとして差別され続けるのです(彼らのことをCHAVS (チャヴ)という)。そしてそれら白人のクズの不満のはけ口は 移民という構図なワケです。

話を旅行記に戻して…。10時前にホテルをチェックアウトしました。すると、紙だけ渡されるので、あれ?支払いは?!と思いきや、勝手に クレジットカード払いで清算されていました。ま、今は円高だし良いんだけど…ちょっとビックリ!!なんか、いろいろ驚いた朝でした。 スーツケースをフロントで預かってもらい、イザ!チェスター城壁内散策です。

ホテルからチェスターの有名な城壁内の中世の街並みはすぐ。綺麗な木組みの家々があっという間に見えてきました。 チェスターは、日本からの「英国周遊ツアー」にも大抵組まれている(らしい)ので、さっそく日本のツアー客も 見かけました。私は日本語の英国ガイドブックを持っていないので、見たことのないモノを英語ガイドで説明されていても ピンとこないことがたまにあるんですが、「チェスター・ロウズ」もその一つ。それって一体なんなの?と思いきや… 家は違うのに、2階部分がアーケードになってベランダのようにずーっと続いているんですね。面白い!!
さっそく見えてきたチェスターの木組みの家々
チェスター・ロウズの木組みの家々
まだ昼にもなっていないのに、けっこうな人ごみ。そうだ、今日は土曜日だったんだ。たくさんの観光客や買い物客でにぎわっていて とても良い感じです。お店も、眺めてみたいなァ~というお店がわんさかと並んでいましたが、今日の見学時間は限られていたので、 じっくりがっつり!と言うワケには行きませんでした。ちょっと残念です、、、。
100年前もほとんど変わらないこの辺りの街並み
チェスターの有名な時計
イーストゲートにある有名な時計台からの眺めを楽しみました。中世のような街並みなのに、うまくお店が入っていて、 たくさんの人で賑わっているのが眺められます。いいなぁ、こういう町。だんなはこの町の存在をまったく知らなかった ようですが、来る前にガイドブックを読んでちょっと興味を持ち、そして実際にここに来てずいぶん感動したようでした。 私も思った以上の街並みで大満足でした。
チェスター大聖堂の敷地から外を眺める
時計台は城壁と接続していました。しかも、城壁の上は歩道になっていてぐるぐる歩き回ることができるのです。 なので、そのまま時計台から城壁の上の歩道を歩き、チェスター大聖堂に向かいました。チェスター大聖堂は 有料入場。無料で入れる大聖堂も多いし、チェスター大聖堂は英国有数の大聖堂、というワケでもなかったので、 私は少し躊躇しましたが、だんなは当然とのごとく「入る!」と言うので、連れだって入場です。 結局、無料の大聖堂では入れないところも多い祭壇部分にまで入れたので、モノ珍しく写真を撮ったり しました。
床が美しいです。
座ってお互い写真なんか撮ったりして…
中庭もステキです。有料だと入るのは躊躇しますがやっぱり手入れが行き届いていていいですね。
別の角度から眺める
教会内にカフェがあったので、そこにてお昼ご飯。天気も良いし、外(テラス)で食べない?っていう気分 だったのですが、りすちゃんが「レストラン~、レストラン~」とうるさかったので(苦笑)。 久々に英国のサンドイッチを食べました。好きなんですよね。なんか美味しい。 その後、城壁をぐるっと歩いてみることにしました。
華やいだ雰囲気のディー川
しばらく歩くと、川に出ました。お天気も良く、地元の人もたくさん繰り出しているのか、とても賑わっていました。 アイスクリームを食べている子がいて、りすちゃんも「アイス~、アイス~」とおねだり。まぁ、いいかぁ~ バカンスだしね!と、買ってあげました。
その後、城壁に戻り、城壁歩きを続けました。ホテルの近くで城壁を降り、ホテルで荷物を受け取って、駅へ。 駅までの道のりがけっこうありましたが…頑張って歩きました。電車の時間があるので、間に合わないと困る!! とそれが心配でしたが、大丈夫でした。駅の有人切符売り場も並んでいる人は誰もおらず、スムーズに切符購入(3人で50ポンド程)。 ホッと一安心です。
時間になると、やけに立派な電車がやってきました。バーミンガムからやってくるようで、かなりの長距離? オランダの列車に比べると、なんかカッコいい…。私たちはここからスランディドゥノ・ジャンクションまで 向かい(50分)、そこからかなりローカルなコンウェイ鉄道に乗り換えなのです。
席に座ってリラックス
スランディドゥノ・ジャンクションは小さな駅でしたが、何人かの人が降り、何人かの人が乗り換えました。 あとから知ったことですが、このコンウェイ鉄道ライン上の駅は、有人駅なしで、切符は列車内で買うコトに なります。そう、すごい田舎なのだ!!30分ほどで本日から3泊する予定のえらく難しいウェールズ語名の町ベトゥースイコイド (Betws-y-Coed)に到着。前もって夕方5時に着きます、とB&Bに伝えておいたところ、ホストのおじさまが駅まで 迎えに来てくれました。スーツケースを車に入れて、ラクラクB&Bへ。
森の中のB&B
お部屋もラブリー
ここに泊まりたい!!と惚れてしまったB&B、Tan Dinas Country House(残念ながら現在は閉鎖)。 しかも貴重な子供OKのB&B。私たちは、このB&Bに泊まるためにわざわざここにやってきたのです(ホントに!)。 実際にここまでやってきて…の感想は、思った通りのステキなところでした。はるばる来て良かった!!
ウェールズは天気が悪い!という印象がありましたが、この日はピーカンの良いお天気。こんな日は夕方だって活動的に ならなきゃ!というわけで、荷物を置いてしばらく部屋内外をうろうろした後、外に出ました。地図もなく、 良く分からない状態でしたが、確かこの先に滝があったハズ!と思い、町とは反対方向に向かって歩きました。 実は…滝は遠くて、たどり着けなかったのですが(苦笑)、マイナーズ・ブリッジという場所に到着しました (後から調べて分かりました)。
B&Bからの眺め…本当に素敵なんです。
水辺がとても心地よい
オランダには山や沢がないので、久しぶりのせせらぎの音に心が和みました。りすちゃんにとっては初めての 山の坂道でしたが、とても気に行ったようで、「わー、坂だ、足がすべるぅぅぅ」といいながら興奮していました。
帰りは沢沿いを歩いていくことにしました。せせらぎの音を聞きながらのんびりと…。そのまま道は広い 遊歩道となり、、、いつの間にか村の中心街に到着しました。時間帯もちょうど夕食時!ということで、そのまま レストランに行くことに。この町は週末訪れる人が多いようで、土曜日の今日はどこも混んでいました。
ここが良さそうだ…と入ったところもすぐには座れませんでしたが、少し待てば座れます、ラウンジでお待ちいただけますか? ということだったので待つことにしました。入ったところはRoyal Oak Hotelというホテル内のGrill Barというレストランです。
ロイヤル・オーク・ホテル ROYAL OAK HOTEL
Royal Oak Hotel
しばらくすると呼ばれ、無事着席。混んでいたので全体的に時間がかかりましたが、子供用メニューもあり、ちょっとした塗り絵なんかも できたので、りすちゃんも退屈することなく待つことができました。
頼んだウェールズ・ラム牛
私はクラシックメニューからウェールズ・ラム牛を頼みました。これがもう…めちゃ美味しい!!イギリスによくありがちな味ナシ。。。ということもなく、 ソースのお味もばっちりでした。付け合わせのポテトも美味しかったなぁ(写真右上の四角いヤツ)。。。別皿に野菜盛り合わせもついてました♪
だんなのメニューはコテージパイ
だんなが頼んだのは、特別メニューのコテージパイだったかな?ちょっと覚えておりませんが…。大好きなメニューなのでとてもうれしそうでした。 食べ終わって外に出ると9時前でした。9時前ですが…リゾート地らしく、外をのんびり歩く家族連れがたくさんいて、とてもいい雰囲気でした。 私たちもお店を覗きこみながら、のんびりB&Bへ。長い一日で疲れました。すっかり眠くなって…11時前にベッドに沈没しました。