イギリス 2006年12月 クリスマス前の旅行
Greenwich - DAY 10
今日はグリニッジにお出かけ。グリニッジマーケット、旧王立天文台、マリタイム博物館を訪れます。 夕食は、、、食いっぱぐれるのでは?というくらい、レストラン探しに苦労した一日でした。
本日も朝は8時頃、りすちゃんの泣き声で目が覚めました。夜寝るのが遅くなっても毎日同じくらいに起きるりすちゃん。 赤ちゃんって不思議。さて、今日の予定はグリニッジにお出かけです。今日は日曜日なので、有名なマーケットも賑わっているはず。
朝食を取りに下に下りると、昨日この家でマリーさんの家族がクリスマスパーティをやったとかで、マリーさんの家族が泊まりに きていました。孫の男の子、女の子がたまに覗きに来て、こちらの様子をうかがっていました。でも、りすちゃんは 全然お構いなし。朝食を食べるのに必至です(苦笑)。
私たち以外に泊まっている南アフリカから来たおじさんは、歯医者なのだそうで、 3ヶ月ごとに仕事で南アフリカからロンドンにやってくるんだそう。歯医者で3ヵ月ごとの出張、、、。なんだか良く分かりません。相当腕が いい歯医者でロンドンで特別な施術なんかやってるんでしょうか。元々はイタリア人で、オランダ人の妻を持っているそのおじさんは陽気そのもの。宿はいつもこの B&Bで、「ここはロンドンの僕の家なのさ」と言ってました。確かに気兼ねなく泊まれる朝食付きの一軒家って感じですものね。

おじさんとあれこれおしゃべりを楽しんだ後、10時頃、家を出ました。一日トラベルカードを購入し、モニュメントまで行き、 その後DLRに乗り換え。昔は川の手前までしかDLRは運転していなかったようですが、今は川を超え、グリニッジまで一本でいけます。 その時間も20分ほどで、あっという間です。どうも日本の本や雑誌を見ているとグリニッジ(郊外)までお出かけ、といったイメージ ですが、今やカナリーワーフ、ドッグランドなど、東側もかなり開発が進んでいるらしく、もはや郊外というイメージではありません。
DLR-カナリーワーフ付近
グリニッジに到着し、まずはカティ・サーク号(帆船)を見にいきました。が、しかし。オフシーズンだからでしょうか。 帆が美しいというそのサーク号はものの見事に解体されていて、その姿は哀れ!原型を留めていませんでした。お掃除中 なんですかね。美しい写真を撮るぞ!と思っていただけに。ううーん。残念(その後、焼失してしまったため、現在まで見ることはできていません…)。
仕方ないので、グリニッジマーケットを見に行くことにしました。このマーケットは…芸術家たちが自分たちの好きなもの を売っているという感じで、バッグやら洋服やら面白いアートやら…ここにしかない一品がたくさんあって見ていて楽しかったです! このマーケットの雰囲気をすっかり気に入ってしまいました。マーケットに併設されたショップで、とても気に入った可愛らしいバッグを見つけたのですが… £190!!日本円で4万円以上?!た、高すぎー。と、すぐにあきらめました。
写真は夕方のマーケット
マーケットを周った後、昼食をとりにテムズ川のリバーサイドを歩きつつ、またまたパブへ出かけました。ここで有名なパブは カティ・サーク・ターバン(cutty sark tavern)、そしてトラファルガー・ターバン(trafalgar tavern)。私たちはより有名な カティ・サークのほうを目指して歩いていたのですが、 中に入って、、、アンティークな階段がででーんと構えているのを見て、ここで食べるのを辞めました。理由は、急な階段をバギーを 持って歩くのは怖い!!…ということからなんですが。。。

仕方ないので、ここに来る途中にあったパブ、The Yachtに入ることにしました。こちらも階段はあることにはあるのですが、 それ程の高さではなく、窓際からはテムズ川が眺められます。 日曜日はサンデー・ランチ。昼間から肉やら重たいメニューを食べるのがイギリス風!てなわけで、、、私はサーモン・パイ、だんなは エール・パイを頼みました。ま、味はイギリスらしい大味ながら、、、(決して美味しいというわけではない?!)すごい量でありました。
昼真っから、ででん!と食べる
昼食を食べ終わり、そこからグリニッジ旧王立天文台に向いました。公園の丘の上に建つ天文台に向かって…りすちゃんのバギーを一生懸命押しながら 進みます。広大で見晴らしがよい気持ちいい公園で、こういう公園、、、いいよなあ~、となんだかやたら気分良く歩いてしまいました。
子供たちが駆け抜ける広大な公園の向こうに広がるロンドン市内の風景
ようやく天文台に到着。ここからの風景は有名。高台からはロンドン市内遠くまで見渡せる絶好の場所なんです。今は冬至間近で、日が 低く昼間でもちょっぴり薄日なんですが、今日は快晴ということもあり、遠くまで綺麗に見渡せました。
大きなドームが目印の天文台
天文台は無料なのですが、チケットを貰う必要があり、チケットブースでチケットを発券してもらいました。無料なのにチケット発券 とは…なんて複雑なシステムを持っているの?とちょっと驚いてしまいました。経費がかかってムダだなー、とつい経費のことを考え ましたが、きっと訪問者の人数をカウントする必要があるんでしょうね。
家族連れでごった返す天文台
中に入ると、有名なグリニッジ子午線が。。。ありました、ありました!!ここが経度0度の世界の中心地点なんです!! たくさんの人たちが、子午線をまたいで写真撮影をしているので…私たちもりすちゃんのバギーをまたがせてみました。
りすちゃんも世界の中心で…ウーウー叫ぶ(?)
たくさんの人が興奮して線をまたいで撮影!
子午線の先には…デジタル時計が。これがグリニッジ標準時なんですね。記念に訪れた時間を撮影しておこう、と 思ったのに、カメラで撮影すると文字が壊れてしまう…何故なんだ?というわけで、何時に訪れたのか、、、今や 定かではありません。
グリニッジ標準時
建物の中は博物館になっており、昔の天文家たちの生活、実際のこの建物における星の観察の様子などを知ることが出来ました。 昔の天文家って…夜観察しなければいけないので、孤独で大変なお仕事だったんですね~。今だって「夜のお仕事」という 点では変わりがないんだろうけれども…。
博物館は階段があり、バギーを持ち込めなかったのでだんなと交代で見に行きました。お陰で時間がかかりました。 最後にショップを見て…ようやく終了。天文台を後にしました。

また公園内の坂を下りて、次は国立海事博物館(Maritime Museusm)に向いました。もう時間も3時を回っており、長い間見ることはできない… とは思いつつ、いけるところまでGO!です。しかし、時間が押しているのに、今日は空がとても美しく、だんなと私(特にだんな!)は 写真を撮るのに必至で、なかなか先に勧めず…ずいぶん経ってからようやく建物内に入ったのでした。 別に「これを見なくては!」というものがあったわけでもないんですが…。
空の色が美しい…本日
建物内では、北に向かった探検隊、世界一周をめざした探検隊、深さに挑んだ探検隊、、、など、さまざまな過去の探検模様が 描かれていて、「過去に男たちが目指した未知への探検」にワクワクしました。
この探検物語以外に見たのが「ネルソン提督」のコーナー。ネルソン提督…といえば、トラファルガー広場の高い塔の てっぺんに立っている男性ですが…。私は歴史は大好きなのですが、高校時代に世界史を選択していないため、この人がいったい どのような人であるのか?恥ずかしながら全然知識がありません。。。!!なぜ彼がトラファルガー広場にいるのか、、、とかですね…。 しかし。今回彼がトラファルガーの海戦でイギリス軍に劇的な勝利をもたらした後、自身は狙撃兵の銃弾に倒れ死す、という 彼のドラマティックな人生を知り…イギリス人が当時どんなに彼に熱狂したのか?が、分かったような気がしました。
実際に、当時、彼の顔が描かれたグッズが山のように出回り、皆グッズを買いあさったのだそうで、当時のグッズがたくさん展示されて おりました。古いグッズが残っているのが…なんともイギリスらしいです(汗)。
博物館入り口
そうこうしているうちに時間切れ。最後にミュージアムショップを見て、外に出ました。外はもう真っ暗。もうグリニッジを 去るのか…ここ、意外と良かったな。。。そんな風に思いながら、グリニッジを後にしました。

グリニッジからナイトブリッジへ。やっぱりハロッズの装飾を見たいよね、、、ということになりまして。しかし、今日は日曜日。 残念ながらお店は6時で閉店しておりました。着いた時間は6時過ぎで、ハロッズのバッグを持った人たちが多数地下鉄に乗り込んで 来ました。なんか残念…。周辺のお店は7時まで開いているところもあったけど、多くは閉まっていてちょっと 閑散とした感じ。
写真を撮った後、この辺りで夕飯を食べようと思ったけれど、ちょっと歩いただけでは「これ」というものが 見つからず、ど、どうしようかーーーということになってしまいました。
ハロッズ
ちょっと歩くと去年泊まったホテルの辺りに着くので その辺までいくか、サウスケンジントンのあたりを歩いてみるか…色々手はあったと思うのですが、予想外の閑散さに この辺を当てもなく歩くのも辛いのでは、、、などと思いはじめ、とりあえず今回泊まっているB&Bの周辺で食べることにするか、 ということになったのです。しかし。この案が間違いのモトでした。とりあえずバスで帰ろうと、バスを待っていてもバスは全然来ない。 しかし、当初から分かっていたことですが、B&Bの周辺は何軒かレストランはあったのですが、りすちゃんを連れて入るような 雰囲気のところは何もありません。ああ、どうしよう~…。そうこうしているうちに8時も回ってしまい、りすちゃんの食べる時間どころか 寝る時間が近づいてきてる~!子連れは…こんな時、本当に焦りますね。
困った、困った、困った…と歩いているうちに私はかなり疲れてしまい、もう夕食はなくてもいいや、という気分になってしまいました。 とりあえず、少しだけ戻ってみて、何も無さそうだったら小さなコンビニのようなところで果物でも 買って食べるだけでもいいや、、、と、思い始めたところ、一軒のイタリア料理店を発見。周りは閑散としているのに、ここは かなり盛り上がっています。中を覗くとたくさんの子供用の椅子が積み上げられていて、、、ここなら入っても大丈夫かも?と いう気になりました。神は我々を見捨てなかった?!
真剣にメニューを見るりすちゃん
このような事態でも、りすちゃんは健気で、レストランに入って座るとようやくご飯が食べれるーと思ったのか、とっても うれしそう。うう、りすちゃん。えらいよ~。。。私は疲れてます…。だんなはスープとパスタを頼み、私はリゾットを頼みました。 ご飯が来る頃にはすでに9時をまわっていました。りすちゃん、さすがに眠そう。。。
お店の人は、こんな時間に訪れた 小さなゲストを歓迎してくれ、りすちゃんのところにやってきてはあれこれ話しかけてくれました。味はまったく期待してなかったのですが、 ところがどっこい、意外と美味しく、イギリスにしては思いがけず良い夕食になりました。このレストランを見つける前は、 もう食いっぱぐれる!と思っていただけに救いのレストランでした。
帰るとすでに10時!!もうりすちゃんは寝る時間なのですが、ようやく遊べる~!!と、おもちゃに飛びついてしまいました。 その姿がまた健気で…うーん、ごめんね、、、りすちゃん、と思いつつ、つい11時前まで遊んでしまいました。すごい宵っ張りだよ。 今日は特別だね。でも、早寝を推奨するオランダ人が聞いたらビックリ仰天しそうです(汗)。