安旅行の予定が豪華旅行に
Budapest 2016
1週間旅行に行ってきました。 旅行前は、わたし自身、世の中の出来事に暗澹たる気持ちを抱え、 さらにだんなは極度の心配性に陥っており、出発日はどうなることか? という感じでした。
だんなの心配の主たる原因は、、、泥棒系のことでした。 彼はいつも心配するのです。 ただ、今回は、近所のギャングたちが旅行前に解放されたニュースがあり、 さらに我が家に連日無言電話がかかってきていたので、 確かに心配ではありました。 その上、KLMがストライキを行う、というニュースもあって、 それと重なったら帰ってこれないかも…という心配もあったのです。
しかし、しかし、しかし。 旅行先は…私たちのこんな気持ちを一掃する 素晴らしいパワーをもった国でした!!

行き先は、、、ハンガリー・ブタペスト。 私にとっては、初めての東欧圏です(旧東ドイツは除く)。 もともと東欧圏は暗いイメージがあって興味があんまりありませんでした。
ただ、この本を読んで、強烈に行きたくなりました。 以前も紹介したかもしれませんが、この本です↓↓
この本は、下記のドナウの旅人を書くために実際に旅行した際の エッセイなのですが、彼が見た風景を彼独特の美しい言葉で表現していて 猛烈に旅行気分を高めてくれる本なのです。
…とはいえ、この時代は80年代、、、 今はもう存在しない鉄のカーテンをくぐりぬけて、共産圏を旅する エッセイなのですが。
この本を読んだのはずいぶん前で、もうすっかり忘れていたのですが 今回、ハンガリーに行くことになり、旅のお供としてもう一度持っていく ことにしました。ちなみに「ドナウの旅人」の小説のほうは…個人的にはあんまり好きではありません(汗)。

今回の旅行で、ブタペストを選んだ理由は、めっちゃ安く泊まれる、 という理由からでした(苦笑)。 去年のドレスデンのアパートが一泊50ユーロ程で安いなあ、 と思ったのですが、今年のブダペストのアパートは、、、 なんと一泊45ユーロ程。
ユースに泊まるより安いじゃん~!!
しかし、安いのは、アパートだけじゃなかった。 空港からアパートへのタクシーも、良いドライバーさんを 20ユーロちょいで紹介してくださる、とのことで、 ついついオーダー。
名前のボードを持った運転手さんが空港で待っていてくださり うちの子なんて「うわー!VIPみたいだ!!!」と大喜び(苦笑)。 アパートは暑かったけど(クーラーはない)、景色も立地もよくて 私たち3人はすぐに恋に落ちました。
…とはいえ、初日はあまりの騒音にビックリ。 夜の10時は静かなのに、夜中の1時くらいから超うるさくなって早朝始発時まで 大賑わいなのです(汗)。
いったい何事ぞ?と思いきや、今、ハンガリーは ruin club (廃墟クラブ) なるものが流行っていて、あちこちで空きビルを巨大なディスコ・バーに 改造しているらしいのだけれど、その最先端の廃墟クラブが アパートの目と鼻の先にあったのでした…(苦笑)。 ともかく若者がたえず行き来していてストリート中、大フィーバー。。。 次の日からは窓を閉めて寝たら、慣れたのか、何なのか、、、 気にならなくなりましたが。
ブタペストには、山のようにブランド系のお店&レストランがあって その充実具合には驚かされました。 TGIフライデーズや(色系ねえちゃんを揃えた)フーターズetc. ヨーロッパでは初めて見たよ。。。 ともかく、流行っているお店はとりあえず在るよって感じ。 いやー、ブタペストに比べると、、、オランダはなーんてショボイ(笑)。
まー外資系ブランド物はそれほど安いとはいえませんでしたが、、、 普通のレストランは思った以上に安かったなー。 アパートだったので、美味しいピザを持ち帰ったりしたんですが、 3人分で10ユーロ程。レストランで食べても、30ユーロちょいくらいで オランダの半額レベルですねえ。
あー、物価が安いってなんて素晴らしいの~~!!!
久々に昔のバックパッカー旅行を思い出すことが多かったです。 両替屋も街中にはたくさんあって、少しでもレートのいい両替屋を 探そうとしたり…「ちょっと待てよ?」といちいちレート計算して その安さに改めて感動したり。。。 そういう行為が、バックパッカーっぽくて楽しいのね。 ブタペスト中、EUの若者であふれていたけど、確かにこれは若者 が楽しめる街。
色々見て回って、そういえばハンガリーという国をあまり知らない、、、 ということに気づき、今、ネットでぼちぼち歴史を読んでいるところです。 1989年のベルリンの壁崩壊が何故に起きたのか??? …実はようやく本日理解した次第です(汗)。
とはいえ、なんとなく共産圏っぽい名残も残っているような気もしました。 昨年のドレスデンでも感じたのですが、、、人々は共産主義国と 資本主義国の両方を体験しているので、両方の良いところどりを 選択することが可能なのです。
少なくとも、西欧諸国よりもテロの脅威が小さい…
それは、ある意味かつての監視社会の名残があるからなのかな、 という気もします。警察があちこちに立って監視しているワケでは ないけれど、お互い人は見張られる、みたいな。 まー、かつての日本、現在の日本の田舎もこういう感じかも しれませんけどね。
実際、市場で商品を見ているとき、 「何か欲しいのですか?」と聞かれたので、 「見ているだけです」と普通に答えたのですが、 「キミが商品を見ている、ということは、ボクもキミを見張らなければ いけない、ということだ」という言い方をされました。 オランダでは絶対にこういう言い方はしないですから、、、(苦笑)。 でも、この人、正直な人だからわざわざ言ってくれたのです。 たぶんハンガリー人は、皆、そうなのだと思います。
ともかく旅行中、人生を謳歌するハンガリー人をたくさん見かけ、 「生きるってこういうことだ!」ということを改めて実感させられました。 お金持ちなのか、なんなのか分からないけれど、見かけた結婚式は この上なく豪華で素晴らしく、脳裏に「人生最高の日」が 思い浮かびました。
この後も幸せな日々が続くかどうかなんて分からない。 でも、この日は確実に「生涯忘れられない思い出の一日」。
(色系ねえちゃんを揃えた)フーターズ・カフェには、 連日15人くらいの男性グループが陣取り、楽しげにビールを 運んでもらっていました。ここまで大ッぴろげに男性陣が 席を陣取っているのも珍しい。ちょっと笑っちゃいました。
バチェラーパーティ(独身最後のバカ騒ぎ)をしているらしき団体 が街を闊歩しているのも何度か見かけて、微笑ましく眺めてしまいました。
若い頃ここに来たかったな、と思ったけど、私が若い頃じゃ、 まだ社会主義が崩壊したばかりで、こんな感じに街が成熟してなかったと 思うんで(汗)、あと20歳若ければ良かったな、と思いました(苦笑)。
こんな風に、エネルギッシュな若者パワーを満喫し、 自分の昔の若い頃の旅行を思い出したりしながら、、、 思いのほか物価安のブタペストでちょっぴり豪華な気分を楽しめた 今回の旅行でした。
一泊45ユーロ程の今回のアパート。
アパートから眺める夕焼け。
有名なくさり橋のそばにて。
ご飯は安くて美味しい♪
(色系ねえちゃんを揃えた)フーターズ・カフェ付近 ねーちゃんに視線釘付けの男性陣が見えますか(笑)?
これから結婚式を迎えるブライドメイドたち。
ドナウ川の夜景も美しかったけど、りすちゃんとだんなは断然こちら↑ 美しい音楽噴水に軍配があがりました(苦笑)。 噴水を見ながら、踊りたくなる夏の夜。
恐竜カードに協力してくださったT.M.さんのだんなさまの影響??? 私もちょっくら真似して撮ってみました。どーでしょーかー。 ここにもたくさん時計がありましたよ~~。