子連れヨーロッパ - イギリス編
イギリス (Great Britain) - 子連れは大変!
イギリスがもともと好きで、子供が生まれてから1歳ちょうどの時と、1歳半のときにイギリスに行きました。感想はといえば…今までのような旅行は無理なんだ!ということが 分かったということ。何が大変かといえば、赤ちゃん連れOKで自分好みの宿を探すのがほぼ不可能だったということ。 さすが貴族社会で子供が表に出てこない歴史を持つイギリスは、こういうところでも苦労するんだ、と思いました。
ホテル事情 
イギリスのホテル事情は…子連れにとっては非常に厳しいものがあります。B&Bなどは多くが子連れNGとなっており 子連れOKのところを探すのが、まずとても大変です。普通のホテルも、2歳以上から半額を払うなど…金銭的に子連れファミリーにやさしくありません。
結局、ラクに予約できるのは、チェーン・ホテルということになります。イギリスで、子連れ家族に有名な チェーン・ホテルは「Premier Inn」で、最近はどこへ行ってもPremier Innばかり目につきます。結局安くてサービスもよい、ということで 我が家もプレミア・インばかり利用しています。本来の宿にかける情熱は諦めの境地へ…といったところ…。 イギリスを旅行する子連れの方で、安心して泊まりたい、という場合、ここを探すとよいです。 ただし、部屋はどこも同じデザインです。ロンドンでも相当なスペースを確保できるのは魅力的。
ホテルについては、下記に詳しく情報がありますので、ご参考ください。
海外ホテル予約の注意点 イギリスのお勧めプチホテル情報
交通機関事情 

ロンドンの地下鉄事情 - 古い地下鉄が多いので、仕方がないけれど、エレベータがないところも多く、 バギー持ちの子連れはかなり辛いです。地下鉄の階段の長さも尋常ではない長さで、何も考慮しないで乗ると泣きそうになります。 新しくできた地下鉄にはエレベータはついているので、ルートを考える際、エレベータがある路線を選ぶようにするとずいぶんと楽になります。 なお、ロンドンの地下鉄・バスは5歳以下のキップ代が無料。5歳以上11歳未満の場合は、親と同伴であれば無料になります。
地方の列車はまた事情が違います。たいていは5歳以上は半額の支払いとなります。ただ、イギリスは地方によって列車の運行会社が違うため、 運行会社によってルールも違います。
バスに乗るのも一考です。が、イギリスのバスは1つのバスにバギー2台まで、と決めているところも多く、バギーがすでに2台乗車していると 次のバスが30分後であろうと平然と乗車拒否されます。そういう場合に備えて、たためる軽いバギーを用意しておくのも手です。田舎の何もないところで 乗車拒否されるほど泣きたくなるときはありません!

レストラン・食事事情 

元来「外のレストランでご飯を食べるときは、子供はベビーシッターに預けて…」という国なので、 どのレストランも子供に寛大、と言うワケではありません。ロンドンなど観光のメッカは、観光客向けの カジュアルレストランも多数あるので、そういうところに入るのが無難です。 ただし、ロンドンなど大都市にある小さいお店だと、うるさい子供や食べ終わると歩きまわってしまうような子供が一緒だと、 従業員・他のお客に迷惑がかかることがあるので、落ち着いてご飯を食べるのがどうしても難しく なってしまいます。スペースにゆとりのあるレストランを見つけるのも一考です。
地方の場合は、「パブ・レストラン」がけっこうフレンドリーです。パブ~~?!と思われる方もいる かもしれませんが、ご飯を出してくれるところは、テーブル席とカウンター席に分かれており、 いろんな人が出入りしています。何しろバー・カウンター席ではお酒を片手にみんな好き勝手に盛り上がって、ざわめいているので、 子供が多少騒いでも誰も気にしません。室内の喫煙も禁じられているので、日本の居酒屋よりはずっと健全な空気です。 利用価値はあります!!
ミュージアムなど公共施設 


ロンドンのミュージアムは、入場無料なところも多く、子供がグズったら、いったん外に出て気分転換が できるとい点は…とてもうれしい。以前出かけたV&A博物館など、印象はずいぶん堅苦しく大丈夫か?という感じでしたが、 入ってみると中庭が完全に「子供広場」となっていたりして、子連れには厳しい…子供NGという雰囲気はありませんでした。
ただ、王室関連のミュージアム(バッキンガム宮殿など)は 入場無料ではなく、入場そのものが厳重チェックでかなり厳しいので子連れはどうかな~…という気がします。
トイレ事情 


都市では、トイレはレストラン、カフェ、またはデパートで行くことが可能。レストランも 赤ちゃんのおむつ交換スペースを設けているところが多い。田舎に行くと、普通に街中にトイレがあって 無料で入れることもある。イギリスのトイレ事情はわりとヨーロッパの中ではよいほうかもしれません。
人々 


一般的にイギリス人紳士は子供にクールかと思いきや、意外と皆、親切です。困っている人を見つけると気軽に声をかけてきてくれることが多いのが子連れ旅行者にとっては うれしいです。
特記事項・その他
多くの日本人は知らないかもしれませんが、イギリスはヨーロッパでは有数の誘拐多発国です。 信じがたいことですが、イギリスでは年間14万人もの子供が行方不明になっています。一日当たりにすると383人もの人数です。 多くは24時間以内に保護されますが、二度と両親のもとに戻ってこない子供もいます。また、14万人のうち1100人を超える子供が 誘拐・連れ去りだというのも驚愕の値です。ちょっと…日本やオランダでは考えられません。
どこにどんな人が潜んでいるか分かりません!!例えばミュージアムで熱心に絵画鑑賞、ショッピングセンターで買い物に夢中 になってしまう気持ちも分かりますが、子供から決して目を離さないように十分に気をつけて行動してください。
旅行記
ヨーロッパ紀行 - 英国(イギリス)クリスマス2006 ヨーロッパ紀行 - 英国(イギリス)デボンシャーへの旅 2007 ヨーロッパ紀行 - 北ウェールズへの旅 2011
