マンガ文化とブリュッセル漫画博物館

Brussels, Belgium 2011

先日、友人から「ダーリンは外国人」というマンガ本を 借りてきました。この本、空港の本屋に山積みされていたので、 へぇ、こんな本が流行ってるのね、と立ち読みしたことはありますが、 昨年、映画化されていたとは知りませんでした。



ダーリンが外国人かぁ。 我が家のだんなも外国人だから、共感できる部分もあるでしょー、と 思いきや、あんまりナイかも…(汗)。ま、外国人とひとくくりに 言っても、やたらくたら日本人に近い外国人から絶対コイツとの 共通文化はない!、という外国人まで、千差万別だものね。 「日本人」ていうひとくくりでさえ、千差万別の世の中ですもの。 それに、さすがに結婚10年目ともなると、ああ、こんなところが外国人ね! なんていちいち感動することも違いを発見することもだんだんと 少なくなるワケで…。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ…。

あー、でも、先日「香典返し」の説明をしなきゃいけなかったとき、 「あー、このヒトは香典も分からないなー。というか、葬式文化も。 ということは一から説明せねば、、、。日本人だんなだったら、 一言で済んだであろうに…。」と思ったかな(苦笑)。 ていうか、逆に「あ~、香典返しね。タオルでも貰ったの?」なんて 言われちゃったら、もうそりゃ外国人じゃないって感じもしますが…(笑)?

あ。でも、昨日なんか、夕食時に「日本で有名ショーホスト(←紳助のこと) が急に辞めちゃって~」と話をすると、だんなは「ああ、ヤクザとの繋がりでしょ。」 と即答。えー、なんで知ってるのさ~~???…もしや芸能通外国人ってヤツ…? なんでも同僚に聞かれたんだとか、、、。そんなことオランダ人の同僚も知っているの?恐るべし、オランダメディア。 話が徐々に逸れてきました(汗)。



で、話をこの「ダーリンは外国人」に戻しまして。この中の文面でやたら共感したのが、 彼女のマンガ文化に対する考え。

彼女曰く、日本に住んでいながら日本語ができない外国人は 大抵マンガに否定的で、日本語ができる外国人はマンガ好き、 なんだそうだ。まあ、文化を寛容に受け入れられるかどうか、てことなんでしょうけど やっぱりそういう傾向はあるんだなー、なんてちょっとうれしかったりして。

ていうのは、、、実は、私はりすちゃんにはマンガで日本語や 日本文化を知ってもらえばいいや、て思っている、、、 かなーりちゃらんぽらんな親だったりするのであります(汗)。 私自身が、人生で一番影響を受けたものは、

1. マンガ
2. 音楽
3. 映画
4. 本




?. 教科書(学校の本)…汗

って感じなのでね。私が読んで感動したマンガを彼女にも 読んでほしいな、っていう思いはあります。 、、、というわけで、今も日本に帰るとせっせとマンガ取得に 励んでいます(でも、どれもきちんと巻数が揃ってないのが悩み…笑)。

さて。 日本のマンガ文化は世界一だと思いますが、 ヨーロッパで、追随するマンガ文化を持つ国といえばベルギー。 ベルギーにはマンガ本しか扱わないお店がたくさんあります。 ベルギーの影響で、オランダにもありますけど。 ブリュッセルには漫画博物館なるものもあって、 昨年末覗いてきました。



内容的には、うーーーん、、、でしょうか(苦笑)。 一番問題だったのは、オランダ語・フランス語併記しかなくて、 よくわからん!!ってことだったんですが。 もっとベルギーのマンガ文化を世界に伝えよう!と思うならば せめて英語表記くらいしてよ!と思いましたネ…。まぁそういう意図はないのかもしれませんが…。



アールヌーボーちっくな建物内にあります



ベルギーマンガの筆頭、スムルフちゃん



ん?ここには英語表記があるなー。今気が付いた。



ショボいけど子供が喜びそうなものも…ベルギーの漫画を読んだことある人なら楽しいと思います。



建物の外を覗くとベルギーらしいポップな広告が。



博物館内のマンガショップ。日本のマンガもありました。

あと、内容数もちょっと少なかったかな~、もうちょっと規模が 大きいといいな、と思いました。 面白かったのが、その日はりすちゃん以外、子供は全然いなくて、 完全大人の世界だった、ということでした。一応子供向けって書いてあるんですけどね。

家に帰ってから、日本にはこんな博物館があるのかいな?と思い、 調べてみると、一応、京都に総合的なミュージアムがあるのね。 (あとは、、、個人マンガ家のミュージアムばかり) へー、こんなところが…と、特別展示企画を見ていたら、 「ベルばらキャラ 愛のきせかえ」という名のワークショップが!! うわー、めっちゃオタクっぽい~。…いいねぇ~(爆)♪ 次回、京都にいく機会があれば行ってみたいかも? (※追記:たくさんの漫画所蔵もあって読み放題だそうです。それを聞いたら俄然行きたくなってきた…!!! 京都に今住んでいたら、年会費払って入り浸りたいくらいです…(笑)。)

まあ、漫画も歌も、版権、著作権などの問題もあってキャンディキャンディなんてその典型なんですけどね。 そういう世界は漫画の永遠の世界にはふさわしくないなぁと思います。そういうものを乗り越えて 名作を次世代・そして世界に発信していって欲しいなあと思います。 そういう意味で、ベルギーの漫画博物館は 代表作を紹介していて面白かったです。

ベルギー漫画博物館のHP: ベルギー漫画センター