イギリス 2006年12月 クリスマス前の旅行

London - DAY 9

今日はテムズ川、サザーク(Southwark)付近をお散歩。午後は聖ポール寺院を訪れ、 ちょっとした事件が…(笑)。夕方にはコベントガーデンを訪れ、クリスマス気分を味わいました。



朝は8時頃、りすちゃんの泣き声で目が覚めました。起きて着替えたり顔を洗ったりして、下のブレックファストルームへ。 りすちゃん用の可愛らしいアンティークのベビー椅子とこれまた古そうなアンティークのおもちゃが置いてあって、 りすちゃんもご機嫌。やっぱりベビー椅子があるとラクチンね。りすちゃんのご飯も用意してもらい、私たちも 落ち着いて朝食をいただくことができました。


朝の朝食でご機嫌のりすちゃん

今日の予定は新しく開発された地域、テムズ川沿いのサザーク(Southwark)エリア散策です。私たちが泊まっているのは ロンドン西地区で、東にわざわざ出向くのも何か…て感じなのですが、結局翌日もさらに東のグリニッジに行ったので、 ほんと、西地区に泊まる意味がなかったです…。予約した時点ではどこに行くか決めていなかったので、仕方ないのですが~…。

お天気は本当に快晴!!10時頃、張り切って外に出ました(って遅いですよね…)。地下鉄の駅もすぐ見つかり、一日トラベルカードを 購入していざエンバンクメント(Embankment)ヘ。地下鉄だとそれ程時間もかからず、目的地に到着することができました。ここからリバーサイドウォーク開始!! です。今日は天気もいいし、Frost Fairというフェアをやっているせいか?すでに家族連れがたくさんいて、賑わっていました。 こういうのどかな場所だと、赤ちゃん連れでも気分がラクチン!


テムズ川とりすちゃん


見よ!この快晴を!!

寒い冬だときっとテムズ川から冷たい風が吹き込んで、寒いのでしょうが…今年は暖冬!そして私はいつもの厚着 で気持ちよく歩けます(笑)。OXOタワーなど、この辺りの有名なビルを見上げながら進みます。テート・ブリテンの前で、フロストフェア なるものをやっていて、それに関連するのか?大きなアラスカ犬(かシベリア犬)を発見!子供たちが行列を作って犬を見ているので、 私たちもとりあえず後ろに並んでみました。ようやく…りすちゃん、ワンちゃんに遭遇!!…しかしながら、人が多いせいか、 彼女、ここでは犬に注目!!ということが分かっていなかったようです…ま…1歳児なんてそんなもんでしょうか…。


犬との遭遇

まずはお目当ての場所でお昼を食べるべく、そのままフロスト・フェア開場をつき抜け、テムズ川沿いを歩きました。 フロスト・フェアの関連でともかくどこも混雑、混雑。


サザーク地区の有名パブ、アンカー。今日までに何度もここを通り過ぎましたが結局まだここで食べた経験がありません…。

そのまま歩き続けると…ものすごい込みあったマーケットに到着しました。 ん?なになに?ボローマーケット?

あ!!!ここ、ブリジットジョーンズの日記で使われた場所だ!私はすぐにピンと来ました。この辺りで撮影だったのね… (この旅行後、もう一度じっくりビデオを見ると、この辺りが映りまくり!彼女のアパートはこの界隈なのでした。) ブリジットジョーンズの映画は大好きだったので、撮影現場近くを歩いてなんだか感動です。。。


ボローマーケットのカラフルな花たち

このマーケット、土曜日ということもあるのか、すごい人たちで賑わっています。どこのお店にも行列が出来ていて、人々はサンドイッチやら パンやらお肉やらケーキやら…購入していました。ケーキ屋でも、ケーキを購入してその場で食べている人がたくさんいて、ちょっとびっくり。 ケーキの立ち食い…って…あんまり見かけませんからねえ。食べにくそうですし。

季節柄、クリスマスツリーもたくさん売っていました。実際に ここでツリーを購入し、カップルでえっさほいさとツリーを担いでいる人たちも見かけました。まさに映画の世界! ライブリー感溢れるステキな場所!いっぺんでここが私のロンドンおお気に入りの場所になりました。


クリスマスツリーも買えます。ロンドンっ子の憩いの場

さて。今日のお昼ご飯は今回の英国旅行のひそかな追及…。バース、レイコックに続き3度目の…「George Inn」という名のパブを訪れることです。 いや、本当はたまたまだったんですがね。しかし一回の旅行で3度も同じ名前のパブに行くとは、、、よっぽど人気の(よくある)名前なんですかねえ。 それとも縁があったということか。今回のこのロンドンのGeorgeはこれまた年季が入ってます。なんとあのチャールズ・ディキンズも訪れた、という…。 今はナショナル・トラストの管理の下、 パブが続けられいます。

近代的な建物の一角に、ひっそりと残る古い建物は昔はコーチハウスとして使われたのだとか。中に入ると、 バーはババ混み。土曜日の昼間からがっつり飲む人がたくさんいるんですねえ。奥に入ると、席が空いていたので、座ってメニューを見たあと 注文に行きました。この後、瞬時にして、全ての席が一杯になってしまったので、、、早く来て良かったです。ここにはベビー椅子が なかったので、仕方なく、私とだんなと交代でりすちゃんを抱っこしました。

ここでも、隣に座っている熟年(?)カップルが にっこり笑ってりすちゃんに話しかけてくれて、なんとなく優しい空間が広がっていたのでホッとしたような気分でいました。 でも。。。お腹が空いたのか、りすちゃんは大騒ぎ。二人で交代であやさなければならず、まずはだんなが食べ、その次に私が食べ、、、 と時間がやたらかかりました。ほんと、外食もいいけど、大変ですよ。。。


建物はちょっとゆがんでます。年季の入ったジョージ・イン

ロンドンのナショナルトラストパブ: George Inn

昼食が終わり、またまた今来たボローマーケットを経て、テムズ川沿いに戻ります。午後になって、Frost Fair付近はさらに混んできました。 バギーで前に進むのも困難なほど。。。 だから一体このFrost Fairとは何やねん…。ようやくミレニアムブリッジのたもとに到着して…ほっとする私たち。


ミレニアムブリッジを渡る - この写真は別の年に訪れたときのものです

ミレニアムブリッジは今回初めて渡ったのですが、けっこう狭い小さい橋なんですね。私、高所恐怖症ではないんですが、、、 恐怖症の人はちょっと怖いのではないでしょうか?。手すりの下が思いっきり開いていたので、モノを(カメラを) 落とさないようにしなくっちゃ…と、それだけが気になりました。青空のもと、橋をぐんぐんと渡っていくと、 白く輝く聖ポール寺院がだんだんと大きくなっていき、、、綺麗でした。

橋を渡り終えると目の前には聖ポール寺院がそびえ立っています。すごいです。巨大です!!!しかも、輝いていて、眩しい~!! 大きすぎてどこが入り口かさっぱり分からなかったのですが、くるくる回って車いすでも入れる入り口を見つけました。 そこでは、ちょうど、、、結婚式をやっていて、多くの人たちが出てきたところでした。綺麗なカッコをしていた人たち、 カメラマンたち。なんだかかなりお金を掛けた結婚式って感じ!!私たちは完全に場違いでありました…。

入り口に入ると、受付も何もなく、もういきなり寺院の中。えぇ?タダで入ってしまった?!す、すみません。。。 結局結婚式の団体にまみれてズルいことをしてしまった、って感じ?


セントポール寺院内

寺院内ですが、ドームの天井がとにかく豪華!!あまりの豪華さに圧倒されてしまいます。 座って、じーっと眺めます。このドームは登ることができ、「ささやきの回廊」では対側からささやかれたどんなに小さい声でも 聞き逃すことがないのだそうです。その話を聞いて、登りたい!と思いましたわ。私。そういう不思議なことって、大好きなのです。

でも。りすちゃんを連れて250段もの階段を登ることなんてできません。だんなと入れ替えで登るのでは、ささやいてくれる人がいないしですし…。 というわけで、あきらめました。残念。下から上を見ると、人々が小さく見え、このドームがいかに大きいのかを物語っていました。

上には上れなかったけれど、地下には降りました。えっちらおっちらりすちゃんのバギーを抱えて…。地下はたくさんの方のお墓、 記念碑があって、ちょっぴり怖い感じ。どこの教会も、豪華さ、大きさetc.違いこそあれ、目的は同じです。それは…お墓ってことね。 どこにいっても私の場合、「この人のお墓が見たい!!」という感情が現れたことがなく、ここもさらーっと見て終わり。 ヨーロッパではお墓がけっこう観光地になっていたりするけど、是非この人のお墓が見たいって思う人が多いってことなのかしらね?

さて。地下のチケットチェック口を出て、トイレに行くことにしました。ここのトイレで一大事件が!!だんなにりすちゃんの おむつを替えてもらうことにしたのですが(女性側では空きがなかったため)、うまくいかなかったようなのです。 そこでだんなが完全にパニック状態になってしまい、すごく怒りまくってしまい…りすちゃんは大泣き。そりゃ、お父さんがそれだけ 怒っていたら、赤ちゃんは泣いてしまうよ…。

割と機転が利く母親である私がなんとかその場を収めましたが、一段落するまでに相当な時間を 要しました。傍から見てたら相当ヤバい家族だったかも…。ともかくかわいそうだったのはりすちゃんだったなあ。 なんだか最後は3人とも妙に後味が悪い状態で外にでる羽目になりました。次回ここに来るときは…よい思い出になると良いなあ…(とそれ以降 ここを訪れる機会には恵まれていないのですが)。

外にでるともう4時前。本当はこの後、ロンドン博物館に行きたかったのですが、今から行っても1時間しか 見られないのではね、、、ということであきらめました。その代わりに、どこに行きましょう?少し悩んで、コベント・ガーデンに行くことにしました。

しかし、コベント・ガーデンまでの道のりはかなり厳しかったです。地下鉄で、セント・ポールからコベントガーデンまで、一回乗り換えるのみでそれほど 遠くはないのですが、この地下鉄(セントラルとピカデリー)が古いんでしょうね。エレベータなんてそんなものは全然なく、エスカレータさえ、 ほとんどなし。上がったり下がったりの階段があちこちにあって、だんなはバギーを抱えて大変そうでした。距離にするとほとんどない と思うんだけどね…。車両も小さく、バギーだと邪魔になるし、このラインは子連れには厳しいなあ~。お勧めできません。バスを利用しましょう!


コベントガーデンのツリー

コベントガーデンにようやくたどり着き、地上に上がると、これまたすごい人ごみです。わわわわ!!!人ごみに流されるようにコベントガーデンに 向いました。ここでもバギーはかなり邪魔になり、前に進むのも難しかったです。立ち止まるのも難しい!!そんな中で、だんなはU2のボーノの 似顔絵を発見!!弟がU2狂いなので、お土産に、と購入することにしました。でも、やっぱり、立ち止まれない!!ブースに近寄れない!! …まずは少し空いているところまで流されて行き、私とりすちゃんはそこで待つことにしました。この人ごみじゃ、何か一つ買うのも 大変ですわ。。。(笑)。

結局、この後も、皆で一緒にお店を見る、ということが難しいということが分かり、二人で代わる代わる お店を見て、一人はりすちゃんと一緒に空いているところで待つことにしました。

待っている間、サンタの格好をしている人が100人以上通り過ぎたり、、、(さすがコスチュームが好きなイギリス人!!)、 ステキな4重奏のクリスマスコンサートが始まったり、、、と、クリスマスムード満点!!ぼーっと待っているだけでも、 十分楽しめました。


クリスマスムード溢れるコベントガーデン

ここには可愛らしい子供服のお店があって、すっかりはまってしまいました。イギリスにはカワイイ女の子の服がありますねえ。 眺めていて幸せな気分になってしまいました。ちょっとお値段は高め…だったのでパンツのみ一枚購入。 お店の名前は、Monsoonと言い、イギリス全土にあるチェーン店のようです。

イギリスのカワイイ子供服のお店: Monsoon London

だんなはその他にクリスマスグッズを購入し、彼も大満足。なんとなしに来たコベントガーデンだったけど、ものすごく楽しかったです。 ここはまさに「ロンドンのクリスマス」を楽しめる場所です。


クリスマスらしいサンタハウス

さて。時間も6時頃になったので、夕飯を食べよう!ということになりました。この近くには中華街があるので、本日は中華で!! 中華街に向う途中に、さっきの人たちか分からないけどたくさんのサンタ服の人たちがいて、皆、ちょっぴしアルコールが入っているのか? ご機嫌!!わーわー大声で盛り上がっていました。いったい、なんなんだろ…。いつも良く分からないイギリスのコスチューム人たち。。。

中華街にはたくさんのレストランがあって、どこに入るか非常に迷うところだったけど、ええい!と入ってみた。ちょっと混んでいて、 ベビー椅子がないのが、問題でしたが、まあ、なんとかりすちゃんのバギーをテーブル脇に押し込みました。窓に面した席で、たくさんの 人が通り過ぎるのが見えます。

お互いに好きなものを選ぶことにし、私は卵スープと豆腐の料理、だんなは酸辣湯と酢豚を選び、チャーハンと野菜 炒めと一緒に頼みました。しばらくすると、隣に日本人のカップルが座り、男性がうじうじと(?)仕事の文句を言い始めました。どうやら駐在員さん? 何を言っているのか分からなかったけど、なんだかお二人の雰囲気が暗そうなんで、ちょっと気に なりましたが、彼らの食べてるものは美味しそうでした(苦笑)。りすちゃんもスープやら豆腐、色々美味しそうに食べていました。 小さいけど、やっぱり日本のDNAが流れているなあ。従業員のおねえさんが何度もりすちゃんのところに来て、 すっごく可愛がってくれて、りすちゃんもうれしそうでした。ロンドンの人たちのやさしさに何度も救われています。

食べ終わって私がトイレに行っている間、りすちゃんはだんなと外を眺めており、たくさんの通り過ぎる人たちがりすちゃんに向って手を振ったり、 ヘンな顔をして笑わせて通り過ぎたり、、、と、色んなパフォーマンスがあったらしいです。すっごく楽しかったよ、とだんなが興奮気に話していました。 そんなに楽しかったんだったら、私もトイレなんかいかずに見てれば良かったわ。。。

レストランを出て、ピカデリーまで歩き、今日は電車で帰ることにしました。帰ってお風呂に入って、ミルクを 飲んで、、、としているうちに10時になってしまいました。赤ちゃんにとってかなり遅い就寝時間です。