ベルギー名物 海岸トラム0番

Belgium 2018

今年の夏休みは安・短・近の(?)ベルギーの海岸に行きました。ベルギーは日本人にも人気のある観光国ですが、 日本人観光客が行く場所といえば、ブリュッセル、アントワープ、ブルージュ、ゲント…あとはアルデンヌ地方、、、? で、正直言うと、ベルギーの海岸沿いは見向きもされてない感じ…(苦笑)。



しかしですねえ~。実は、ベルギーの海岸といえば…ほにゃらら、というくらい名物なものがあり、ベルギー人には絶大な人気を 誇っているのです。そのほにゃららとは、、、!!!それは、名物海岸トラム0番です。



このトラムがスゴイ。海岸トラムといえば、日本では湘南の江ノ電がそれに近いかなあ~というイメージですが、江ノ電はたかだか藤沢から鎌倉までの30分ほどの路線。 一方このトラムは、オランダの国境近くからフランスの国境近くまで延々2時間半も走り続けるトラムなのです。どうだ、スゴイだろう~~!?!?!



江ノ電も夏の間はバケーションの華やかさでいっぱいですが、こちらのトラム0番も夏の間は華やかさでいっぱい。しかもデーカード(もしくは3日券、5日券、7日券)を買えば乗り放題というのも とても美味しいライン♪ 「鉄」だったら絶対興奮すること間違いなしで、半分「鉄子」の私ももちろん…今回3日間のカードを買って楽しんじゃいました(笑)。 1ヵ所に泊って、あっちこっちの浜辺に行けるのでお手軽ですし、夏を楽しみたいベルギー人たちがこぞってこちらに集まるのも分かるわ~!と思ったのでした。

そして、このトラムのすごいところ…その2!は、夏の間(7月~8月)の時刻スケジュール。なんと朝は早朝4時過ぎから運行を開始し、 夜も最終真夜中2時近くまで運行しているという化け物時刻スケジュール。ヨーロッパでここまで頑張るトラムなんて聞いたことないぞ? しかも日中は10分おきにやってくるので、これまた便利~なのです。しかし、これだけ運行されていても、相当たくさんの人が利用しているらしく、 かなり混んでいるのがオドロキ!

そんな名物海岸トラムですが、海が真横に見える部分はそれほどなく、10分ほどでしょうかね…(オーステンデのRaversijde付近)。海とトラムの写真、、、撮りたい~! と思ったけど、娘に冷たい目を向けられたので…諦めました…いつかリベンジ!

さて。海岸沿いにはいくつもの街があり、街と街の間も自然が残ったハイキングコースがあったり、、、と下車して楽しいところはたくさんあります。 今回私たちは、フランス国境近くのデ・パンネ(De Panne)にあるPlopsaland(遊園地)と、ブランケンベルヘ(Blankenberge)、デ・ハーン(De Haan)で下車し、 宿泊地は真ん中どこらのオーステンデ(Oostende)にしました。それぞれ特徴があって面白かったです。



ハイソな雰囲気が漂うデ・ハーン。ここは以前にも行ったことがあります。ベルエポックな建物がたくさん残る街で、ちょっとフランスの海岸っぽい雰囲気。



お店もハイソな感じで、高級ブティックなどがあります。ティルームなどもたくさんあってオシャレです。 しかし、もっとハイソなのは今回は行かなかったクノッケ(Knokke)。オシャレな街とオシャレな人々が集まる街といえば、このクノッケとデ・ハーンでしょうかね。



ベルギーの海岸ではゴーカートが流行っているらしく、どこへ行ってもゴーカートショップを見かけました。最大9人乗り!普通は海岸沿いのプロムナードを走るらしいのですが、 トラムから外を眺めていたら、普通の公道を走っているゴーカートも見てしまった!こりゃ、道路交通法違反だろ?!(←そんなものがあれば、の話ですが)。



デ・ハーンの海岸。アートな写真(?)。



けっこう波が高かったデ・ハーンの海岸。場所によるのかしら…よく分かりませんが。どの海岸にもライフセーバーがいますが、ここは船も出て監視に当たっていました。 ライフセーバーといえば…世界共通カッコいい人々(←ミーハーですみません)!ベルギーのライフセーバーも、みなさん(女性も男性も)かっこよかったわ~。

ベルギー人といえば…オランダ人とは微妙に顔が違います。もちろん陸続きなので、限りなくオランダ人っぽい人もいれば、フランス人っぽい人、海を隔ててすぐの イギリス人っぽい人もいるのですが、 よく見かけるベルギー人のイメージとしては、サッカーベルギー代表選手のメルテンス選手かなあ。あの人は日本人の間ではイケメンとして知られているようですが、私のイメージする 典型的なベルギー人といえばこんな人。ちょっと背が低い、髪の毛が茶色、ちょこっとラテン系(フランス系)の血が入ってる(眼鏡をかけている人も多い)…こんな感じかな。で、ここにいた ライフセーバーも皆、こんな感じの人でありました。



オーステンデと共に国鉄で行くことができるブランケンベルヘ。こっちは…高いアパートが立ち並び、海岸の浜沿いもものすごいエンターテインメントカフェや施設が乱立しており、 なんじゃここは~?てな感じでした。オランダのスケベニンゲンが可愛い、と思えるレベルですよ。ピアがあるのは似ているのですけどね。ちょうど花火大会の日が滞在時に重なっていたので 見に行ったのですが、花火も立派でとても良かったです。観客は地元のベルギー人やベルギー人観光客ばかりだったので、空を見上げながら、彼らと一緒に自分が花火を見ている…という感覚が なんとも新鮮で、この年になっても人生初めての出来事みたいに感動してしまった。。。



宿泊場所だったオーステンデ。こちらはもう少しインターナショナルな雰囲気で、外国人もチラホラ。オランダ人もけっこういましたし。

しっかし、陸続きでオランダのすぐお隣というのに、ドイツ人の観光客がたくさんいるオランダの海岸とはまた全然違う雰囲気で、なかなか面白いなあと思いました。 観光客が溢れる観光地も楽しいけど、ベルギー人に交じってトラムに乗って彼らのバカンスを垣間見る…こんな旅行もまた格別だったのでした。