オランダで自転車 ~ 国境3カ国を駆け巡る
Zuid Limburg 2012
ベルギーからオランダへ。右の指標が国境地点の目印。
リンブルグで楽しみにしていた自転車。 はりきってレンタルショップに出かけました。
リンブルグのこの辺りは、オランダで最も高低差があり、 自分たちがまともに漕げるのか?という問題は置いといて(汗)、 まずはりすちゃんには難しいのではないか…という思いがあり、 自転車の後ろにくっつける親子変形自転車をオーダー。 こういう変形自転車、一度挑戦してみたかったのよね~♪
この自転車、二人で力合わせて漕ぐのかと思いきや、 後ろの子供はオマケって感じで、漕いでも漕がなくても どっちでもOK~、という作りになっているらしく、 大変なのは重たいものを背負って走るだんなさまなのでした(苦笑)。

最初は、りすちゃんは慣れてない自転車に手こずり、 「もういやだー、これは怖くて乗れない…」と大粒の涙。 必死になって説得するもなかなかうまくいかず、 彼女を自転車に乗せるまでに30分くらいかかってしまいました(汗)。
それでも、ちょこっとやるとすぐに慣れてきたらしく、 「これ楽しいから、家に持って帰りたい~~♪」 とご機嫌になってましたけどネ…。家にある自転車用マップを見て、おおよそのルートを作っていた のだけれど、この自転車用マップ、、、高低差が書いてない(汗)。 当たり前だけど、ここ以外の地は、高低差なんてまったく関係ないほど オランダは平坦ですからねぇ~。
…で。
選んだ風光明美なシーンが続くというルートは、、、。 実は、えらく高低差が激しいルートだったのでした。。。(苦笑)
家に帰って他の自転車の本を見ると 「オランダでもっとも激しい高低差」 って書いてあるじゃないの~~~…。どはっ。
もう、私はもちろん、後ろにりすちゃんと重たい自転車を ひっつけているだんななんてほんの15分で、 グロッキー状態になってましたわよ(爆)。 一人喜んでいたのが、りすちゃん。 うほおおおーーーい!!!と歓声をあげておりました。
でも、景色はサイコー。ちょっと霞がかかっちゃってたけど。
両サイドに黄葉が続きます。 いいねぇ~、と景色を楽しむ余裕はなく、 「日本の山を自転車で周ったらこんな感じなのか…」と 改めて自転車の大変さを実感。

さて。 今回、ルートを作るにあたって、絶対に行きたかったのがココ。
山の森の中にぽつんと建つ森のカフェです。
車が一台しか通れないような細い道をずんずん行くと、 森の中にぽつんとカフェが建っていて、 日本で言うなれば、「峠の茶屋」ってヤツ?! 煙突からモクモクと煙が出ているのが、木々の間から見えて、 わー、まるでグリム童話の世界だわあ~、とうれしくなってしまいました。
しっかし、ここに自転車で来るのは、本格的なロードランナーさん くらいかも、、、(汗)。私たちのようなファミリー向けでは 決してないのでは、、、となんか悟りました。 実際、このとき、自転車を止めていたのは私たちだけだし(汗)。
カフェの先には、見事な黄葉の森が続きます。
カフェ内。
こんな辺鄙なところにあるのに、地元ではとても人気あるらしく、 ひっきりなしに人が出入りしているので、びっくり。 …でも。暖炉の火がぱちぱち燃えて、本当に居心地いいですもの~。

カフェの外は、いわゆる子供牧場のようになっていて、 たくさんの小動物たちがいました。
小さいうさぎちゃんたちが固まっていました。 もう超かわいいのです~☆
りすちゃんも女の子からにんじんを貰ってえさをあげました。
一匹持って帰りたい~と思うくらい可愛い♪
必死に写真を撮っていると、うしろから足を押す人が。 いったい誰だ~?と後ろを振り向くと…。
ギョギョ。
ちょっとぉ~、私の邪魔をしないでよ~。 と登場したのは、大きな豚。
な、なんで、この豚は自由に歩き回っているんでしょー(汗)。

さてさて。 こんな風にすっかりくつろいでしまったカフェでしたが、 そろそろ先に進まなければ。
ここから道路一直線に下ったのですが、、、もうすごい勾配で ひょえーーーーーっ!の大スピードでした。 あっという間に下っちゃった。
その後、3国国境地点へ。 この3国国境地点は、オランダでは一番標高が高いところにあり、 当然またまた上り坂。
ひーひーー言いながら、自転車を押して上がりました。 まぁ、そうはいっても327.5メートル?! 日本じゃ、山とも呼べないかもしれません。
10年前にもやってきたこの地点にまた到着☆
じゃじゃーーん。 りすちゃんの左手はベルギー。 りすちゃんの右足はオランダ。 そして、りすちゃんの左足はドイツ。 3国にまたがって立っています!!
ここには、3カ国を見渡す展望台もアリ。 10年前は登ったけど、今回は自転車でお疲れ…ということもあり、 展望台に登るのは辞めました。カフェやら公園(遊具)がたくさんあって、りすちゃんは大喜びで 遊具で遊んでいました。元気ね、、、あなた、自転車漕いでないでしょ? …ついツッコミたくなる私(笑)。
その後、ベルギー側に入り、ベルギー内を通って帰路につきました。 オランダ側は、自動車も多いし、サイクリングする人も多いし、 歩いている人もたくさんいるのに、、、ベルギー側は、恐ろしいくらい静か。
ベルギーって、もしや怠慢な国? …最近、どうもこんな風なイメージを持ってしまう私なのですが、 またまたそのイメージが強くなりました。
怠慢?っていうと、、、言い方はちょっと悪いけれども、 のんびりしてるって言ったほうがいいのかな。
政治はいつまでたっても機能しない(それでも普通に生活している)。 オリンピックはメダルはほとんど取れず(それでも皆気にしない)。 観光地でない町にいくと、普通の日でも歩いている人がいないわ、 お店は10時から6時までしかオープンしないくせに、昼間に 1時間半も休みを取るわ、、、。 オランダのお隣の国なんだけど、ずいぶんのんびりしてるんだわ。 オランダのオリンピック熱なんて、ものすごいのにね。 ずいぶん違うなァ~~。。。と。
そんなワケで、恐ろしく静かなベルギーの村は2つほど通り抜けて、 またまたオランダ圏内へ。
オランダに入れば、私たちの自転車の旅もおしまい。 レンタルショップに行って、自転車を返して、無事終了!!
自転車ショップに隣接して、やっぱり動物ランド(?)があって、 ここにはやけに人懐っこい子ブタちゃんがいました。 私たちがいくと、「ぶぅぶぅ~」と走ってやってくるの。 もう、超可愛い~~☆
りすちゃんは「クノーリィ、クノルヒェ」と名前を付けて、 その場に入り浸ってしまいました(苦笑)。
またクノーリィに会いたいっ!! りすちゃんは、何度も何度もそう言いました。
子ブタは子ブタのままか分からないけれど。 りすちゃんだっていつまでこんなに無邪気か分からないけれど。 でも、またいつか、こんな風にのほほんと楽しめるといいな、 そんな風に思える3カ国を駆け抜けた楽しい自転車旅行でした。
カフェ情報 : Boscafé 't Hijgend Hert'
Harles 23
6294 NG Vijlen
公式サイトはこちら → www.boscafe.nl