ベルギー メッヘレン

メッヘレン (Mechelen) 

アントワープからブリュッセルに電車で向かうと、メッヘレンはちょうどその中間ほどにあります。アントワープでもブリュッセルでも多数の乗客が上下車するのにここでは 降りる人も乗る人もほとんどおらず、町そのものもひっそりと静まり返っています。

このように今では小さな地方都市となっているメッヘレンですが、16世紀にはネーデルランド(ブルゴーニュ公国) の中心地となって文化を繁栄させた歴史を持つきらりと光る都市なのです。 余談ですが、ここはベルギーTVでよく撮影に使われる町のようで、ベルギーのプログラムを見ているとよく出てきます。



メッヘレン - Travel Information

アントワープとブリュッセルのちょうど中間地点位に位置する町で、インターシティも止まります。アントワープやブリュッセルに比べると ほとんど降りる乗客もおらず、駅から見た眺めもイマイチですが中心地に行くと、美しい広場、そしてそれを取り囲む形で お店やレストランが立ち並んでいます。ここはブリュッセルから近いとはいえ、フラマン語圏内(オランダ語)になるので、言語は フラマン語になります。

オーストリアのマルガレーテ物語 (Margaretha van Oostenrijk)

メッヘレンという都市を語る上で絶対に外すことができないのが、この「オーストリアのマルガレーテ」。彼女は現在もメッヘレンの広場の一角に優雅な姿で立ち続けています。

絶世の美女と呼ばれたブルゴーニュ公国最後のマリーと神聖ローマ帝国ハプスブルグ家のマクシミリアン帝という共に位の高い両親に持つマルガレーテ。 愛らしく利発な皇女は3歳のときに将来のフランス王妃にと拉致同然にフランスに連れ去られ、たったひとりフランスでフランス流に育てられるという 幼少期を過ごしましたが、その境遇を嘆き悲しむことはありませんでした。

10年後、政変のためフランス王との婚約が破棄され、ブルゴーニュに戻った後、 今度はスペイン王子との政略結婚のためスペインに旅立ちます。ここでも誰からも愛される美しく聡明な姫君でしたが、わずか半年後に王子が突然死し、 さらに懐妊中の子供も死産したため、再びブルゴーニュに舞い戻ります。

このような過酷な運命でも彼女はつねにハプスブルグ家の皇女という立場を忘れず、 父マクシミリアン帝の良き理解者であり続け、翌年、再び結婚政策のためフランス東南部の小さなサヴォイ公国に赴きます。

ここでは、政治に興味を持たないフィリベール公 に代わって国政に乗り出し、腐敗した国の政治改革を行いました。が、しかし、またもフィリベール公が生水にあたって急死するという悲劇がおき、マルガレーテは 三度母国に舞い戻ります。

もう結婚する意志はない、と父に告げると、父は彼女の意思を尊重し、彼女に故国ネーデルランド(ブルゴーニュ)の総督という地位を与えたのでした。 聡明で政治能力に富んだ彼女にとってこの地位は最適任務であり、居住をメッヘレンにかまえて、この地に安定と芸術文化などの繁栄をもたらしました。 悲運に翻弄されつつも決して運命を悲観することなく、常に優雅に生き続けた彼女が作り上げたメッヘレンは今も当時の面影を残し、静かに繁栄を続けているのです。

メッヘレン (Mechelen) - 見どころ

メッヘレンの見どころをご紹介します。

聖ロンバウツ大聖堂 (Sint-Rombout Kathedraal)

ベルギーには有名な大聖堂がいくつかあり、どこもたくさんの観光客が訪れますが、観光客の数とその立派さが最も比例しないと思われる…知られざる偉大な 大聖堂といえばここ聖ロンバウツ大聖堂になるのかもしれません。特に高さ97メートルを誇る塔(鐘楼)は遠くから見てもそのフォルムの美しさが際立っており、ここを訪れたら 是非とも訪れたい場所です。

また、フランドル地方の鐘楼(ベルギーとフランスの鐘楼群)は世界遺産として登録されておりますが、このロンバウツ大聖堂の鐘楼内に収められている巨大なカリヨンは 56ある世界遺産の鐘楼群の中でも最も有名で歴史的価値の高いものとされています。私自身、多数の大聖堂を訪れる機会、そしてその塔に上る機会がありましたが、ここの鐘楼群の 偉大さはもっとも記憶に残るものだったらしく、今でもよく覚えています。

実際、このメッヘレンには王立カリヨン学校なるものが存在し、世界中から生徒たちが カリヨンの鳴らし方を学びにきています。現在も15分に一度、中世と変わらない美しいカリヨンの音がこの町には響き渡ります。鐘楼に上ることができますが、 登り降りに15分以上は絶対にかかるので、一度や二度は、鐘楼内でカリヨンの音を聞くことになるでしょう。それこそまさにヨーロッパを味わう一瞬です。鐘楼の上の展望台からは、 お天気が良ければ遠くブリュッセルやアントワープまで臨むことができます。大聖堂内も立派なので、お見逃しなく。

聖ロンバウツ大聖堂(鐘楼)のウェブ・サイト: sint rombouts kathedraal


プランケンダール動物園 (Planckendael)

子供とお出かけで楽しいのがこちらプランケンダール動物園です。この動物園は「動物園」というよりむしろ「動物・アスレチック遊園地」といった感じで、 広い敷地にのんびりと動物が点在し、その中に多数の子供の遊び場があります。

動物の見せ方は、オランダの動物園に比べると少し劣りますが、 その分動物たちはのんびりしていて、彼らのストレスは少ないのだろうなあ、と思われます。この動物園はもともと世界各地の絶滅危惧種の保護活動を行っており、 その関係で、人間に喜んで見せる動物園いうよりもむしろ自然の形で動物を園内に住まわし自然な姿を人間に見てもらうことに重点を置いているのです。 子供の遊び場も、アスレチックス中心で、子供たちが一日動物になったように自由に遊び廻れる最高の環境がここにあります。

また、エリアはアジア、オセアニア…といったようにワールドな区分けになっているのですが、どの地域もけっこう…その地域に行ったような気分になれるくらい 本格的。特にインド(南アジア)エリアは、まるでアジアに行ったような気分になってしまいました。そのなりきり度たるや…ディズニーなどの大型パークも顔負け。 そんなわけで、大人もまるでどこかに旅行した気分で楽しめます。のんびり回っていると最後は時間が足りない…そんな感じの充実度満点の動物園です。

プランケンダール動物園のウェブ・サイト: www.planckendael.be

メッヘレンのホテル - Hotel

現在は人気観光地ではないので、ホテルの数もちらほら…程度ですが、ライトアップされた鐘楼やフローテマルクト(広場)もなかなかのものですので、 ここで一泊するのも悪くないと思います。ブリュッセルからそう遠く離れていませんが、ブリュッセルと比べても格段に安全で静かな街です。

値段と地図を合わせ見ながら調べると便利です。写真もたくさんついているのでイメージが沸きやすいかと思います。

値段と地図を合わせ見ながら調べると便利です。写真もたくさんついているのでイメージが沸きやすいかと思います。

「そらのプチホテル・B&Bファイルのベルギー編」にて ベルギーのお薦めB&Bやプチホテルをご紹介していますのでそちらもご参考ください。
「海外ホテル選び・手配・注意点」もどうぞご参考ください。

メッヘレン - Cafe & Restaurant

ベルギーでは街を歩いていると大抵入ってみたいレストラン・カフェに出会うのですが、ここメッヘレンはどこも「…」でした。 ベルギー料理のお店が見つからず、ほとんどがイタリアン。3日間も滞在したのですが残念な結果でした。 しかし、後日、検索していて足を延ばさなかったところに素晴らしい場所があるのを発見しました。 次回行くときは、下記レストランに行ってみたいなあ、と思っています。

Het Anker - 地ビール・ベルギー料理

1471年から続くビール醸造所。ベルギー料理のブラッセリーレストランとホテルも兼ねており、ビール工場の見学も可能です。 かなりの数のビールを醸造していて、テイスティングもどれにしたらいいか迷いそう…。お店もあって、地ビール販売のほか、ここだけのチョコレート販売も 行っているそう。あぁ、、、見れば見るほど行ってみたい…行けば良かった…後悔が募る一軒です。メッヘレンに行かれる方は是非に!私も次回機会があれば 絶対行きます。

レストランのウェブ・サイト: Het Anker
住所: Guido Gezellelaan 49 - 2800 Mechelen