ヨーロッパ紀行 - フランス・パリ2005

オランダ近隣国、パリへの旅模様をお届けします。
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 フランス - パリ旅行記(2005年1月)

 Day 1

2004年12月31日の大晦日から2005年の1月4日までフランスはパリに出かけてきました。今回は2度目のパリ。 前回(前回は1年前の1月1日から4日まで)のパリ旅行の反省もあって今回の私のやる気は十分。 下調べもかなりやって気合十分で出かけた旅なのでありました。 さてさて。どうなりますやら…。

31日の午前中はしぶとく(?)仕事に出かけ、午後にだんなと ロッテルダム中央駅で待ち合わせ。しぶとく仕事をしていた…という割には、 待ち合わせ時間よりずいぶん前についてしまい、駅でぶらぶらする羽目になってしまった。 オランダの大晦日は「花火でうるさい日」で、子供たちが爆竹を鳴らしながら 道路を歩いているので怖くて仕方なかった。悪がきどもが地下鉄の駅の 構内で花火を打ち鳴らしていて、これは顔面蒼白状態…。ああ〜…この花火 から逃れられるだけでもパリに行く価値がある…!と思ってしまうくらい、 爆竹花火や打ち上げ花火が怖いのであります。だいたい昼真っからバンバン打ち上げたって せっかくの花火が見えないじゃないの?と、とにかく不満の私。だんなは少し遅れて やってきて、13時54分のタリスが出る4番線に向かった。




前回も思ったけれど、タリスって「国際特急」の割にかなり地味な列車だ 。新幹線に比べると普通っぽいし、しかも、汚く、狭い…なんでこんなんがいいのかしら? と疑問に思ってしまうほどだ。いや…、本当に大したことない、と思うのですよ。 今回もたくさんの人が乗り込んでいて、荷物の置き場にも困るくらい だった。無理やり荷物を押し込んで、座席に座るが、 だんなは「狭い…」と窮屈そうにしている。まあ、パリまで直通 なので文句もそうそう言えまいが。どうもどこからか涼しい風がびゅーびゅーと 吹いているような気がする。それに中の空気が悪いのだろうか。早くも喉の調子が…。 ま、まさか。去年に続いて今年もパリで風邪を引いてしまうのではないか? と嫌な予感が頭を横切る。。。

Hotel New Orient


夕方5時過ぎ、時間通りパリ北駅(Paris Nord)に到着。地下鉄に乗り換えようと、 チケット売り場を探すが見当たらない。どこで買うんだー?と キョロキョロしていると、どうやら皆チケットも持たずに改札口を通り過ぎて行く。 なんだか良く分からないが私たちも真似してチケットを通さずに改札口を通ると… なんと通過できてしまうのであった。あれ?なんで?あ、もしかして、この 改札口はもう使われてないのかしら…?よく分からない。そしてしばらく 歩くとまた地下鉄の改札口にたどり着いてつく。また?! しかも今度も再びチケット売り場がないのだ。どうしよう…と周りを 眺めるとここでも皆チケットを投入せずに通り過ぎているではありませんか。 もしかしてここも使われていない改札口なのかしら?と不思議に 思いながら改札をここでも通り抜け、テクテク歩くと、なんと ホームに到着してしまった。ありゃ?ほんとに無料なの?去年は 違ったのに!!

結局、そのまま無料で地下鉄に乗れてしまった。 ハテ?!あれこれ考えるが、どうなっているのかが分からない。 思いつくことはひとつ。ついにパリの地下鉄は全線無料になったんだ!ということ。 なんと寛大な地下鉄会社でありましょう。しかも、まだ改札口が取っ払われてない、ということは、 これは最近のお話なのだわ。ムフフ。。。そうならば滞在中、地下鉄に 乗りまくろうではないか!!!

ホテルのある駅に到着し、勢いよく改札口を出る。ランランラーン♪♪ 無料地下鉄…万歳〜!!…が、しかし。ここで私たちは発見してしまった。 無料なのは今夜だけ。そう。12月31日の夕方5時から1月1日の正午にかけて、地下鉄が 特別に無料になるのだった。ちょっと得したような、がっかりした ような?そんな感じ。。。(勝手に期待したほうが悪いんだけどサ)。

部屋はこんな感じ


今回泊まったホテルは17区にあるホテル:New Orient Hotel。パリに 一度でも行かれた方はどの辺りか?イメージが沸くのかも しれませんが、初心者の方にも分かるように説明いたしますと; パリはルーブルやシテ島の一部を1区とし、そこからグルグルグル〜 と右回り螺旋状に2区、3区、4区と設定されているのです。 区は全部で20区。つまり、17区はぐるぐるぐるとらせん状に 描くかなり外側に位置する、というわけなのであります。地図で確認すると、 ルーブルからちょうど北西に位置する地区です。一部は高級住宅街と されているそうで、なるほど…近くを歩いた際、見かけた不動産 物件の高いこと!オランダでは大きい一軒家が買える 値段でも、ここでは大したアパートにも見えない物件しか 買えないようなのでした。

今回このホテルにした理由は…なんとなくHPが良さそうだった、 家族経営のホテルでアットホームそうだった、値段が手ごろだった、 などという理由が挙げられます。便利なところは大したことなくても 高いので、ちょっと離れているとこでもいいか、と思った、 というのもあります。




ホテルに入り、おずおずとレセプションにいくと「キミはそらクンだね?」 とちゃんと名前を覚えていてくれて…すぐに鍵を渡してくれた。 階段を上がって部屋のドアを開けると…思ったよりずっと小さくてちょっとガッカリ。去年のホテルに 比べると本当に小さい。でも…ガッカリしたのはこの瞬間だけで、だんだん、だんだん好きになる、 そんなホテルだった。荷物を置いて、ああ〜、とベッドに横になると、 「あ!このマット、硬くて気持ち良いなあ〜。日本の布団を思い出すぞ。」 となんだかうれしくなってしまう。ふと天井を見上げると、綺麗な デコレーションがあって…改めて周りを見渡すと、とても可愛らしい部屋だ。 シャワーも小さいながらすごく快適なお湯がじゃんじゃんでるシャワーで (取り外し可)、二つ星にしては…いいぞ。これはなかなかいいぞ。

去年泊まったホテルは、部屋が広く、ヨーロッパ 調でシックだったのが良かったが、今年はこのマットレスの良さ、 シャワーの良さ、部屋の温度、と機能性の良さが挙げられるかなあ〜。 どうも居心地がいいようで、部屋に戻ると寝てばっかりの老夫婦になってしまうのだった…(笑)。

ホテルに着いたのが夕方の6時くらい。少し休んでレストランに 出かけることにする。パリはベルギーと同じでディナーの時間が 遅いらしく、レストランのOPEN時間が遅い、、、ということに今回の旅行で ようやく気がついた。去年は何をしていたんだ?オランダは夕方5時から開いていて早めに閉まるので、 距離的には近いとはいえ、かなりの習慣の違いである。 実はこのホテル近辺のレストランを3軒ほどチェックしてリストアップ してきていた。どれもフレンチビストロ。31日だから開いてるのかなー と疑問に思っていたのだが…やっぱりどこも閉まっていた(涙)。どこも年末年始は 31日から2−3日くらいまでお休みのようである。小さなフレンチビストロ は夏と正月は要注意、てことですわ(夏もバカンスのため1ヶ月くらい 閉まってしまうらしい)。

おお〜日本食だ!


困ったな、と思っていたところ、電気がついているお店を発見。なんと 日本食レストランだった。おお、Japonaisだ〜、と近寄ってみると SushiとYakitoriのお店らしい。これも後で分かったことなのだが、 パリの日本食、というとSushiとYakitoriなのかしらね?たっくさんの 同じ系統のレストランを発見してしまうのだった。 私は海外の日本食レストランには結構用心深いほう。だってね。 日本人だから日本の味、というものに慣れちゃっているわけでしょう。 ここでまがいものの(?)味のものを出されたら…怒るよ!て思うのが普通の日本人でしょう。 しかも1月3日には別の日本食レストランを訪れることも考えていた。 だから…うーむ、どうしよう、と悩んだのだが、なんせ他のレストランは閉まっているし。 3秒悩んで、ま、いいか、と入ってみることにした…おいおい、どこが用心深いのじゃ。

アジア系の人が働いているらしかったが、フランス語と中国語が 混じっていて日本語を確認することができなかった。 たぶん中国人がやっているお店なのだろう。お客はうちと 別のカップルのみ(アメリカ人?イギリス人?)で空いている。 もしかしたらまだ時間が早い、ということなのかもしれない。 メニューはセットメニューと単品メニューがあり、YakitoriとSushi のセットでも11ユーロ、15ユーロ、20ユーロ…とロッテルダムに比べると かなりお手ごろな感じ。麒麟ビールを2つ頼んでワイングラスでビールを 飲みつつ、私はセットのM、だんなは握りずしセットを選んだ。



まず最初に味噌汁が出てくる。え?味噌汁が最初?ちょっと違和感を 感じたが…ミソ・スープと思えば、最初に出てくるのも当然なのかもしれない。 白味噌スープはそれなりの味で、これなら大丈夫かも、と安心した。 味噌汁ってそのお店の味の決め手だもんね。その次に突き出しっぽいサラダ、 そしてお寿司がでてきた。私のお寿司はサーモンの巻き寿司だったけど あっという間に平らげてしまい…。次のYakitoriを待つ。だんなの お寿司もなかなかのもののようで、「美味しい、美味しい」とあっという間に 平らげてしまった。だんなのメニューはこれで終わりだけど、私は まだ焼き鳥があるんだもんね〜。ご飯と一緒に焼き鳥が運ばれてくる。 この焼き鳥が…美味しかったのよね。あ、結構イケル!とうれしく なってパクパクと食べてしまった。面白かったのはチーズの串刺し も一緒にでてきた、ということ。さすがちょっぴりフランス風(?)。

だんなはコーヒーも飲み(私は遠慮した)、これで二人で35ユーロ くらい。なんでも高いパリにあって結構安いほうなのかな?と うれしくなってしまった。
日本食に飢えていてかつこの辺りに行かれる方は是非:
HOKKAIDO III
3,rue de Tocqueville 75017 Paris
Tel: 01.44.15.95.09
地下鉄Villiersの近く

凱旋門はすごい人


夕食が終わると夜8時頃。新しい年が来るまであと4時間ほどだ。 4時間もあちこち動き回るのは疲れる、と思ったのでまずはホテルに 戻ってぐうたらする。テレビをつけると私たちが理解できるのは CNNだけだったのでCNNにチャンネルを合わせて画面を見つめるが… ずーっと津波のニュースだった。もうアジアでは年が明けているはずなのに、 カウントダウンや派手なパフォーマンスは画面に映ることがない。ただひたすら津波のニュース。 それはそうだろう。世界にはいつのときも新しい年を祝う気分ではない人がたくさんいると思うが 今年は特にそうなのだ。

夜も10時をまわり、眠くなってきてしまったのでこのままではやばい、と 出かけることにする。どこかで何か特別なカウントダウン パフォーマンスがある、ということは聞いていなかったが、 エッフェル塔・凱旋門辺りで何かあるかもしれない、とそっち方面にいくことにする。 地下鉄はタダだし、いつでも好き放題に方向転換できるわけだし。

と・こ・ろ・が。地下鉄に乗ってオドロイタ。も、ものすごい人なのよ。 これが。東京の地下鉄も真っ青。オトコばっかし。それも北アフリカ系 の人?しかも…酔っ払っている!!こ、これは…。ピピピン!と アラームが頭の中で鳴って、手提げバックを肩からかけてきつく 腕で押さえ込む。こんなことならバックは置いてくればよかった。 彼らは「アーアーアーアー!」とサッカーの応援団か?と思うような 雄たけびを上げつつ、盛り上がっている。大丈夫か…? 凱旋門で地下鉄を降りると、たくさんの人が下車した。アジア系の 女性が一人の酔っ払いに駆け寄り「あなた、盗んだでしょう!」 と叫んでいる。ああ、やっぱり。実はこの後も盗み騒動・ケンカなど 見かけたので、この日は、、、要注意です!!危険を感じる人は出かけるべきではないかも。

凱旋門の前に出ると、これまたすごい人。夜10時過ぎとは思えない 混雑なのである。多くは観光客のようでカメラを手にパシャパシャ 記念撮影。さっきの怪しい団体のような人たちは 少数派で多くは観光客なのだ、ということが分かってちょっと安心する。 ここからエッフェル塔まで歩くことに。 エッフェル塔はこの時点ではそれほどの人でもなく、もっと遅く きても良かったかもしれない、と思った。今夜は暖かいとはいえ 一時間も動きもせずに待っているとさすがに冷えてくるのだ。 私たちは芝生に座って、ぼーっとしていたのだが、時間が経つに つれてだんだんと混んできた。ふと気がつくと私たちはアメリカ人 の高校生くらいの団体さんに囲まれていて…ここはパリならぬ アメリカ?という雰囲気になっていた。

車もすごいです。


しかし、こうやって皆、待っているけれど…いったい何が起こる のだろうか?もしかして何にもなかったりしてねー、なんて 話していたのだが…なんと、その通りになってしまうのである。 新年を迎えても…エッフェル塔付近で花火が上がるわけではなかった。 一方どうやらシテ島方面?市庁舎方面?で大きな花火が上がって いて…なーんでーあっち〜?どういうこと〜?ということになってしまった(涙)。 たぶん私たちと一緒に待っていた観光客は全員そう思ったことだろう。 ちょっとガッカリ…。まあ、勝手に期待したこちらが悪いのだ けれども(苦笑)。

ここから帰るまで、、、大迷走が続いた。とにかくすごい人ごみで 全然進まないのである。ようやく地下鉄入り口にたどり着くと、 入り口に入ろう、という人たちで溢れ、一歩も進まない。これではいつ 地下鉄ホームにたどり着くのか分かりやしない。どうせなら、 別の駅まで歩こう、と凱旋門のひと駅手前のVictor Hugoまで 歩いたのだが、なーんとここは夜中は通過駅で地下鉄が止まらず(涙)。 しょうがなく凱旋門まで歩き、ようやく電車に乗れた〜、と 思ったら、おいおい〜、うそでしょ〜〜今度は全然止まらないよー(涙x2)。 私たちのホテルのある駅は通過してしまい…ようやく止まったのが Place de Clichyという駅であった。ここ、どっこやねーん(汗)!!!

ラッキーなことに、抱えてきたバックの中に本と地図があったので ありゃこりゃ方向を捜し求めるうちに…なんとかホテルまで たどり着いたのであった。時すでに夜中の2時。だはははは…。 疲れました。もう何もできない、と歯を磨いて顔を洗って ベッドにバタンと倒れこみ…その後の記憶はなし。





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