ブラックティーが存在しない国?!

Hungary Budapest Story

以前オランダの紅茶事情について、けちょんけちょんにけなしまくった日東紅茶愛用者の筆者でございます~~。

以前の記事: オランダのティーサロンの実力



が、しかし、世界を知ればあっと驚くことばかり!!もしかして、自分の概念こそが間違っていたのでは?と思ってしまうから不思議です。

昨年の夏はハンガリーのブダペストに行きました。ここで知ったこと。それは、ダージリンやセイロン、アッサムなどのいわゆるブラックティーは人気がない…のレベルではなく、 ブラックティー自体存在しないのでは?という驚愕の事実だったのです。



ハンガリーにある紅茶は、いわゆるフルーツフレーバー系、ハーブ系、ルイボスティー、グリーンティーばかりで私の好きなブラックティーがほぼ存在しませんでした。 ブラックティの香りつきフレーバーティさえもないのです。



たった1週間の滞在ではありましたが、旅行先で紅茶を買うのが好きな私はかなり探しまくったのです。

まず最初に訪れたのがご近所のスーパー。トワイニングやオランダのPickwick、いろんなブランドがありましたが、 ブラックティは一切ありませんでした。アールグレイさえない!!

まさかそんなはずは…?と思い、次に訪れたのが、紅茶専門店。いやー、いくらなんでもここにはあるでしょ…??? ところが、ここにあるのもこれまたグリーンティやらルイボスティ、フルーツティばかりで、ダージリンなんて名前はおろか、 やっぱりアールグレイもない!!!

ま、まさか、、、私がハンガリー語が読めないだけ…ってわけじゃないよね…??? …次に訪れたのが巨大なTESCO。イギリス系の巨大なスーパー、、、ここにはさすがにブラックティが山積みでしょ! と思い、出かけていくと、たった一種類。TESCOのオリジナルブランドのイングリッシュブラックファストだったか何かが(?)ポイッと置いてあるだけでした。

う、うそでしょーーーー!!!

もちろんブダペスト市内のどこかにはあるのかもしれません。でも、紅茶専門店になかったのはショックだったな~。本当に人気がない、ということなんですね。



そう考えてみると、大陸では島国イギリスの紅茶なんてものは全然人気がない、ということなんでしょうか。 日本ではイギリスの紅茶というと、なんだか高級チックなヨーロッパの香りとして人気ですし、そもそもトーストなどのイギリスの朝食が 日本で受け入れられているせいか、日本の感覚で考えると、ヨーロッパ=イギリス風、という風に考えてしまいますが。 現実は全然そうじゃないんですね。

今回のBREXITでも、大陸と島、ということが大きくクローズアップされてましたが、紅茶ひとつをとってみても…ヨーロッパの端っこの文化なんて、、、 ヨーロッパのど真ん中には全然受け入れられてないんだな~なんて。

そんなワケで、ブダペストのお土産は、ブラックティはあきらめて、観光ショップで山積みされていたラベンダーティを購入しました。 今、飲んでます。こりゃ、、、完全なハーブティだわ。(ってラベンダーなんだから当たり前。)


ハンガリーは昔オーストリア・ハンガリー帝国だった影響でコーヒーとケーキはオーストリア風

そういえば、ハンガリーという国は、肉ばっかり食べて野菜を食べないので、WHOから健康が脅かされた国、と警告が出ているんだそうですね。 これまた不思議、というか、意外というか。。。たしかにレストランに行くと肉料理ばっかりでしたけど。 家庭でもあんな料理を食べまくっているってことなんでしょうか。

同じヨーロッパだけど、国が違えば習慣も全然違う。いろいろ面白いなー。まだまだ世の中知らないことばかりです。