見ごろの時期のキューケンホフ

Keukenhof 2018

なんやかんやで前回キューケンホフに行ってから2週間が経過してしまいました。ここのところオランダは夏日で、早く行かないと見逃してしまう球根が、、、と思ったのですが、 実は歯のインプラント手術(その1)&腫れて痛くて大変、、、という状況になって、のんきに観光どころではない日々だったのでした(涙)。



今回は前回から2週間しか経っていなかったにもかかわらず連日のよいお天気で…早くも全開モードになってました。あちゃー、、、。 なんという激しい気候の変化よ、、、。見逃した球根はあんまりないと思うけど、通常の桜は終わってしまってました。ほんと…残念、、、。

全開になると、もう…キューケンホフ中が花だらけになって、よい写真を撮りたい~~…と思えど、もうパニックになってしまうのね。 なんて言うか…すべての場所が写真ポイントになってしまうので、こうなるとかえって何を撮っていいのかが分からないという…。

きれいな場所で可愛いチューリップを撮る、というのはいくらでもできるのですけど、そんなんやってたら1000枚でも2000枚でも撮れちゃうけど、 まさかそんなにチューリップばかり撮るわけにもいかないし。

そんなわけで、一応行く前に、こんな感じで?!と自分の中でイメージを膨らませていましたが、もう途中からワケ分からなくなっていました。 自分でブツブツ…あー、もうワケわからん、、、とつぶやきながら、一応撮っておかないと…と撮り続けた結果、なんと200枚もの枚数になってました。 ほかの人はどれくらい撮っているのかしら、、、ちょっと気になります(苦笑)。

今回訪れて学んだことは、水仙というのは本当に様々な種類があって、春一番に咲くものもあるけど、遅咲きのものもたくさんあるのだなあ、 ということ。遅咲きの水仙は素敵なものがたくさんあって、こんなん欲しいわ~、、、とウキウキしました。 私の水仙の認識度は非常に低かったってことですねえ。

あと、ヒヤシンス。こちらも色はピンク系、紫系しかないのだけれど、それでも微妙な色合いのものがたくさんあって素敵でしたね~。 なんといっても匂いが春を象徴しているな、と。大型ヒヤシンスはすぐ倒れてしまうイメージがあるのですが、たくさん大型の種が植えてあるせいかほんとゴージャスでした。

キューケンホフのすごいところは、生きた花々を最もきれいに見せるために、最初の設計から球根植え、配置などを工夫するだけでなく、 開園中も手入れを欠かさないようにしているというところです。ただ、手入ればかりしているとお客さんの邪魔になってしまうので、 最低限目立たない範囲で手入れし、あとは早朝とか夜に手入れしているんでしょうかね、、、。ともかくすごいな、「 キューケンホフの裏舞台」を見てみたいなあ、と思います。

↑花の摘み取り。こんな風に枯れかかったものはすべて摘み取るのですが、観光客はその作業にほとんど気づくことはありません。

あと、ここにきて気づくことは、けっこう障がい者の方や車いすなんかの老人の方もいらっしゃるということ。 春を待ち望んだ人誰もが楽しめるやさしい公園なのも素晴らしいな、と思います。普段、なかなか外に出る機会のない方々が見る夢の世界。 さぞやスペシャルな時間なのではないかと思います。ここは誰もがハッピーになれる公園。

あと、「芝生に入るな」とか、「進入禁止」とか、、、そういう無粋な看板もここにはないのです。 ちょっとロープが引いてあるところはあるけど、でも、通常どこに座ってもオッケー。ピクニックをしてもオッケー。 もちろん花は摘み取っちゃだめだけど、誰もそんなことしないね。…たぶんあまりにも美しすぎるからかしら。 この調和のとれた最高の美を自ら壊してはいけない、て誰もがそんな風に思うんじゃないかしらねえ。

普通の桜は終わってしまいましたが、八重桜がきれいに咲いていました。八重桜とのコントラストもすばらしい。

また、大きな木々の新緑と美しい芝生の中にカラフルな花々を楽しめるところも魅力的です。前回はまだ新緑がない状態だったので、 ほんと…この2週間でこんなに?!と驚く変化です。木々は生きているんだなあ~と実感する瞬間。

変化と言えば、2週間前と後の写真比べ:

ムスカリ・リバー。2週間前はまだほとんど芽が出ていませんでした。そして、2週間後:

ジャジャジャジャーン。

他にも山のように写真がありますが、とりあえず今回はここまで。…と言っているうちにもう次のが来ているような気もしますが、、、。 さすがに2回連続出かけたら、見どころがどこか、どこに何があるかはだいたい分かってきました。 インターネットに載っている写真を見ても、それがどの辺りかほぼ分かるくらいですからけっこうなものです(笑)。 やっぱりシーズンパスがあるとスペシャリストになれますね。


(写真追記)

3回目のキューケンホフ訪問で、2回目の特別な写真が浮かび上がってきました。変な話ですが、その時は何が特別か?自分で理解できなかったのですが、 3回目に訪れて、すでに散ってしまった巨木の八重桜、流れるムスカリ・リバー、溢れる大型ヒヤシンスなどがその時期の特別なものだったのだと 分かったのです。

そんなわけで、2回目に特別だった写真集を下記に追記します。



巨大な八重桜。流れるような桜と水仙の黄色の競演。3回目に訪れたときは、すでに花の時期が終わり、閑散としてしまっていました。 が、2回目の訪問では文句なく花の女王のひとつでした。



この時期は、どこもヒヤシンスがチューリップに華を添えていました。ヒヤシンスの香りがどこからともなくほのかにただよい、豪華さ、春らしさを 演出していました。



数あるムスカリ・リバーの中でも最も豪華で美しかったもの。場所はウィレム・アレキサンダー館の裏手あたりです。皆が、この風景を目にした途端に「Oh my god!」… さまざまなリアクションをしていたのが印象的です。でも、本当に海のようでキューケンホフ開催期間中の中でも最も美しいもののひとつ。



どうやったらきれいに写真が撮れるかしら…と必死になり、カメラを構えました。ともかく人も多いので、良い位置をゲットするのも大変!



こちらもヒヤシンスとチューリップの競演。ムスカリとの競演もよいですが、ヒヤシンスは大型なのでこれもとても素敵な組み合わせなのです。



淡いヒヤシンスがゴージャスだったこの辺り。驚いたことに、次の訪問ではこの場所がどこなのかまったく分からなくなってしまいました。 花が咲いてこそ人の注目を集めることができるのだ、、、それを実感した瞬間。



八重桜が可憐で、見た瞬間…桃源郷のようだ!と思いました。大げさ?いや、本当ですよ。春らしさが溢れる一枚。



見事な八重桜。キューケンホフは球根花だけじゃないなあ…お花見するのもピッタリ、と思えるくらい桜も見事なのです。 一年や二年じゃ簡単に育たない木々ですから…いかにキューケンホフが長年愛されてきた春の公園であるか…分かるというものでしょう。