オランダ街歩き - ロッテルダム
ロッテルダム - Rotterdam Point
オランダを訪れる観光客が、オランダの他の町を訪れた後にロッテルダムを訪れると、 その近代的な雰囲気に驚くのかもしれません。「アムステルダム・ロッテルダム」とよくセットに して名前が挙げられますが、この2つの町は正反対。アムステルダムが17世紀の面影をしっかり 残しているのに対し、ロッテルダムはかなり近代的なのです。
近代的になった理由は、第二次世界大戦でナチス・ドイツ軍の攻撃を受け、町がまったく破壊されてしまったことに あるのですが、現在は見事に復興し、世界第三位(ヨーロッパ一位)の港の町として、さらなる経済発展を続けるエネルギッシュな町となっています。 ここ数年(2010年以降)、ロッテルダムは観光客誘致に力を入れており、多数の見どころが勢ぞろいしつつあります。 2014年はロッテルダム観光イヤーとして、各国ガイドブックに取り入れられたこともあり、町を歩くと本当に観光客が多くなったな、と実感する日々です。
反戦争の象徴「心臓の破れた男」- ロッテルダムは戦後ここから再スタートした
ロッテルダムの治安 - Safety Issues
アムステルダムと並んで、ロッテルダムは 治安の悪い町、といえるだろう。私は今までここに住んでいて、実際に「ヤラレタ・・・」 という経験はラッキーなことにないのですが、多くの同僚は被害に遭っています。特に多いのが、車上荒し、そして置き引き。 特に車を市内に置く場合は、中の荷物は見えないようにトランク にしまうか、すべて持って外にでるつもりで(それでもステレオセット等は狙われるのだが)。
特に駐車場選びは重要で 人目のつかない地下駐車場は盗んでくださいと言っているようなものなので、停車をお薦めしません。 バッグはしっかりと握り締めて歩き、夜の一人歩きはなるべく避ける。そして当然ながらバッグを一瞬でも どこかに置いたりしないこと。
聞いた話を総合すると、ロッテルダムに多数のビジネスマンがやってくるのを泥棒は知っていて、 それを狙っているのではないか、と思えるフシがあります。そして日本のビジネスマンは例に漏れず いいカモらしく、私が知る限りでも何件もの被害を知っています。
どうやって日本のビジネスマンか現地に住んでいるのか見分けるのか、という話をしたことがありますが、 私の思うところキーワードは「トレンチコート」だと思います。こっちの風景にすっかりなじんでいる私の目が、 トレンチコートを着た人を見ると、「あ、金持ちビジネスマンっぽいなあ」と思うので…。 被害に遭いたくなかったら、トレンチコートを着るのは辞めたほうが無難です。
ロッテルダムのホテル
アムステルダムとアントワープのちょうど中間ほどに位置し、ヨーロッパに誇るロッテルダム港があるため、観光客よりもどちらかというとビジネス客が多い ロッテルダム。いつも需要があるためかなかなかホテル代は下がりませんが、週末などにはビジネスホテルが部屋をお安く提供していたりします。 逆に見本市などがあるとホテルはどこも満室で取りにくくなるので注意が必要です。
ロッテルダム・ホテル検索
値段と地図を合わせ見ながら調べると便利です。写真もたくさんついているのでイメージが沸きやすいかと思います。
「そらのプチホテル・B&Bファイルのオランダ編」にて お薦めB&Bやプチホテルをご紹介していますのでそちらもご参考ください。
ロッテルダム 見どころ - Things To Do
ロッテルダムの見どころ・観光場所・アトラクションをご紹介します。
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館 (Museum Boijmans van Beuningen)
ミュージーアムパークにあり、中世から現在までの多岐にわたるアートを集めた美術館。何年にも渡る 改装工事が終了し、モダンで新しい雰囲気を持つ大きな美術館となったロッテルダムの名美術館。 館内で随一の作品は、フランドル派の ピーター・ブリューゲルの作品「バベルの塔」。誰でもどこかで 見たことある有名な作品だ。とっても細かい描写なので、目を凝らして鑑賞を楽しめる。その他、 オランダを代表するレンブラント、フランス・ハルスといった画家の作品をはじめ、「神秘の子羊」 で有名なファン・アイク兄弟の作品、ルノアールやモネなどのフランス印象派作品、近代アートの 巨匠ダリやマルグリットの作品など幅広い分野を楽しめる。
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館の公式ウェブサイト: www.boijmans.nl
開館時間 平日10:00-17:00 日・祝日11:00-17:00 月曜日休館
tel: +31(0)10-441-9475
旧港 (Oudehaven)
ロッテルダム市内中心の東にはロッテルダムの名物風景「キュービックハウス」が見られる。初めて 見ると「ええ?人が住めるのん?」という奇抜な形&色だが、事実、人は住んでいるのだった。 この付近では火曜日と土曜日に「マーケット」も開かれ、大変な賑わいを見せる。生活に密着したものから アンティーク類まで何でもそろいます。
このマーケットとは反対側、キュービックハウスの下をくぐると、昔はここが港だった、という 旧港が広がる。今は小さな船が点々と置かれているだけだが、この旧港を取り囲むようにおしゃれな レストランやカフェが並んでいる。
この旧港の前に立つ白い四角いビル、通称「ホワイトハウス」は 第二次世界大戦で焼失せずに残った数少ないビルのうちの一つ。1898年に建てられたこのビルは、 当時ヨーロッパ一高いビルであった。このビルがねえ、、、と思いながら眺めていると、なんとなく ノスタルジックな気分になってくる。戦前に栄えたロッテルダムの町の様子が伝わってくるからだろうか。
ホワイトハウス屋上からの眺め(通常は一般公開されていません)
海洋博物館 (Maritiem Museum Rotterdam)
港町ロッテルダムにある海洋博物館。屋内の展示室と屋上にある子供遊び場スペース、そして外には昔使われた船の展示、とけっこう見どころがある 博物館。屋上の遊び場「Professor Plons」は、子供たちに港湾作業をやってもらうスペースや船の遊び場スペースがあり、ここならではの遊び場となっています。 クラブメンバーにも登録できるため、季節を通じてさまざまな催しも行われて、いつも子供たちで賑わっています。また、屋内の展示室は常設展と特別展の二つ からなっています。
海洋博物館の公式ウェブサイト: www.maritiemmuseum.nl
開館時間 通常月曜休館 (子供の学校休みの間は月曜日もOPEN)
ロッテルダム植物園 (Trompenburg Tuinen & Arboretum)
ロッテルダムの高級住宅地に隠れるように佇む緑のオアシス。1820年代に植えられた樫の木、ヒマラヤスギ、糸杉などがどっしりと成長し、都会の中にあってもまるで森の中にいるような気分が味わえる。ギボウシ、ツツジの数が多く、花の季節になればあちこちでカラフルな花が観光客の目を楽しませる。 もちろん、それ以外にも植物園としてさまざまな品種が植えられており、珍しい品種を眺めながら、のんびり歩きまわるのも楽しい。
ロッテルダム植物園の公式ウェブサイト: www.trompenburg.nl
開館時間 季節によって開館時間に違いがありますが ほぼ毎日OPEN
デルフスハーベン地区 (Delfshaven)
ロッテルダムの中心街から少し西に位置する、現在は移民が多く住む地区となっている一角に取り残されたように昔の風景そのままの場所があります。 ここはメイフラワー号につながる歴史ある地区で、現在はロッテルダム唯一の地ビールが飲める場所です。お天気のよい日には、昼から地ビールを楽しむ オランダ人の姿が数多く見られます。
デルフスハーヴェンの風車では水曜日の午後と土曜日の10時から4時まで、風車で挽いた粉類を販売しています。単なる小麦粉だけではなく相当数の粉類を販売しており、
ご自身でケーキ・パンなどを焼かれる方は是非こちらに寄ってみてください。この日は多数の方々がこの風車を訪れます。「自己責任で」風車の上を訪れることも可能。
オープン時間 水曜日の午後 土曜日の10時から4時まで
地ビールレストランのお隣には、ピューリタン所縁の歴史的教会があります。かつてブッシュ大統領も訪れました。メイフラワー号で清教徒たちがアメリカに渡ったあの歴史的事件。
実はその話には前置きがあります。多くの清教徒はそれ以前、オランダに渡って生活していたのですが、スペインとの戦争で生活が厳しく、清教徒たちは新大陸に希望を見出すことに
なるのです。新大陸に渡ることに決めた清教徒は、オランダのライデンを出発し、ここデルフスハーヴェンからイギリスに渡ります。そこで船を乗り換えて、はるかかなたの
アメリカ大陸を目指しました。
現在は、ここで結婚式を挙げるのが人気のようで、私が訪れた日の何回かは結婚式に遭遇しています。結婚式をやっていないときは内部を見て回ることが可能です。
ロッテルダム・ブライドルプ動物園 (Diergaarde Blijdorp)
オランダが誇る動物園。年間入場者数はアーネムのバーガーズ動物園と並んで年間トップを誇ります。敷地は広く、見どころも多いので見たいものを優先しながら 進むのが良い。個人的に好きなのはオーシャン館。広い館内は水族館もあり、熱帯系動物もいて、気分はワールドワイドになります。その他にもさまざまな 演出を凝らしながら新しい館をOPENさせているので、いついっても新しい発見の素晴らしい動物園です。
ロッテルダムブライドルプ動物園の公式ウェブサイト: www.diergaardeblijdorp.nl
開館時間 夏季 9:00-18:00 冬季 9:00-17:00
プラスウェイック公園 (Plaswijckpark)
小さい子供向け(2-12歳くらい)の有料パーク。メリーゴーランドやミニ鉄道、船、ボート、ゴーカートなどの楽しい乗り物や動物とのふれあい。夏季は水場遊びもできます。 天気の良い季節には、家族みんなでのんびり歩きまわるだけでも楽しいです。
プラスウェイック公園の公式ウェブサイト: www.plaswijckpark.nl
Address: Ringdijk 20 3053 KS Rotterdam
開館時間 夏季(3月末~10月末)10:00-19:00 冬季(11月~3月) 10:00-17:00
キュービック・ハウス博物館 (Kijk Kubus)
上記旧港で書いたキュービックハウスの中に、博物館として内部を公開している家があります。 中身がどうなっているの?と興味がある人は、是非 この「博物館」の中に足を運んでみてください。
とにかく入った瞬間から不思議な感覚。私のように自律神経がイマイチ・乗り物に酔いやすい人には…絶対住めないと 思われました。。。しかし。住むことはできないが…一度は行って、見る価値あり、の、本当に面白い建物。 現在はキュービックハウスの一部がユースホステルとして活用されているので、こちらに泊ってみるのもよいかも。
キュービック・ハウス博物館オフィシャル・ウェブサイト: www.kubuswoning.nl
Address: Overblaak 70, 3011MH ROTTERDAM
開館時間 年間 11:00-17:00
ユーロ・マスト (Euromast)
ロッテルダムの観光タワー、ユーロ・マストからロッテルダムの大きなパノラマ風景が眺められる…ロッテルダムの観光名所。
約100メートルの位置までエレベーターで昇り、そこからパノラマ展望を楽しみ、さらにユーロ・スコープとよばれる回転式展望キャビンに乗りこみ、 185メートルの高さまで上がることができます。展望レストラン、展望高級ベッドルーム(2部屋貸出)もあり、また、最近は、 アブセイリングと呼ばれる塔から下への降下体験も人気を呼んでいる。夜遅くまでOPENしているので、夜レストランでディナーをするのも良さそう。
ユーロマスト・オフィシャル・ウェブサイト: www.euromast.nl
Address: Parkhaven, 3016 GM Rotterdam
開館時間 夏季 9:30-22:00 冬季 10:00-22:00
ロッテルダム - Shopping
個性的なお店は、中心街ではなく少し外れたところに多数点在しています。ここ数年(2012年以降)、新しい若いクリエーターたちが成功を夢見て こぞって店をオープン・撤退しているので入れ替わりが激しいのが特徴。
Markthal - 食品マーケット
ロッテルダムまで来たら絶対に外せない現在トレンディの観光地 - 食料品マーケット。なんといっても建物が奇抜で美しいです! いろいろつまみ食いしながらぐるっと周ってみるのも楽しいです。火曜日・土曜日は外で普通のマーケットもやっているので、合わせてみるのもよし。 ただ、スリが多いのでお財布には気をつけてください(よくお店の人に「注意してね!」と言われます。)
マルクトハル・オフィシャル・ウェブサイト: Markthal.klepierre.nl
Address: Dominee Jan Scharpstraat 298, 3011 GZ Rotterdam
Vermeyden - デリカテッセン&ワイン
ロッテルダムの中心街からかなり外れたところにあるオシャレな老舗デリカテッセン&ワインショップ。扱う商品はビオ・オーガニック系が中心で、 全てこだわりの品々。可愛いミッフィーやお花のチョコレートなども揃っていて、日本へのお土産やプレゼントを探すのも最適。
お店のサイト: Vermeyden
住所: Nieuwe Binnenweg 335a, 3021 GJ Rotterdam
Dille & Kamille - キッチン・バス用品など
オランダとベルギーに24店舗展開する(2014年現在)オランダ発祥のお店。このお店は日本に行っても絶対に成功するだろうな…と思える品揃えで、当然 日本人在住者にもとても人気のお店。センスもよし。お値段も魅力的!!お土産モノも絶対見つかります。
お店のサイト: Dille & Kamille
住所: Korte Hoogstraat 22-24, 3011 GL Rotterdam
Swan Market Rotterdam - 月に一度のマーケット
月に一度開かれるマーケット。出店しているものは、手作りのお菓子や食べ物、手作りバッグやアクセサリーなど。食べ歩きながらクリエーターが作る商品を見るの が楽しいマーケットです。2010年にスタート以来ロッテルダムで大成功を収めているこのマーケット、2014年以降はデンハーグ、ユトレヒト、ベルギー・アントワープにも進出して 年々規模を拡大している。 入場1ユーロ。クリスマス時は世界遺産のファンネレ工場でクリスマスマーケットが開催されるが、こちらもお薦め。
マーケットのサイト: Swan Market
住所: Museumpark (ボイマンス美術館の隣)
het derde Servies - アンティーク食器
2014年にテレビでご紹介したお店。アンティークが好きな人をここに連れて行くと、皆、大興奮でなかなか外に出られなくなってしまうくらいステキなお店。 ここまでステキなアンティーク食器が 揃っているお店は他のヨーロッパ都市でもなかなかないのでは?ともかく所狭しと山のように食器が重ねられているので慎重に、そしてじっくりと見てください。 仲の良かったお友達と一緒に行ってお揃いの食器を買ったことは今もとてもよい思い出です!お値段もロンドンやパリ、ブリュッセルの大都市と比べても かなり良心的です。
お店のサイト: Het Derde Servies
住所: NIEUWE BINNENWEG 208 A, ROTTERDAM
ロッテルダム - Cafe & Restaurant
新しいお店が出来たり、閉店したり…とても入れ替わりが激しいロッテルダム。 いつもお客が溢れているお店は一握りで、ここで成功するのは難しいのかな、、、 と感じずにはいられない。昔から続いているお店に入るのが無難…でも意欲的なレストランも続々オープン中です。
ロッテルダムのレストランはこちらでもご紹介中 → ロッテルダムのレストラン
Picknick - オーガニック系カフェ
キューブハウスの裏側の目立たぬ立地にありながら、多くの顧客で朝からにぎわうオーガニック系カフェ。扱う食品は全てビオ・オーガニックの ヘルシーフード。
レストランのサイト: Picknick
住所: Mariniersweg 259, Rotterdam
Hopper - コーヒー&ベーカリー
現在ロッテルダムで一番美味しいコーヒーを出すお店、としてOPEN当初から多数の顧客がついたお店。綺麗…というか古いアンティークがごちゃっと 並び統制がない空間はなんとも不思議、でもオシャレ。パンもめちゃんこ美味。
レストランのサイト: Hopper
住所: Schiedamse Vest 146, Rotterdam
Lof Der Zoetheid - カフェ
ロッテルダムの北、ノード広場に面する小さなカフェ。いつも混んでいて時には並ばないと入れません。素材が美味しく、素朴ながら美味フードが味わえます。 ハイティーも人気があり、この場合は席の予約もできます。お店とは関係ありませんが、お隣にある大きなキッチンショップもお薦め。
レストランのサイト:Lof Der Zoetheid
住所: Noordplein 1, 3035 EA Rotterdam
Angelo Betti - ピザレストラン
ロッテルダムに100年近くある下町のピザ屋。入り口が狭いので目の前を通ってもここがレストランとは気づかないけど、実は常連さんにとても愛されているイタリアンの老舗。 ともかく出てくるピザの大きいこと!皿からはみ出しており、全部食べるのはかなり厳しい。 オリーブは種付きなので噛まないようにご注意あれ。お値段はお手頃。アイスやコーヒーも本格イタリアンで美味しい。 ピザの注文・お持ち帰りも可能です。
レストランのサイト:Angelo Betti
住所: Schiekade 6B, 3032 AJ Rotterdam