子連れヨーロッパ - 気をつけたいこと
子供連れヨーロッパ - 留意点
子供を連れてヨーロッパへ行こう!と考える人は、きっと元々ヨーロッパが好きな人たちなんだろうと思います。 そうじゃなきゃ、高いお金をかけて、わざわざ遠いヨーロッパまで足を伸ばそう、なんて思わないですものね。 もうよく知っているヨーロッパだから…、と子連れでも、同じ調子で出かけたら…トンデモナイことになった~!! 、、、という可能性もあります。どうぞ子供連れで注意したい点を考えて、旅行のスケジュールを立てて 下さい。そうしないと楽しい旅行が悪夢へ…という可能性もあります。
スケジュール
旅行の成功を左右するのはスケジュール!!といっても過言ではありません。子連れ旅行は、 無理が効かないのでスケジュール日程には細心の注意を払う必要があります。
時差に要注意!!子供は疲れると…泣いたり、愚図ったり…。大変なことになります。時差は想像以上に子供には 辛い、、、。「愚図っている子供をなだめていたらスリにやられた」なんてことにもなりかねません ので、疲れる夕方はホテルで過ごすetc.余裕を持ったスケジュールが必要です。 愚図る子供はヨーロッパではとても目立ちます!!! 絶対に無理をしない、を肝に銘じてスケジュールを立てましょう。
大移動は疲れる!どうも日本人は短い期間にあれも、これも!と思うらしく、欲張って大移動の計画を立てることが 多いようです。。。が、大移動は、子供も大人も疲れます。これは、車だろうと、電車だろうと、 同じです。思い切って、一箇所滞在にする、くらいのスケジュールを組むと親も子供も余裕がでます。 あまりホテルを変わりすぎるのも考えもの。大きな荷物を持って、ホテルを探すのは大変な労力です。 同じ場所に宿泊すれば、慣れてきて余裕が生まれてきます。そうするとそのホテルに愛着も出てきます。 子供も同じで、そこに帰れば緊張が解ける、といった風に余裕が出てくるので、なるべく連泊、 できればずっと連泊を心がけてスケジュールしてみましょう。
子連れの人が無理をして旅行を行った結果、大変なことになり、その街の印象が悪くなったという話も けっこう聞きます。こうなると何のための旅行なの?という話になってしまいます。我が家の場合、フランス・パリに対し その印象が生まれ、あまりにも心象が悪くなってしまったため、その後何年も訪れなかったという過去の歴史が あります(トホホ)。
ホテル事情
国によってまちまち…ですが、子供連れだからといって宿泊できない!!という問題はありません。 ヨーロッパのホテルは、一部屋2名○○ユーロという勘定で、子供が追加の場合は、追加料金が必要 となるか、または小さい子供は無料のこともあります。パリ、ロンドンなどの大都市は、部屋が小さく 追加ベッドを部屋に入れられない場合もあります。ベッドが追加できる場合でも、1名のみで、 2名以上の追加は難しい場合が多いです。子供連れの家族が利用しやすいのは、チェーン・ホテル です。たとえばヨーロッパの各地にあるNovotel(ノボテル)は子供料金が15歳以下無料で、 部屋が広いことで有名です。
ホテルについては、下記に詳しく情報がありますので、ご参考ください。
海外ホテル予約の注意点
交通機関事情
こちらも国によってまちまち…。旅行をするモノにとって、このまちまちは面倒くさい!の一言です。 しかし、しかし。子供料金は、安かったりタダだったりすることが多いので、是非その国の子供料金 事情を調べてみてください。実は…ドイツのジャーマンレイルパス子供パスはお金をドブに捨てるような もの?!っていう事実が分かってきたりします(通常子供料金はタダ)。

レストラン・食事事情
小さい子連れでは…高級フレンチや高級ビストロに入らないほうが無難、です。 ともかく時間がかかって(3時間は見ておいた方がよい)、子供がじっとしていない可能性が大です。 そこに来る人たちは、贅沢な時間を求めてやってきているので、現地の子供はいません。 また、時差があると、どうしても夕方の夕食時に愚図る可能性が高くなってきます。そういうとき、 思い切ってホテルのルーム・サービスを取る、またはホテルのレストランでささっとご飯が 食べられると、子供の負担になりません。
我が家の黒歴史は、イタリアでのこと。自分の分を食べ終わった子供は飽きてしまって外に出ようとしました。 レストランのすぐ外は交通量の激しい大きな道路。もう~~~…食事を楽しむどころではなくなってしまった、という… 悪夢のような夜になってしまいました。幸い何事もなくてよかったです。
また、ヨーロッパの人は割り切っているので、子連れで騒いだりすると、「ちょっとあなた、その赤ちゃんを連れて 泣き止むまで外に出て行ってください」と平然と追い出したりします。人種差別とかではありません。他のお客さんに迷惑をかけているのだということを 自覚し、指示に従うようにしましょう。
ミュージアムなど公共施設
場所によっては、子供=危険な人物、といったように扱われることもあり、注意が必要です。 また、子供も古くて暗いヨーロッパの歴史ある博物館に入りたがらなかったり、もう嫌だ~、と駄々を こねたりする可能性もあります。あまりミュージアム中心のスケジュールを立てると…、 子供の面倒をみるのに必死で、残ったのは疲れだけ…なんてことになる可能性もあります (我が家もかなり失敗アリ、です)。
また、有料ミュージアムの場合は、お金をわざわざ払って見たい人だけが入場するのでそれほど神経質になる必要は ありませんが、無料開放日はどんな人がミュージアム内に潜んでいるか分かりません。スリ、人さらい…いろんな人が混じりこんでいると思って 子供および貴重品、身の回り品には十分お気をつけください。悪い人はもちろん「無料開放日」を知って入場しています!
トイレ事情
ヨーロッパで何が困るか…ていうと、トイレです。街中にトイレがある日本から来ると、本当に不便と 感じるハズです。ヨーロッパでトイレにいけるのは、レストランやカフェ、ミュージアム、駅、そして (多くの)デパートです。駅もデパートもお金がかかります。レストランやカフェにいったら、 必ずトイレに行くように心がけることが大事です。オムツをしている赤ちゃんならば、いざとなれば 公園の人目のつかないところで、ぱぱっとオムツを交換してもよいかもしれません(我が家はよく やりました…)。
しかし、パンツ・トレーニング中の子供は、ちょっと厳しいです!!!トレーニング中は 旅行にいかないほうがいいくらいです。こちらに住んでいるママさんの間で、旅行でオムツに逆戻り、、、 なんてボヤキをよく耳にします。またトイレのことばかり気にしていると、観光に身が入らないことも あり得ます。子供に突然「トイレ」と言われても当然すぐには見つからないのでその点も十分気をつけましょう。
特記事項・その他
上にも少し書きましたが、ヨーロッパのスリたちは子連れ日本人を最大ターゲットに活動しています(これ、ホント!)。 例えばクルーズ。寄港都市の前でスリたちは、降りてくる乗客のターゲットを物色しているわけですが、子連れ日本人を見かけたら 確実にターゲットはその家族になります。子連れでクルーズに行く方!特にバギーを持って旅行に行かれる方!!スリはほぼ100%貴方にロックオンしてます!!特に クロアチア、スペイン、イタリアなどの地中海の都市ではその傾向が顕著です!
「スリにあってしまった」「全額なくなって、カードも取られてその場で旅行が終了」… 聞いているこちらも悲しくなる悲惨なストーリィ、いくつも知っています。気をつけてください。
